イベント・レポート

CTC Forum 2017 講演

電子部品材料メーカーのナミックスがグローバルERPクラウドを選んだ理由
~競争力強化と事業発展を見据えてSAP ERPへ移行~

更新

今後は基幹業務システムだけでなく、情報系やクライアント環境などの領域でもCTCのサポート力に期待

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開催日
主催
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
講演
ナミックス株式会社
ナミックス株式会社 管理本部 INSグループ グループ・マネージャー 伊東 規勝氏

ナミックス株式会社 管理本部 INSグループ グループ・マネージャー 伊東 規勝氏

ナミックスは電子部品用導電・絶縁材料の研究開発、製造、販売を行う電子部品材料メーカーです。電子機器向けの接着剤・保護材は世界トップシェアの45%を誇り、売上の約7割が海外企業との取引によるものです。現在はアジア、ヨーロッパ、アメリカに拠点を置き、顧客企業に近い現地の工場で生産を行っています。

当社はこれまで、基幹業務システムを手組みで自社開発し、日本の本社にあるサーバルームで運用していました。ところがグローバル化が進むにつれ、従来の手組みシステムでは対応が難しいという課題が浮き彫りになりました。この課題を解決するため、グローバル全社統合のシステム戦略を立案。グローバル対応のほか、業務の標準化・効率化、情報の見える化という目標を掲げ、ERPの導入プロジェクトをスタートさせました。

実は当初、候補に挙げたのは、引き続き自社開発するか、国産ERPを採用するか、業務ごとのパッケージを組み合わせて利用するかの三択でした。ERPのトップベンダーであるSAPは知っていましたが、SAPは大企業向けで高価、扱いにくいというネガティブなイメージを持っていたため、候補にしなかったのです。

しかし、あるきっかけでSAPの説明を受け、イメージが間違いだと気づかされました。そこからSAPも候補の一つとして比較検討を行い、最終的に「グローバルでの豊富な実績と技術力への信頼感」「多言語や各国ごとの法令・商習慣への対応」「高価という先入観を破る低コスト導入」という理由からSAPを採用することにしました。特にコスト面においては、5年先/10年先のシステム展開・運用費用を比べ、他の選択肢よりも低価格で済むという見通しを得られたことが採用の決め手になりました。

SAPの導入にあたっては、さらなる事業拡大に合わせた対応・展開が必要になります。しかし情報システム部門ではERPをはじめとする基幹業務システムの改善に取り組みながら、ハードウェア基盤の維持管理を続けていくには限界があります。そこでシステム基盤を従来のオンプレミスからクラウドへ移行することにしました。

クラウド事業者の選定にあたっては、第一にデータの保全性を意識しました。バックアップはもちろん、万一に備えたリカバリ方式の実装を重視しました。基盤の安全性については事業者ごとのSLAに対する考え方を比較して選定を行いました。SAPの可用性を維持するために、SAPから認められた基盤か、SAPの開発パートナーと連携を図れるかといった点も考慮しました。ちなみに、コストについてはある程度の削減効果を期待するものの、最重要ポイントではありませんでした。

こうしてクラウドベンダー3社を比較検討した結果、選定したのはCTCの「CUVICmc2」でした。信頼性などの安心感、SAPパートナーとの連携、パブリッククラウドと同等の安価なコスト、データセンターの運営からSAPの運用までCTCが一貫して実施しているといった点を評価したためです。

オンプレミスからクラウドにしたことで当社はハードウェア運用から解放され、5年に一度のハードウェア更改も意識しなくて済むようになりました。またセキュリティ対策やバックアップを考慮した設計であることから、情報漏洩やデータ損失のリスクも軽減されました。さらに完全従量課金によるコスト抑制も、大きな導入効果と捉えています。

講演の様子

他講演レポート

2017年10月13日開催「CTC Forum 2017」の他講演レポートは、下記のリンクからご覧ください。

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