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CTC Forum 2016 CTC講演

大規模データセンターの運用を強力支援
OCP関連のソリューションを開発へ

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大規模データセンターの運用を強力支援
OCP関連のソリューションを開発へ

  • クラウド
  • IoT
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  • サーバ
  • オープンソース
開催日
主催
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
講演
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
ITインフラ技術推進第1部 OCP推進課 新井 智子

ITインフラ技術推進第1部 OCP推進課 新井 智子

「Open Compute Project」(OCP)とは、データセンターにおけるインフラの効率化を目指し、ハードウェアの仕様を策定するコミュニティです。Facebookをはじめ多くのユーザーによって仕様が策定されており、その共通仕様にもとづいて複数のマニュファクチャラーが製造することで、調達コストや運用コストの低減、そしてマルチソース調達によるリスク低減を図っています。ソリューションプロバイダーもメンバーとして名を連ねており、CTCは日本で唯一のOCPソリューションプロバイダーとして参加しています。

このOCP仕様にもとづいたサーバ/ストレージを活用するには、対応した専用ラック「OpenRack」や集中電源装置などが必要です。しかし現状のラックは米国仕様であるため、日本の一般的なデータセンターで導入するには注意が必要でした。当社はメーカー数社と共同で日本国内のデータセンター向けOCP専用ラックの開発を進めています。

さらに、OCPのようなスケールアウトを前提としたインフラの運用を支援するソフトウェアの開発も行っています。その1つ「Open Cloud Package」は、「インフラをソフトウェアからコントロールする」というコンセプトにもとづき、システムを容易かつ迅速に展開するシステムプロビジョニングを行うツールです。複数のオープンソースソフトウェア(OSS)や標準的な技術を連携させて開発しています。

また、次世代データセンターインフラ管理ツール「Initial DC(仮称)」も開発中です。データセンター内に設置したサーバの情報を自動で登録でき、ラック内の位置に関する情報もモバイル端末から簡単に登録可能で、サーバ構成情報の自動チェックといった機能を備えており、スケールアウト環境の運用の効率化が可能です。またRest APIを提供し、Initial DC以外のサービスから自由に呼び出すことができ、OpenCloud Packageのコンポーネントにも使われます。

他講演レポート

2016年10月28日開催「CTC Forum 2016」の他講演レポートは、下記のリンクからご覧ください。
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