事例

株式会社ビジネス・アソシエイツ 様

更新

社内基幹業務システムのインフラをAWSに移行
ERP製品の新たな可能性を追求

中堅・中小企業向けERPパッケージ「Plaza-i」を開発・販売する株式会社ビジネス・アソシエイツ(以下、ビジネス・アソシエイツ)は、CTCの「CUVIC on AWS」を活用しながら、自社内システムとして利用しているPlaza-iのインフラを「Amazon Web Services(以下、AWS)」に移行させました。見据えているのは、Plaza-iの新たな市場の開拓です。

課題と効果

課題
  • ERPパッケージ「Plaza-i」を、「もっと手軽に導入・活用したい」という要望が小規模企業やIT管理者不在の企業から寄せられるようになった
  • こうしたニーズに対応すべく、Plaza-iのASPサービス化など、新たなソリューションの模索・検討に着手した
  • Plaza-iの新たなソリューションを模索する中で、ERP基盤としてのクラウドの実力値を実利用を通じて検証する必要が生じた
効果
  • 社内で利用するPlaza-iのインフラをAWSへ移行。
    AWSの実力値・有効性を検証できる環境を手に入れた
  • インフラのAWS移行で、サーバ構築時間やダウンタイムの短縮といった効果が確認できた
  • CTCの支援により、AWS上でのインフラ設計・構築に関する人的負荷を低減。新たなソリューションの検討やプランニングに集中しやすくなった

導入事例インタビューデータ

会社名
株式会社ビジネス・アソシエイツ
所在地
東京都港区港南2-5-3 オリックス品川ビル4F
設立
1987年
URL
http://www.ba-net.co.jp/新しいウィンドウで開く

老舗のERPプロバイダーとしてビジネス課題の解決に注力

ビジネス・アソシエイツは、1987年に創業した老舗の国産ERPベンダーです。1995年にリリースしたWindows対応会計パッケージ「Plaza財務会計」は、当時から国際会計基準(IFRS)準拠の英文会計、マルチリンガル、多通貨対応といった先進的な機能を装備。外資系企業や海外進出企業を中心に多くの顧客企業を獲得しています。また、その後は顧客ニーズに合わせ、「販売管理」「給与計算」といった業務モジュールを追加しています。

一方で同社は、オフコン用の基幹業務システムの受託開発も手掛けていましたが、その経験を活かしてクライアント/サーバ型の高機能統合パッケージ「ICATシリーズ」を製品化するなど、製品ラインアップの拡充を図ってきました。そして2007年には、PlazaシリーズとICATシリーズを統合し、本格的なERPパッケージ「Plaza-i」としてリリース。同製品ラインは、さまざまな業種・業態特有のニーズを網羅的に満たすERPパッケージとして、中堅・中小の企業を中心に広く受け入れられています。

「当社では、Plaza-iを活用しながら、お客様それぞれに最適化したビジネスシステムソリューションを提供しています。また、ソリューションを有効に活用し続けるための導入支援や継続サポートも提供しているほか、経験豊富なコンサルタントによる業務/システムコンサルティングなどのサービスも展開しています」(ビジネス・アソシエイツ 技術サポート部 マネージャ、大川 貴雄氏)。

より広範な顧客ニーズに対応すべくAWS活用の有効性を検証

幅広い業種・業態に対応するERPパッケージだけに、Plaza-iには多くの中堅・中小企業から要望が寄せられます。そうした要望の中で特に目立つようになったのが、「もっと手軽にPlaza-iを活用したい」という、小規模企業やIT管理者不在の企業からの声です。

「Plaza-iは基本的にオンプレミス型のERP製品です。そのため、導入・活用時にはハードウェアの設備投資や運用管理が必要になり、お客様によっては、それを大きな負担と見なして、Plaza-iの活用を断念される場合があります。そうしたお客様にもPlaza-iを広く活用いいただくためには、Plaza-iの機能をもっとライトに提供するためのソリューションが必要とされるのです」(大川氏)。

そのソリューションを模索する中で浮上してきた案の一つが、Plaza-iのインフラとしてAWSを採用し、ASPサービスとしてPlaza-iの機能を提供するというものです。
ただ、実際に検証を重ねなければ、AWSの実力値を測ることはできません。そこで同社は、自社内で利用するPlaza-iシステムをAWSに移行させ、AWSの有効性を検証することにしました。

「このインフラ移行によって、サーバ環境の構築にかかる時間がこれまでの2週間から2日へと劇的に短縮でき、サーバレスポンスもオンプレミスで使用していた従来サーバの5~6倍に高速化されました。性能面では社内で最も高性能の物理サーバと比べても遜色がありません」と、ビジネス・アソシエイツ 技術サポート部 マネージャ、仁科 豪太氏は語ります。

さらに同社では、障害を想定したリストアテストも実施し、AWS上に構築した基盤の可用性の高さも確認しています。
「オンプレミスのサーバに障害が発生した場合、平均8時間程度のシステム停止を余儀なくされました。それに対しAWSでは、仮想マシンの再作成が容易に行え、スナップショットバックアップからすぐにアタッチできます。実データを使用したリストアテストでも1時間以内に復旧し、ダウンタイムが大幅に短縮するという結果が得られました。AWSのデータは複数データセンター間で冗長化保存されているので、データ保全性も大幅に向上しています」(仁科氏)。

CTCによるサポートでAWS検証にかかる負荷を低減

このAWS検証の取り組みを進めるに当たり、ビジネス・アソシエイツでは、CTCの支援を仰いでいます。目的は、AWS移行で社内にかかる負荷を最小限に抑えるためです。
なすべきことは、お客様にとってのベストソリューションを開発・提供することで、AWS上でインフラを整えることではありません。ですから、AWS上でのインフラ設計・構築の手間と時間は極力減らしたいと考え、CTCに協力を求めました。実際、CTCから他社の導入事例やノウハウの情報を提供してもらえたことで、インフラ設計・構築時間を大幅に短縮することができ、当社の負担も軽減できました」と、大川氏は評価します。
こうした実績を通じて、ビジネス・アソシエイツでは、Plaza-iでのAWS活用に一定の手応えを得ています。それに基づきながら、より洗練され、コストパフォーマンスに優れたソリューションの提供に向け、検討と模索を続けています。

  • このページについてツイッターでツイート(新しいウィンドウで開く)
  • このページをフェイスブックでシェア(新しいウィンドウで開く)

この事例に関するお問い合わせはこちら

※記載内容は掲載当時のものであり、変更されている場合がございます。