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事例・レポート

事例

ISG2000からSRX3600へ、4倍のトラフィックに対応し信頼性を向上

GMOクリック証券株式会社 様

会社名
GMOクリック証券株式会社
所在地
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-10-8 渋谷野村ビル
設立
2005年10月28日
資本金
43億4,666万3,925円
URL
https://www.click-sec.com/

「システムはビジネスの生命線。CTCならそのインフラをまかせて安心です」

物販や金融、各種情報やエンターテイメントなど、インターネットでサービスを提供するビジネスが急成長している。お客様の顔が見えないからこそ重要となるのが、操作性、スピード、信頼性などのサービス品質だ。お客様が満足を得られるよう、提供する企業側には頻繁なシステム改善が求められる。ネット証券の大手であるGMOクリック証券も、急増するトラフィック量に余裕で対応するため、ファイアウォールをISG2000からSRX3600サービス・ゲートウェイにリプレースした。採用の決め手は拡張性と柔軟性、そして卓越したコストパフォーマンスにあった。OSの乗り換えもスムーズにでき、使い勝手も優れていると好評である。

GMOクリック証券株式会社 取締役 田島 利充 氏

GMOクリック証券株式会社 取締役
田島 利充 氏

GMOクリック証券株式会社 システム部 マネージャー 箱崎 和男 氏

GMOクリック証券株式会社 システム部 マネージャー
箱崎 和男 氏

導入背景

世界第4位のFX取扱高

FX(外貨証拠金取引)の敷居が下がり、初心者でも簡単に始めることができるようになった。このFXの取引サイトにおいて、国内最大級のアクセス数を誇るのがGMOクリック証券である。同社の大きな特長は、投資スタイルや好みにマッチした豊富な取引ツールが揃っていること。とりわけ、トレーディングツール「はっちゅう君」シリーズは、機能と操作性に優れ、お客様から好評だ。2011年4月から開始した為替オプションも注目を集め、利用者が急増している。また、同社は業界一手数料が安価であることもあって、お客様満足度が極めて高いことでも定評がある。

同社では、ツールのほとんどを社内で製作。3人に2人がシステム部員であり、SIベンダーに匹敵するほどシステム構築に注力している。「当社はスピード感を重視しています。お客様の求めるサービスを素早くつかみ、技術力を生かして素早く作る、そして、運用も自ら行う。そのための社内体制を整備し、他社との差別化を図ってきました。これもあり、FXでは世界第4位の取引額となっています」と、同社取締役 田島 利充 氏は語る。

トラフィックの急増で帯域を圧迫

同社は急成長を続けており、FXでは20万口座、証券では12万口座のお客様を抱えている。その多くが頻繁に売買を繰り返し、使用するツールのデータ量も増加していることから、会員1人当たりの通信量も増えている。更に、多彩なツールのダウンロードもあり、トラフィック量が増加し、半年に1回は帯域を拡張してきた。「それにも限界が見え、2011年3月になって、バックボーン回線拡充などの対策と合わせて、ゲートウェイとなるファイアウォールとロードバランサーのリプレースを検討することにしました」と、同社 システム部 マネージャー 箱崎 和男 氏は語る。

「ネット証券の使命として、システム停止は決して許されません。しかし、FXも証券も予期せぬアクセスピークがあり、どのような状況になっても、安定したサービスを提供するには、数年先を見越した処理能力の増強が欠かせませんでした」と、田島氏も説明する。

CTCに相談すると共に、世界中の主なファイアウォール製品を比較検討。3月末にはジュニパーネットワークスのSRX3600サービス・ゲートウェイに決定し、CTCに発注した。CTC側で旧製品からの設定移行を終え、納品したのが4月半ば。集中的に試験を繰り返し、4月末には稼働を開始した。検討を開始してから稼働まで、2カ月もかかっていない恐るべきスピードである。しかしながら「うちとしてはこれが普通です。あるいは今回はちょっと時間をかけすぎたかもしれません」と、箱崎氏は語る。

課題と期待効果

課題と期待効果

課題と期待効果

システム概要

拡張性と柔軟性を評価

新ファイアウォールで重視した要件は2つ。2倍のスループットと操作性であった。同社のトラフィック量はキャリアに近いレベルにある。そのレベルで安定したサービスを確保するため、2倍のスループットを要求した。また、ヒューマンエラーをなくすためにも優れた操作性が欠かせない。

