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事例・レポート

事例

三菱UFJフィナンシャル・グループ共通のプライベートクラウド 「総合金融プラットフォーム」を構築

三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社 様

会社名
三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社
所在地
〒103-0027 東京都中央区日本橋1-7-17 日本橋御幸ビル
資本金
181百万円
従業員
約1,500名
URL
http://www.it.mufg.jp/

クラウドが声高に叫ばれるようになったのは、2008年頃のことだが、このプライベートクラウドとほぼ同じコンセプトを、早くから実現していたのが三菱UFJ インフォメーションテクノロジー株式会社だ。2002年には三菱東京UFJ銀行をはじめとするグループ各社のITリソースを集約し、グループ会社の業務ニーズにあわせてスピーディにシステム構築を行った。そのシステムを2009年に刷新し、2010年1月にはアプリケーションの移行を終了している。実績と技術力を認められ、SIベンダーとして採用されたのがCTCであった。

執行役員 プラットフォーム統括部長 兼 グループITプラットフォーム部長 佐藤 紀雄 氏

執行役員 プラットフォーム統括部長 兼 グループITプラットフォーム部長
佐藤 紀雄 氏

グループITプラットフォーム部 グループITプラットフォームユニット ユニットリーダー 萩尾 賢一 氏

グループITプラットフォーム部 グループITプラットフォームユニット ユニットリーダー
萩尾 賢一 氏

グループITプラットフォーム部 グループITプラットフォームユニット マネージャー 三島 英治 氏

グループITプラットフォーム部 グループITプラットフォームユニット マネージャー
三島 英治 氏

グループITプラットフォーム部 グループITプラットフォームユニット マネージャー 小林 大祐 氏

グループITプラットフォーム部 グループITプラットフォームユニット マネージャー
小林 大祐 氏

グループITプラットフォーム部 グループITプラットフォームユニット 主任 加藤 周作 氏

グループITプラットフォーム部 グループITプラットフォームユニット 主任
加藤 周作 氏

導入背景

三菱UFJ フィナンシャル・グループのIT戦略を支援

三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券、三菱UFJリース、三菱UFJニコスなどを中心とした本格的な総合金融グループ「三菱UFJ フィナンシャル・グループ」。国内はもちろん、海外でも幅広い顧客ニーズに対応し、高品質な金融サービスを提供している。この三菱UFJ フィナンシャル・グループのIT戦略を担っているのが三菱UFJ インフォメーションテクノロジーだ。卓越した技術力と先進的な取り組みで、注目を集めている企業でもある。「先進的かつ高品質な金融サービスをITの側面から支える技術者集団です。価値あるITソリューションを提供し、グループの発展に貢献するのが当社のミッションです」と、同社 グループITプラットフォーム部 部長 佐藤 紀雄 氏は語る。

同社では、インターネット接続、ペーパーレス会議システム、リモートアクセス、企業ポータル、ERP、システム監査など幅広いソリューションを提供しており、中でもグループITプラットフォーム部による同社を代表するソリューションの1つが「総合金融プラットフォーム」である。「グループ各社が必要とするリソースを必要なときにスピーディに提供するために構築したIT基盤です。2000年から構想し2002年からサービスを開始しています」と、ユニットリーダー 萩尾 賢一 氏は解説する。

「それまでは、システム単位でインフラを構築して提供してきました。しかし、高品質なIT基盤をグループ全体で共有することで、システムを低コストかつスピーディに利用できるようになります。今でいうプライベートクラウドのさきがけのようなソリューションでした」と、マネージャー 三島 英治 氏は強調する。

プライベートクラウドとは自社内や自社グループ内に構築されたクラウドコンピューティングのことである。統合化され、柔軟性と拡張性を持つシステムであるため、あらかじめ用意されたリソースを必要なときに必要なだけ利用することができる。2009年になって、その構築事例が見られるようになったが、三菱UFJインフォメーションテクノロジーでは、このプライベートクラウドを2000年の頃から目指し、実現していたのである。

課題と期待効果

課題と期待効果

システム概要

2004年の刷新でCTCとEgeneraを採用

総合金融プラットフォームシステム概要図

総合金融プラットフォームシステム概要図

「総合金融プラットフォーム」のサービス開始と同時に利用するグループ企業も増加し、その上で稼働するアプリケーションも増えていった。これらを背景に、2004年にはシステムを刷新。このとき、それまで使用していたラックマウント型サーバからブレードサーバに切り替えを行った。「グループ会社からの要望に対して、より柔軟でスピーディな対応を可能にするためです。そこで選ばれたのが、Egenera BladeFrameでした」と、三島氏は語る。

BladeFrameは、米国Egenera社のブレードサーバ製品であり、信頼性の高さから米国では金融機関での採用が進んでいた。「当時ベンチャーではありましたが、ブレードを統合して1つのサーバとして利用できる機能を備えているのは、当時Egenera以外にはなく、他社製品と比較して飛び抜けていました。」と、三島氏は振り返る。

