CTCスーパーエンジニア対談企画『NEXT One』テクノロジーリーダーが集う、明日への提言
第2回「仮想化技術によるプラットフォームの最適化」
~企業システムの現状の課題への提言~
仮想化技術に対する市場の関心度は?
企業の情報システム投資に関する動向は、昨今の経済環境の悪化も相まって、ますます厳しいものになっているかと思います。ITリソースの最適化を含め、仮想化技術に対する関心はどのような状況なのでしょうか?
様々な企業で、グリーンITやコスト削減の施策のひとつとして仮想化のメリットを検証したいというニーズが高まっていると思います。また、管理するサーバが何千台もあって、運用コストや管理面でも負荷が高い場合、最適化は必要不可欠です。
仮想化によって、ITリソースの最適化を行いたいとの意向での勉強会などのご要望は多く、そういった機会を使いながらお客様に仮想化への取り組みの効果についてご紹介しています。その上で、メリットを感じていただければ、具体的なアセスメントなどに誘導しているのが実状です。
私の担当は、通信キャリア企業だということもあり、電気通信事業法に則り、365日24時間、安定した競争力のある、より良いコストパフォーマンスのサービスシステムを提供することが最大のゴールです。お客様はその運用において、既存のシステムにでは更なる品質の向上と、コスト削減を進め、新しいサービスの導入においては、COTS(Commercial off-the-shelf)のように、より迅速でかつ最新の技術を取り入れたいというご意向があります。既存の商用システムにおいてはアプリケーション層、ミドルウェア層、ネットワークインフラの仮想技術を実現していますが、更なる費用対効果の向上を目的に、サーバプラットフォームの仮想化もひとつの選択肢としてご提案しています。また、現行資産がスパゲッティ状態となり、複数のベンダーのプラットフォームの混在や複数のベンダー、複数のSierによる保守サポートなど、運用管理が煩雑化/複雑化し、障害解析に長時間を要し、属人的なシステムのため運用体制を強化せざる得ない状況下に陥り、OPEX(運営費)が急上昇ているのが実態です。こうした課題の解決策として、さらなるコストリダクションを推進するために、サーバ統合・サーバプラットフォームの仮想化の取り組みも積極的に検討しています。
最近は、チーム・マイナス6%などに代表される環境対策やサーバリソースの活用など、よりスリムで効率的な運用を目指す企業も増えており、トレンドとして仮想化を検討する企業が増えてきたと実感しています。たとえば、分散し煩雑化したシステムの集約を行っていくと逆に大容量のストレージの導入や高密度のサーバと高額なソフトウェアのライセンス料などが発生するといった課題もあるため、こうした課題への対応としてもイニシャルコストを最小化できる仮想化を実現することでハードウェアに依存せずに必要に応じた拡張を行う企業も多くなりつつあると思います。また、既存の環境を延命したい場合も仮想化で解決したいというニーズがあります。
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