米QuesTek社との協業を強化し、マテリアルズ・インフォマティクス事業を拡充

データ量に応じた柔軟な材料設計サービスと材料開発プラットフォームの提供を開始

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2023年09月21日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植一郎、本社:東京都港区、略称:CTC)は、新規材料の開発や既存材料の特性向上などの高度な技術を有するQuesTek International LLC(Chairman and CEO:Aziz Asphahani、本社:アメリカ合衆国イリノイ州、以下:QuesTek社)との協業関係を強化して、マテリアルズ・インフォマティクス(以下:MI)事業を拡充します。

CTCとQuesTek社は、2020年に合弁会社としてQuesTek Japan株式会社を設立しており、QuesTek Japanは、今回、QuesTek社が開発した材料のモデリングや設計のシミュレーションのためのクラウド型材料開発プラットフォーム「ICMD®(Integrated Computational Materials Design)」を活用した材料設計コンサルティングサービスを開始します。自動車、エネルギー、航空宇宙、食品など様々な業界の企業に展開し、3年間で10億円の売上を目指します。

現在、材料開発の分野では、コストの削減や環境負荷の低減につながる技術として、ITを活用して新材料を探索するMIが主流となっています。中でも、ミクロスケールやマクロスケールを含む複数のシミュレーションを横断的に統合するICME(Integrated Computational Materials Engineering)技術に注目が集まっています。

QuesTek Japanは、これまで、QuesTek社のICME分野におけるリーディングテクノロジーとCTCのシミュレーション技術を合わせて、国内での新規材料の設計サービスの提供や合金ライセンスの販売を行ってきました。

今回QuesTek Japanから提供する新たな材料設計サービスは、新規材料の材料設計から実装までを独自の予測技術で短期間かつ低コストで実現する、QuesTek社が開発したクラウド型の材料開発プラットフォームICMDを利用したコンサルティングサービスで、最小限のデータでも要求性能を満たす材料開発を支援します。ICMDは、QuesTek社独自の熱力学・動力学データベース、物理モデル、特性評価ツールがパッケージ化されており、材料の組成や製造プロセスが、材料の構造、強度、耐久性などにどのような影響を与えるかのシミュレーションを実施できます。従来からの大量のデータと機械学習を活用したサービスも併用することで、お客様が持つデータ量やニーズに合わせて柔軟な支援が可能になりました。

また、今回の協業強化により、QuesTek JapanはICMDの販売も行います。既に自社でMIやICMEに取り組んでいるお客様は、ICMDを活用することで新材料の設計や候補の選定にかかる期間の短縮が期待できます。

CTCは、合金設計、材料プロセス設計、材料評価などの材料関連の各種ソフトウェアおよび関連データベースの販売やサポート、コンサルティングサービスを40年以上前から提供しています。MIを行う上で必要となる熱力学計算や分子モデリングなどのシミュレーションツール、システム基盤の導入、保守運用も行い、お客様の材料開発をトータルでサポートしていきます。

今後もCTC及びQuesTek Japanは、QuesTek社との協業を深め、材料リサイクルの関連サービスの開発を含めた材料開発サービスの拡充を図って、更なる社会課題の解決に貢献していきます。

なお、本件に関連したセミナーを以下の通り予定しています。

日時 2023年10月3日(火) セミナー 13:30~17:30 / 交流会 17:30~18:40
名称 マテリアルDXセミナー「脱炭素社会へ向けた合金材料開発」
申し込み https://www.engineering-eye.com/seminar/2023/1003_materials_dx.html新しいウィンドウで開く
※無料。事前のWEB 登録が必要

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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