既存のファイアウォールはジュニパーネットワークスのISG2000であり、同じ会社のSRX3600サービス・ゲートウェイにリプレースしたことになる。「同じ会社とはいえ、SRX3600のOSはJunos OSになっており、操作性が異なります。しかし、CTCのサポートもあり、似たようなインタフェースなので問題ないと確信しました」と箱崎氏は強調する。

更にSRX3600が高く評価されたのは、拡張性の高さと構成の柔軟性であった。データセンター向けサービス・ゲートウェイのSRXシリーズはモジュールの追加によって容易に拡張できる。トラフィック量も含めて社会情勢は極めて不透明であり、変化が日常化している。拡張性の高さも構成の柔軟性も同社にとっては魅力的だった。

SRX3600を冗長化

導入システム

導入システム

このSRX3600の導入を一貫して支援したのがCTCである。「CTCには大変感謝しています。CTCはジュニパー製品を熟知しているSEがおり、旧製品からSRX3600へのコンフィグレーションのコンバートなどをお手伝いいただきました。当社のスピード感を理解しており、何事にも迅速に対応してくれます。稼働後のサポートもお願いし、困ったときは相談にのっていただいています。高い技術力を持つ専門SEがサポートしてくれているからこそ、製品の機能をフル活用できます」と、箱崎氏はCTCを評価する。

稼働したシステムの特長はSRX3600の冗長化にある。「前述のようにシステム停止は決して許されません。お客様に快適なレスポンスも提供するという観点から、ネットワークも含めて全て二重以上に冗長化しています」と、箱崎氏は語る。

2011年4月以降、システムは安定して稼働を続けている。その後ギリシャ・ショックなど欧州の経済混乱が発生し、FX取引が瞬間的にピークを迎えることもあったが余裕で対応している。

導入効果

運用担当者のストレスを削減

「SRX3600はコストパフォーマンスがすばらしいと思います。新たなインフラは、4倍のトラフィックに対応でき、大幅に信頼性を向上することができました」と箱崎氏は評価する。「システムの安定稼働に対し、驚くほどストレスがなくなりました。それまでは、さほど意識はしていなかったのですが、心配のため気が休んでいなかったように思います」と、田島氏も語る。

稼働後も、ポート番号の解放など、月に1度ほどはファイアウォールの設定変更が発生する。「旧機種と操作性が似ているので、操作に抵抗がありませんし、ミスの危険性もありません。わざわざトレーニングを受けることなく使いこなすことができます」(箱崎氏)。このような設定変更を外部に依頼し、検証を繰り返しているようでは、同社ならではのスピード感が失われる。社内で容易に設定変更ができるSRX3600サービス・ゲートウェイの操作性が認められている。

今後の展望

証券システムでも同構成に

FXシステムの安定稼働が評価され、同社の証券システムでも全く同様の構成で、インフラを刷新することになった。2011年12月にSRX3600サービス・ゲートウェイが2台納品され、同月中に稼働を開始した。「証券も取引データはもちろん、ツールで使用するチャート類や分析機能などで、大量のトラフィックが発生します。取引の寄り付きや大引け、更に海外市場の動向や企業の業績に関わる情報などが発表されると、アクセス数が跳ね上がります。こちらも高い品質のサービスを確保するため、CTCに依頼してインフラを増強しました」と、田島氏は語る。FXと証券、両システムともSRX3600サービス・ゲートウェイにリプレースして、将来にわたって高い拡張性と柔軟性を確保することが可能となった。

また、同社ではCFDへの取り組みを本格化させている。FXが通貨に絞った金融商品であるのに対し、CFDは株券や個別銘柄、金や原油などの商品の他、様々な金融商品を対象にしている。「我々のビジネスにとってシステムは生命線です。そのインフラをCTCならばまかせることができます。CTCはどのような問題が発生しても迅速に対応してくれます」と、田島氏。CTCをパートナーにGMOクリック証券の挑戦は続いていく。

用語解説

FX
「margin Foreign eXchange trading=外国為替証拠金取引」の略。外国の通貨を売買して、利益を得る取引のこと。

Junos OS
ジュニパーネットワークスの提供するネットワーク製品専用のOS。ルーターやセキュリティ製品に搭載されている。

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