Best Engine vol.5
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● シリコンバレーでの情報収集やビジネス開発における支援18スタートアップとの連携を求める日系企業が増加 近年、ベイエリア(サンフランシスコとシリコンバレーエリアを含む、米カリフォルニア北部の湾岸地域の総称)に拠点を設ける日系企業が増加しています。2010年3月時点の547社から、2016年3月時点では770社に増えており、毎年40社程度の企業が新たに拠点を置いています。※ 現在、多くの企業がITを活用したデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいます。例えば、ドローンやロボットを利用した配送ソリューションやAIを利用した人事向けソリューション等、特定の産業に特化したITソリューションや、LOB(Line of Business)と呼ばれる、IT部門ではない部署向けにソリューションを提供するスタートアップが続々と生まれています。多くの日系企業が新規ビジネス創出を目的として、最先端技術の情報収集や現地のスタートアップとのパートナーシップ締結のため、シリコンバレーに進出しています。DEJIMAを通して日本国内にいるお客様ともシリコンバレーをつなぐ CTCは日本国内でも、オープンイノベーションに取り組む企業や自治体等がベンチャー企業と連携し、アイデアを創出するためのプラットフォーム「CTC Future Factory」を提供しています。アイデアソンやハッカソンの場所や機会を提供し、共同研究や事業化の検討も支援していきます。その専用スペースが「DEJIMA」です。新しいアイデアを早期にビジネスに取り入れるための、プロトタイプ開発環境を整備しています。ITOCHU Techno-Solutions AmericaはオープンイノベーションラボとDEJIMAとの連携を通して、日本国内にいるお客様にもシリコンバレーのスタートアップやパートナーを紹介し、新規ビジネス創出を支援していきます。シリコンバレーを中心に先進技術を持つスタートアップとのビジネス開発や、北米通信キャリア、OTTの動向調査を行っている。※ 出典「ベイエリア日系企業実態調査(2016年調査)」北加日本商工会議所、ジェトロ・サンフランシスコ日系企業の現地でのビジネス開発を支援 シリコンバレーに拠点を持っていない企業にとって、新たにオフィスを設け、社員を派遣することは容易ではありません。ビザの手配や各種制度の整備、オフィススペースの確保等、国を跨いだ様々な手続きが必要になります。ITOCHU Techno-Solutions Americaではこれまでも、こうしたお客様向けにアメリカからスタートアップの調査支援や実証実験の支援を行ってきた中で「シリコンバレーに自社社員を派遣し、現地でビジネス開発を行いたい」といった声を多くのお客様からいただきました。 企業にとってITが果たす役割がますます重要になる中、ITOCHU Techno-Solutions America は、2017年11月に本社があるカリフォルニア州サンタクララ市に「オープンイノベーションラボ」を開設しました。お客様と新規ビジネスを創出する場として、以下の機能を提供します。● シリコンバレーに拠点がない日系企業向けの「コワーキングスペース」 30年以上シリコンバレーで現地スタートアップ企業の発掘・調査、先進的ITの調達、システム構築等の業務を行ってきたITOCHU Techno-Solutions Americaの経験を活かし、お客様の米国でのビジネス開発をサポートしていきます。DEJIMAの概要■360°プレゼンテーション設備■プロジェクトルーム■グループワークショップスペース■オープンイノベーションラボとのリモート接続ITOCHU Techno-Solutions America, Inc.シリコンバレー現地レポート秋山 孝Business Development AssociateITOCHU Techno-Solutions America, Inc.シリコンバレーでお客様と共にビジネスを創出

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