イベント・レポート

CTC Forum 2017 講演

AIのカギはビジネスへの実装と効果創出
CTCとグリッドが取り組む最先端のAI開発

更新

CTCはAI関連技術を「CarLA」として体系化することにより、さまざまなAIソリューションの提供へ

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開催日
主催
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
講演
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
株式会社グリッド
AI技術推進課長 エグゼクティブエンジニア 保木 富雄(左)  株式会社グリッド テクノロジーソリューショングループ エバンジェリスト 蝦名 拓也氏(右)

AI技術推進課長 エグゼクティブエンジニア 保木 富雄(左)

株式会社グリッド テクノロジーソリューショングループ エバンジェリスト 蝦名 拓也氏(右)

【保木】CTCではAIに必要な要素は4つあると考えています。アルゴリズム、データ、タレント、コンピュテーションです。頭文字をとるとADTC。クルマに例えると、アルゴリズムはエンジン、データはガソリン、タレントはドライバー、コンピュテーションはシャーシやタイヤとなります。

ADTCの要素を体系化したのが「CarLA」です。最新IT技術を駆使してAI開発を現実的なものにすることを目指しています。CarLAに対応したコンピュテーション基盤を提供するインフラソリューションとして「CTC Integrated AI Platform Stack(CINAPS)」がありますが、AIエンジンにはグリッド様が提供する「ReNom(リノーム)」が採用されています。

ADTCをビジネスに実装するには明確なゴールとマップが必要です。事業目標/事業計画にAIを組み込み、具体的な課題を解決していくことが求められます。

【蝦名氏】グリッドはAI研究開発やデータ分析サービスを展開する企業です。2015年には機械学習・深層学習フレームワークReNomを自社開発し、AIや機械学習をインフラ分野に応用するべく事業化しました。

ReNomはデータアナリティクスに適したAI開発フレームワークです。ディープラーニングのさまざまなアルゴリズムに対応し、簡単な実証実験から本格的な研究開発まで幅広く利用可能です。特に「位相的データ解析」のためのライブラリとGUIを提供しており、分析初期段階のクラスタリングを支援できることが特長です。位相的データ解析は多次元でサンプル数が非常に多いデータの「位相的性質」に注目し、データの分析や可視化を行うアルゴリズムです。

グリッドはCTCと2017年1月に業務提携し、7月までにPwC、富士通、伊藤忠商事、丸紅、三井物産様らとパートナーシップを結びました。AIの適用領域は多岐にわたりますが、技術だけではビジネスが成り立ちません。エコシステムの醸成にも力を入れています。

他講演レポート

2017年10月13日開催「CTC Forum 2017」の他講演レポートは、下記のリンクからご覧ください。
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