イベント・レポート

CTC Forum 2017 講演

“ctcとCTC”が連携して築き上げた高信頼・高品質クラウド基盤の実力
~多様なニーズに対応する基盤を4カ月でスピード構築~

更新

CTCにはこれからもクラウドだけでなく、先進的かつ高品質な製品の幅広い提案を期待。徹底した検証も同社の強み

  • 情報通信/放送
  • 製造
  • 流通/運輸
  • 金融/保険
  • 公共/公益
開催日
主催
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
講演
中部テレコミュニケーション株式会社
中部テレコミュニケーション株式会社 経営戦略本部 技術戦略部長 若狭 圭一氏

中部テレコミュニケーション株式会社 経営戦略本部 技術戦略部長 若狭 圭一氏

中部テレコミュニケーション(ctc)は中部5県に光インターネットや広域イーサネット、専用線、インターネット接続、データセンターなどの通信サービスを提供するKDDIグループの地域通信事業者です。プライベートネットワークやインターネット、データセンター間接続などさまざまな接続ニーズに柔軟に対応できる高品質クラウドサービスを立ち上げるため、2010年6月、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と協業し、クラウド構築プロジェクトを発足させました。

当社とCTCは会社略称が同じ“シー・ティ・シー”という縁から以前より付き合いがあり、CTC名古屋オフィスのSEメンバーと頻繁にフェイス・ツー・フェイスで打ち合わせをするなど、きわめて近い関係にあります。プロジェクトではTechno CUVICメンバーも参加し、より深い技術支援を受けることができました。

この充実した連携体制により、プロジェクトが発足してわずか4カ月後の2010年10月にはクラウド基盤を立ち上げることができました。

サービス提供開始から約1年半後の2012年3月、クラウド基盤で大規模なストレージ障害が発生し、サービスが停止するというインシデントに見舞われました。障害の原因は設備の故障とストレージのバグが同時に起きた多重障害によるものでしたが、当初は原因がなかなか究明できずにいました。当社とCTCが連携して調べたところ世界初の不具合であることがわかり、原因判明後は週末も費やしてバージョンアップとテストを繰り返し実施するなどの対策を講じ、最短期間で安定稼働に回復させました。

同時に今後の多重障害発生を想定した恒久的な対策の検討を開始。機器の構成を設備世代ごとの管理単位に変更して、機器やバージョンの差分を吸収して問題を最小化したり、保守体制を強化するための制度改革に取り組んだり、商用設備と同じ設備を保有して事前確認を実施する「ctcラボ」を設置したりといった施策に取り組みました。その結果、ctcクラウドサービスの稼働率は2016年度に「99.999%」を達成、その後も高品質な運用を継続して提供しています。

このようにCTCと密に連携して構築したctcクラウドサービスは、事業者の都合でサービスを停止するようなことはなく、設備の更改時もサービス無停止で実施することが特長です。また、お客様のSI案件があっても、CTCとの連携によって要望に柔軟に対応できるという特長もあります。さらにネットワークをはじめすべてのサービス保守を行うために、CTCとctcの双方に24時間365日の運用サポート体制を用意。外部からのサイバー攻撃を確実に防御するセキュリティ対策も万全です。

今後はサービスオペレーションセンターを統合し、ネットワークサービスやデータセンターも含むすべてのサービスを24時間365日でサポートできるように体制を強化していく予定です。また2018年度の完成を目指し、新しいクラウドセンターを構築して長期的な設備強化も図っていく計画です。

CTCは品質やコストで優位性があるだけでなく、どんな不具合・トラブルに対しても早期解決に向けて迅速に取り組んでくれます。現場の技術力も非常に高いため、当社ではクラウド基盤だけでなく基幹業務システムの構築もCTCにお願いしています。基幹業務システム構築の際にも商用適用前に製品の不具合を発見し、メーカーを厳しく指導して早期に改修するといったCTCの強みを遺憾なく発揮してもらいました。

講演の様子

他講演レポート

2017年10月13日開催「CTC Forum 2017」の他講演レポートは、下記のリンクからご覧ください。

  • このページについてツイッターでツイート(新しいウィンドウで開く)
  • このページをフェイスブックでシェア(新しいウィンドウで開く)

このイベントレポートに関するお問い合わせはこちら

※記載内容は掲載当時のものであり、変更されている場合がございます。