JapaneseEnglish

事例・レポート

事例

仮想化技術導入によりビジネス要求に応じたコンピュータリソースの提供を実現

株式会社 NTTぷらら 様

会社名
株式会社 NTTぷらら
所在地
東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 24階
設立
1995年
URL
http://www.nttplala.com/

コスト削減効果を明確化し仮想化プロジェクトを実現

映像事業が大きく飛躍

株式会社 NTTぷららは老舗のインターネットプロバイダー(ISP)としてよく知られているが、2008年からはNTTグループの3つの映像事業を統合し「ひかりTV」を提供している。2014年末にはISP300万弱、ひかりTV293万の契約件数となり、近年、映像事業が大きく成長している。「2014年のキーワードはスマートテレビでした」と、同社 技術本部 ネットワーク管理部 副部長 木谷 靖氏は話す。スマートテレビとは、映像だけではなく、ショッピング、ゲーム、音楽などの多彩なメディアを提供できるシステムであり、家庭のテレビに加えスマートフォンなどのマルチデバイスにコンテンツを配信する仕組みだ。「2014年10月末からは、4Kの解像度でのビデオオンデマンドサービスを国内で初めて提供しました」と木谷氏は語る。

株式会社 NTTぷらら 技術本部 ネットワーク管理部 副部長 木谷 靖氏

株式会社 NTTぷらら
技術本部 ネットワーク管理部
副部長
木谷 靖氏

株式会社 NTTぷらら 技術本部 ネットワーク管理部 マネージャー 長谷部 勇氏

株式会社 NTTぷらら
技術本部 ネットワーク管理部
マネージャー
長谷部 勇氏

株式会社 NTTぷらら 技術本部 ネットワーク管理部 嶋寺 克彰氏

株式会社 NTTぷらら
技術本部 ネットワーク管理部
嶋寺 克彰氏

導入背景

仮想化技術導入でビジネスを加速すると共に、データセンターコストを削減

「ひかりTVの映像配信には、映像技術に加え、WebなどのIT技術が必須となります」と木谷氏は言う。NTTぷららでは、仮想化インフラを導入する以前はサーバ増設で新たなシステムを構築してきた。しかし、ビジネスが拡大するに伴い、サーバ台数とデータセンタースペースが増加し、そのコストダウンが喫緊の課題となっていた。また、アプリケーション開発チームのスピーディな開発業務に対し、インフラチームもそれに即応することがますます重要となってきた。

これらの課題を一気に解決するため、同社では仮想化インフラの導入検討を2011年の終わりごろから始めた。仮想化技術導入においては一般的に様々なメリットが挙げられているが、その中でも定量的効果が顕著なのはデータセンターコストだ。同社の試算によれば、年間1億円以上のデータセンターコストを削減することが可能と判断されたため、今回の仮想化技術導入プロジェクトに踏み切ることとなった。

システム概要

Oracle Solaris Zonesの利用でリソースの効率利用を実現

「他の仮想化プロジェクトと大きく違うことは、当社では、Oracle Solaris OSを利用しているサーバが多いという点。また、今回の仮想化インフラ導入にあたり考慮したことは、開発リソースを極力利用しないことです」と木谷氏は言う。さらにNTTぷららではLinuxも導入されているため、Oracle SolarisはOracle Solarisへ、LinuxはLinuxへとOSを変更せずに仮想化することがポイントとなった。

Oracle Solarisをそのまま移行するには、Oracle Solaris Zonesというコンテナ型の仮想化技術を利用することが可能だ。コンテナ型のOracle Solaris Zonesでの仮想化は、ハイパーバイザー型などに比べてリソースのオーバーヘッドはほとんどなく、より効率的にリソースを利用できる。「1つのサーバに集約した仮想サーバの統合率は、Oracle Solaris Zonesで1台あたり30~50となっており、ハイパーバイザー型の1台あたり10~15程度の集約と比べても非常に高いといえます」と同社 技術本部 ネットワーク管理部の嶋寺 克彰氏は語る。

課題と効果

課題と効果

導入効果

事前の構成情報の棚卸しで移行作業をスムーズに

機材選定が終了し、既存システムを仮想化インフラへ移行を始めるにあたり、NTTぷららでは全てのサーバ構成情報の棚卸しを行った。各サービスは、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなど様々なサーバから構成されており、移行するには各サーバの関連性や構成情報などを把握しておかないと効率的に作業できない。「構成情報など整理せずに各サービスを仮想インフラに移行してしまうと、このプロジェクトは確実に頓挫するだろう」と木谷氏は危惧していた。そのため、ITILや仮想化に詳しい外部ベンダーの協力で構成管理情報の整理を最初に行った。

