CTC、「バーチャルアプライアンスLAB」を開設

仮想アプライアンス化でシステム構築期間の短縮化を支援

2014年02月20日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、仮想環境でアプリケーションを実行するために必要な環境を、仮想環境の標準フォーマットである「Open Virtualization Format」(以下:OVF)※1 に準拠しテンプレート化することを支援する「バーチャルアプライアンスLAB」を、総合検証センターである「テクニカルソリューションセンター(以下:TSC)」(東京都千代田区)内に本日開設します。仮想化技術を使ったシステムの導入や増設を検討しているお客様に対して、仮想環境でのテンプレート化技術である仮想アプライアンスを短期間で作成するための検証環境の提供およびテンプレート化の支援を行います。

バーチャルアプライアンスLAB開設の背景

昨今、ビジネス環境の著しい変化やグローバル化にともない、迅速なシステムのデプロイメント※2 を行いサービス提供することが求められています。アプリケーションを仮想環境で使う場合、物理環境と同様に、必要に応じてOSやミドルウェアなどをインストールし、アプリケーションのセットアップを行う必要があります。仮想アプライアンスは、OSやミドルウェア、アプリケーションなど必要となるソフトウェアをすぐに使えるようにあらかじめ構成することが可能となる技術です。テンプレート化することにより、仮想環境にデプロイするだけですぐに環境を使用することが可能です。そのため、ユーザーにとっては、手間のかかる導入作業を簡略化でき、構築期間の短縮化によるコスト削減が期待できます。
今回、CTCが開設したバーチャルアプライアンスLABでは、アプリケーション実行環境の構築作業を減らし、迅速なシステム提供を可能にするため、お客様システムに対して、OVFによる仮想アプライアンス化の支援を行います。

施設・サービスの概要

CTCが開設するバーチャルアプライアンスLABは、TSC内にある主要ベンダーのサーバ・ストレージ等を利用し、検証効果を高めるためにお客様の動作環境に近い検証環境を提供します。アプリケーションとソフトウェアの仮想アプライアンス化を行う場合、ミドルウェアやアプリケーション、OSの種類によって、仮想アプライアンス化の難易度が変わってきます。CTCは、システム構築の検討段階でお客様が仮想アプライアンス化を行うべきか、通常のインストールで行うべきかを判断するためのアセスメントから、検証環境の準備、事前に作成されたサンプルスクリプトのパーツ提供、検証作業時における技術的なアドバイスまで、主に以下のお客様を対象にサービスを提供します。

  • ビジネス状況により必要なシステム規模が大きく変化するため、必要なシステムリソースの予測が困難なお客様
  • システム設計の期間や導入コスト、運用コストを削減したいお客様

今後の展開

CTCは、バーチャルアプライアンスLABにおける検証や、システムのテンプレート作成等で蓄積されたノウハウの共有をベンダーパートナー各社と行います。仮想化技術の活用が進展する中、お客様が効率的にシステム構築を行うことができるように支援していきます。

今回の発表にあたり、ベンダーパートナー各社からコメントをいただいております(五十音順)。

シスコシステムズ合同会社は、この度のCTC「バーチャルアプライアンスLAB」による高い品質の仮想アプライアンス検証環境とテンプレート化の提供を心より歓迎いたします。
ビジネス環境の変化への対応と、昨今のグローバル化に対応するためにお客様と一体になった迅速なシステム構築が求められております。お客様に必要な仮想化システム環境をテンプレート化し、安全にかつ手間をかけずに構築期間の短縮を支援することは、お客様へのメリットは大きいと考えます。弊社は仮想化に適したサーバーである「Cisco UCS」、データセンターインフラ「Cisco Nexusシリーズ」の導入により、仮想化された安全で高品質なデータセンターシステムの実現をCTCとともに目指します。

シスコシステムズ合同会社
専務執行役員 高橋 慎介

伊藤忠テクノソリューションズが「バーチャルアプライアンスLAB」を開設され、国内で仮想アプライアンスの普及が加速し、システム構築にかかる作業工数の削減とシステムの迅速な提供が促進されることを心より歓迎いたします。日本IBMも、IBM仮想アプライアンス・センターの活動を通じて、新しいバリューチェーン(価値連鎖)とエコシステムの創造に寄与し、システムインテグレーターや独立系ソフトウェアベンダーの皆様が、今後ビジネスを益々推進できるよう、継続支援して参ります。

日本アイ・ビー・エム株式会社
専務執行役員 システム製品事業本部 三瓶 雅夫

日本オラクル株式会社(以下:日本オラクル)は、CTCの「バーチャルアプライアンスLAB」開設を歓迎します。「バーチャルアプライアンスLAB」で提供されるサービスが、お客様の多階層にわたるIT環境の構築をより容易にし、かつ迅速な展開を可能にすることと確信しております。 CTCは、オラクルのエンジニアド・システムである「Oracle Exadata Database Machine」、「Oracle Exalogic Elastic Cloud」におけるパートナー企業向け認定制度「Specialization(スペシャライゼーション)」を取得しており、これらの製品に対する豊富な経験およびノウハウを活用し、オラクルのIT基盤構築製品の展開や普及に貢献頂けるものと考えています。
日本オラクルは今後も、CTCとの緊密な協業を促進し、お客様へ最適なIT基盤のご提案を進めていきます。

日本オラクル株式会社
執行役員 アライアンス統括 渡部 洋史

日本HPは、「バーチャルアプライアンスLAB」の開設を心より歓迎いたします。
これまで、CTCと日本HPは仮想化テクノロジーの黎明期より協業し、数多くのシステム導入実績を積み重ねて参りました。日本HPが提供するHP Cloud System Matrix などの仮想環境に最適化された製品ラインナップと、CTCの構築ノウハウが仮想環境の標準化を進めるお客様にとって最適な組み合わせとなるよう、バーチャルアプライアンスLABを支援して参ります。

日本ヒューレット・パッカード株式会社
執行役員 HPサーバー事業統括本部 事業統括本部長 手島 主税

  • ※1 Open Virtualization Format:仮想化標準団体「Distributed Management Task Force」(DMTF)が提案する仮想化の標準フォーマット形式。
  • ※2 デプロイメント:ネットワークアプリケーションやWebサービスなどを、利用可能なように準備すること。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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