Egeneraの販売とシステムインテグレーションが唯一できるベンダーとして、また、Egeneraの能力を最大限に発揮できるシステム構成の提案などからCTCが評価され、選定された。

Egenera社製のブレードサーバを採用することで「それまで1年から1年半かかっていた総合金融プラットフォーム上でのアプリケーション構築を、3ヵ月程度で構築することができるようになりました」(三島氏)と、大幅なスピードアップに成功している。

2回目の刷新でも実績からCTCとEgeneraを採用

初回の刷新を終えた「総合金融プラットフォーム」であるが、2007年頃から再構築の検討を開始した。「サービスの向上を目指すため、システム刷新について検討を開始しました。OSやハードウェアの保守期限切れが迫っていたこともあります。2008年8月にはプロジェクトチームが発足し、本格的に検討を開始しました」と、主任 加藤 周作 氏は振り返る。

ここで既存のブレードサーバとストレージについても再考された。「4年前と比較すると、他社製のブレードサーバも高品質化してきており、信頼性も向上しています。そのため、従来のシステムにとらわれることなく、最適なハードウェアとその組み合わせを検討することになりました。しかし、構築期間は3ヵ月、移行期間も3ヵ月しかありません。規模も拡大化してきていますし、稼働しているアプリケーションも50本ほどに及びます。限られた期間でスピーディに刷新するため、検討を重ねた結果、実績を重視してCTCにEgeneraのブレードサーバで構築をお願いすることにしました」と、三島氏は語る。

刷新によりシステムは大幅に増強され、本番環境で9筐体(ブレード127台)、開発3筐体(同 63台)、災害対策1筐体(同 6台)、この他23台のブレードがプールされている。これらがSAN構成のストレージに接続されている。

2009年1月から構築を本格化し、4月からテストを開始。「わずか3ヵ月ほどしかありませんでしたが、CTCは標準環境を設計し、ほぼ一気に構築を終えました。まさに期待どおりでした」と、マネージャー 小林 大祐 氏はCTCの技術力を認めている。

導入効果

セキュリティとパフォーマンスを強化

入念にテストを繰り返し、2009年10月から12月までで基本システムの移行を終了。残っていたアプリケーションも2010年1月には移行し、3月には新アプリケーションの稼働が計画されている。

「CTCからはサーバとストレージのベストな組み合わせを提案してもらいました。今回の刷新ではパフォーマンスも大幅に増強され、十分な余裕を確保できています。総合金融プラットフォームの魅力も可能性も高まったと思います」と、萩尾氏は大きな効果を期待している。

「特に今回は信頼性とセキュリティの強化を実現しています。これまでセキュリティが不安で利用をためらっていた企業やアプリケーションも、安心して利用できるようになります。いよいよグループのクラウドとして真価を発揮できると思います」と、三島氏も満足している。

ハードウェアによるフェイルオーバー機能に加え、最新OSによりクラッシュ時のカーネルダンプの信頼性も高まった。また、サーバ組み込み型のVLAN 機能により、セキュリティも強化された。これらにより、金融サービスに求められるミッションクリティカルなアプリケーションにも十分対応できる。

「すでに2010年7月には新アプリケーションの構築が予定されています。より高品質なIT基盤をよりスピーディに提供できると確信しています」(小林氏)。

今後の展望

仮想化を取り入れた拡張を検討

稼働をはじめたばかりの第3次「総合金融プラットフォーム」であるが、ブレード内で複数のOSを稼働させるなど、仮想化を取り入れ、リソースの効率化とコスト削除を図る検討が進んでいる。さらに抜本的なアーキテクチャの見直しも視野に入っている。「現状のシステムは、2000年頃に構想したJavaフレームワークがベースです。SOAなど新たなアーキテクチャによる再構築も考えられます」(加藤氏)。

「当社はプロダクトやベンダーにこだわることなく、素早く乗り換えられることを前提にしています。今回もサーバについてもベンダーに関しても再検討しました。そんな中でCTCが我々のパートナーとして貢献してくれていることは、これまでの実績だけではなく、他社にはない技術力があるからです。これからも斬新な提案や活躍を期待しています」と、佐藤部長はCTCを評価する。

「CTCにはさまざまな提案をもらっていますし、当初から運用も担当してくれています。運用も含めたワンストップなサービスがCTCの魅力だと思います。」(萩尾氏)。

総合金融グループ「三菱UFJ フィナンシャル・グループ」の発展をITの側面から支援する「総合金融プラットフォーム」。これを構築し運用しているCTCにも、パートナーとして大きな信頼が寄せられている。

用語解説

クラウド
サーバやストレージ、アプリケーション、コンテンツなどを、欲しいときに欲しいだけ利用できるサービス。リソースの「所有」から「利用」へ、大きなパラダイムシフトとなるとして注目されている。

仮想化
物理的なサーバを仮想的に複数のサーバに分割し、サービスを提供する形態。

SOA(Service Oriented Architecture)
ソフトウェアをサービス単位の部品(コンポーネント)として、それらを組み合わせることでシステムを作る設計手法。

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