“つなぐ力”が生み出す先進のソリューション

これまでのエンタープライズITの変容を、システムとビジネスの関わりという観点から見てみると、およそ50年前の汎用機からインターネットが普及し始めた頃までは、システムはビジネスを支援するためのものでした。

クラウドの登場がその関係性を大きく変えます。クラウドによって「システムとシステムを（容易に）つなぐ」ようになり、ビジネスのスピードアップや変化への追従が容易になりました。さらにモバイルの普及が「システムとビジネスをつなぐ」ようになり、誰もが容易にビジネスをスタートすることを可能にしています。

そしてIoTやAIの活用で実現するデジタルビジネスが拡がりつつある現在、「ビジネスとビジネスをつなぐ」ことができるようになり、これまでなかった新しいビジネスを創り出すことができるようになりました。まさに「つなぐ」ことが新しい動きを生み出しているのです。

これらの「つなぐ」をキーワードに、CTCの新たな取り組みを紹介したいと思います。

まず、ビジネスとビジネスをつなぐ取り組みでは「オープンイノベーション」や「Agile/DevOps」に注力しています。CTCは新規ビジネスアイデアの創出から事業化を総合的に支援するオープンイノベーションプラットフォーム「CTC Future Factory」を提供しており、その1つの機能として各種ワークショップやミートアップなどを行う専用スペース「DEJIMA（デジマ）」をこのほど東京・五反田に開設しました。「DEJIMA」で生み出したアイデアを、「Agile/DevOps」でエンタープライズIT上に素早く実装していきます。

ビジネスとシステムをつなぐ取り組みではAIの活用に注力しています。CTCは日本のAIベンチャーとして注目を集めるグリッド社と提携し、AIのさまざまなビジネス活用を推進しています。“AIを活用したい”というお客様の要望に応えて、「CarLA（カーラ）」（CTC Artificial intelligence Resolution Library & Architecture）と呼ぶAI活用のための技術体系、およびその第一弾商品となるAI活用のためのハイブリッドクラウド環境「CINAPS（シナプス）」（CTC Integrated AI Platform Stack）を発表しました。

システムとシステムをつなぐ取り組みとしては、ハイブリッドクラウドに注力しています。CTCでは「守りのIT」の中でのハイブリッドクラウドと、「守りと攻めのIT」をカバーしたハイブリッドクラウドの両面でサービスを展開しています。例えば後者では、基幹システム特化型IaaSとして好評をいただいている「CUVICmc2」にメジャーパブリッククラウドをつないで、守りと攻めの両面で活用できるようにしました。

CTCではこのほか、「つなぐ力で脅威から守る」との観点で、サイバー攻撃へのセキュリティ対策にも注力しています。単に機能を強化していくだけでなく、この分野でもオープンイノベーションを積極的に取り込んでいこうと考えています。