イベント・レポート

CTC Forum 2017 講演

Adobe Marketing CloudでWeb接客基盤の改善を実現
~AEMの採用とCTCのサポートでコスト削減とKPI向上を実現~

更新

AEMの豊富な知見はもちろん、要望に対して常に提案型のシステムインテグレーションを提供してくれたことを高く評価してCTCを選定

  • 情報通信/放送
  • 製造
  • 流通/運輸
  • 金融/保険
  • 公共/公益
開催日
主催
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
講演
三井不動産レジデンシャル株式会社
三井不動産レジデンシャル株式会社 市場開発部 プラットフォームビジネス推進グループ 主査 吉田 ますみ氏

三井不動産レジデンシャル株式会社 市場開発部 プラットフォームビジネス推進グループ 主査 吉田 ますみ氏

三井不動産レジデンシャルは中高層住宅事業と戸建住宅事業という2つの事業を展開しています。
中高層住宅事業では「パークホームズ」「パークシティ」「パークコート」などのブランドで自社開発物件を分譲しており、戸建住宅事業では「ファインコート」ブランドで自社開発物件を分譲しています。

新築マンションの供給戸数は2016年が約10万戸で、弊社における2015年の首都圏シェアは9%弱となります。この市場に対してWebマーケティングを展開するのですが、ホームページ閲覧者のうち資料請求をする割合が約0.5%、その方々のうちモデルルームなどに来場する割合が約20%で、さらにそのうち約20%が最終的な購入に至っています。

Web接客基盤の導入前は、各物件担当者が独自に物件ごとのホームページを作成していました。そのためブランドごとの統制がとれず、モバイルサイトの対応もかなり遅れていました。そこで全社で統一されたホームページ作成用のデザインテンプレートを作成し、レスポンシブデザインで設定する手法を採用しました。

また利用していたシステムの老朽化や、必要に応じて機能をスクラッチ開発してきたことによるシステムの煩雑化などの課題も抱えていました。そこでWeb接客基盤の導入に合わせて、クラウド上に構築されるスイート製品の導入を決定しました。これにより、システム改修のたびに発生していた検証から解放され、さらに場当たり的な改修を減らしていくことを目指しました。

さらに統合マーケティングソリューションとして、マーケティング分析とレポート作成の「Adobe Analytics」、コンテンツやアセットの管理と配信を簡素化する「Adobe Experience Manager(AEM)」、データ管理プラットフォームの「Adobe Audience Manager」、テストに応じてパーソナライズする「Adobe Target」を採用しました。

AEMの導入はCTCに依頼しました。CTCを選定した最大の理由は、AEMに対する豊富な知見を有していることはもちろん、要件定義から導入開発、そして運用保守に至るまでの要望に対し、常に提案型のシステムインテグレーションを提供してくれたことです。

Web接客基盤の導入によるサイト制作の効果として、ランディングページ(LP)の制作や変更の内製化により、Web施策公開までの時間短縮とコスト削減を実現しています。またレスポンシブサイトに変更したことで、滞在時間で約1.8倍、直帰率で約1.7倍の改善効果がありました。

さらにWeb接客基盤導入前の閲覧数および資料請求数は、スマートフォンよりもPCからの数が多かったのですが、Web接客基盤導入後はPCとスマートフォンの利用比率がいずれも逆転しています。

そのほかレコメンド機能を利用した場合の資料請求が、レコメンド機能を利用しない場合の資料請求に比べ約4倍の効果を実現しています。

Web接客基盤の導入はポータルサイトから開始しましたが、今後はすべてのサイトをWeb接客基盤で運用していく計画です。

同時に、各部におけるAEMの理解やスマートフォンファーストでの設計、運用体制の見直し、分析担当者の選任、メルマガ配信の強化などの改善も進めていく予定です。

講演の様子

他講演レポート

2017年10月13日開催「CTC Forum 2017」の他講演レポートは、下記のリンクからご覧ください。

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