このことは本プロジェクトの成功要因の1つであり、木谷氏は次のように語っている。「今回、構成情報をきれいに整理し仮想化インフラへ移行したので、次回のシステム更改時にもスムーズな移行作業ができることでしょう。これは、将来への大きな布石となりました」。

Oracle VM Server for SPARCを活用して、データベースライセンスコストを最適化

仮想化技術を導入するにあたり事前に検討したことは、仮想化に向くサーバとそうでないサーバを明確に切り分けたことだ。例えば、ストレージのパフォーマンスが必要な映像配信サーバを仮想化した場合、リソース競合が発生する可能性も考えられるため、これは今回、仮想化の対象外とした。

また、今回のデータベースはOracle SPARC T5を利用したリソース競合が少ないOracle VM Server for SPARC上で仮想化しており、「Oracle VM Server for SPARCでOracle Real Application Clustersを利用する最大のメリットはCPUのライセンスです」と同社 技術本部 ネットワーク管理部 マネージャーの長谷部 勇氏は説明する。通常のハイパーバイザー型ではOracle RACライセンスは物理CPUコア数での課金となるが、Oracle VM Server for SPARCで仮想化すれば、ドメイン(Oracle VM Server for SPARCでの仮想マシンの名称)に対しての仮想CPUコアの割当数で課金となるため最適なコストで利用することができる。

また、データベースではストレージのレイテンシーが重要となる場合が多いため、今回は全てSSDで構成されるPureStorageを導入した。「SPARC T5にPureStorageというマルチベンダー構成となりますが、CTCの手厚いサポートにより安心して導入することができました」と長谷部氏は話す。

仮想化基盤システム構成概要

仮想化基盤システム構成概要

今後の展望

導入後は開発側の要望に応じてインフラをタイムリーに提供

NTTぷららではOracle Solaris Zonesだけでなく、Linuxにも対応するためVMware vSphere ESXiも導入している。インフラは全てメニュー化されており、ワークフローベースで開発チームの要望に応じてインフラチームからタイムリーに提供される。インフラのメニュー化は分かりやすいだけではなく、不要なリソース利用を防ぐ効果もあるとのことだ。また、ミドルウェアの選定も各チームが連携しているため、仮想化環境に最適なミドルウェアが利用でき、より高品質なサービスをお客様に提供できるようになった。「今後は、インフラリソースがより適切に利用されるよう“仮想化”という環境に応じたキャパシティ管理体系を作っていく必要があると考えています」と嶋寺氏は今後の展望を語った。

マルチベンダー環境で要件に最適なシステムを構築

「自社で行った技術要件の整理や基本設計の結果、マルチベンダー環境で仮想化インフラを構築するしかない状況となりましたが、CTCはこの要求に見事に応えてくれました。他のベンダーからはパッケージ化したシステムの提案をもらっていましたが、当社の要件にあったものはありませんでした。CTCは、当社エンジニアへのヒアリングを積極的に行い、要望にあったマルチベンダーシステム構成で提案、構築してもらえた点が非常に良かったと思います」と木谷氏は話す。最後に木谷氏は、「今後も、CTCから海外の動向なども含め積極的に情報提供をしていただき、新しい技術でより最適なインフラを構築していきたいと考えています」と締めくくった。

用語解説

Oracle Solaris Zones

1台のサーバ上に複数のアプリケーション実行環境を実現するためのコンテナ型の仮想化技術の1つ。Solaris OS上で動作し、追加費用なしで利用可能。

Oracle VM Server for SPARC

オラクルSPARCサーバに特化したハードウェアパーティション型の仮想化機能の1つ。SPARCサーバ上で最大128の仮想サーバを作成でき、サーバにバンドルされているため追加費用なしで利用可能。

導入製品・ソリューション

  • Oracle Solaris Zones
  • Oracle VM Server for SPARC
  • VMware vSphere ESXi

お問い合せはこちらから

お問い合わせフォーム

記載内容は掲載当時のものであり、変更されている場合がございます。

トップに戻る