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事例・レポート

事例

CTCの企業システム開発基盤EIMANAGERで、使いやすいワークフローを備えた校正回覧システムを構築

ソニー銀行株式会社 様

会社名
ソニー銀行株式会社
所在地
東京都千代田区神田錦町三丁目26番地
設立
2001年4月2日
URL
http://moneykit.net/
http://sonybank.net/

わずか6ヵ月の短期間で、用紙とコストの大幅削減と審査・承認作業の品質向上を実現

インターネット銀行のソニー銀行株式会社は、Webサイトへの情報掲載に際し、金融業では必須の広告審査を紙の書類により行っていた。同社は、CTCの企業システム開発基盤EIMANAGERを採用して、柔軟で使いやすいワークフローを備えた校正回覧システムを構築。わずか6ヵ月という短期間で、用紙とコストの大幅削減と審査・承認作業の品質向上を実現した。

ソニー銀行株式会社 Web企画部長 石井 徹氏

ソニー銀行株式会社
Web企画部長
石井 徹氏

ソニー銀行株式会社 システム企画部長 福嶋 達也氏

ソニー銀行株式会社
システム企画部長
福嶋 達也氏

ソニー銀行株式会社 システム企画部 マネージャー 大久保 光伸氏

ソニー銀行株式会社
システム企画部 マネージャー
大久保 光伸氏

導入背景

充実したWebサイトで質の高い金融サービスを提供

ソニーフィナンシャルグループのソニー銀行株式会社は、インターネットで個人向けの銀行業務を行っている。

2001年4月の創業以来、インターネットの普及と共に業容を拡大しており、ITを最大限に活用した質の高い金融サービスが特徴だ。同社のサービスサイトでありサービスブランドでもある「MONEYKit®」では、円預金から外貨預金、投資信託、住宅ローンまで数々の商品・サービスを、ネットを通じて提供しており、原則24時間365日取引が可能。ネット銀行ならではの金利や手数料も魅力で、生活口座としての利用も増えている。

ソニー銀行ではさらに知名度・認知度を上げて、多くのお客様に商品・サービスを利用していただくため、Webコンテンツの拡充を図っている。またUX()に力を入れ、既存のお客様の利便性を高めることにも注力している。こうしたことからWebコンテンツの更新頻度は高く、CMS(Contents Management System)を導入して対処している。しかしそこには、金融業ならではの苦労があるという。

「金融商品取引法では、インターネットのホームページも『広告』として扱われ広告規制の対象です。文字の大きさなども細かく決められており、表現にも制限があります」とソニー銀行 Web企画部長 石井 徹氏は説明する。

  • User Experience(ユーザーエクスペリエンス):ユーザーがあるサービスを利用した時に得られる経験や満足感のこと。

ネット銀行なのに校正の確認フローは紙と印鑑

金融業では『広告』の審査も厳密に運用する必要がある。Webサイトに情報を掲載する場合、担当者が原稿を作成した後、関係各部署で確認を行うだけでなく、広告審査担当部門のチェックが必要。こうした確認を実施したかどうかは各種監査対象にもなるため、申請・承認の証跡の保存も必須だ。この校正確認をソニー銀行では従来は紙の書類への捺印で行っていた。

「捺印用の書類、内容の詳細、作成したWebページのキャプチャなどをセットにして回覧していました。回覧に平均2日から1週間かかり、書類は時には100 枚近くになることも。書類が多すぎるため捺印するまでに時間を要したり、回覧途中での紛失や機密漏洩の危険性すらありました。さらに修正があれば手戻りが発生し、再度回覧ということになります。とにかく人手も時間もかかる。これをなんとか電子化したいというのが数年来の課題でした」と石井氏。

電子化すれば、複数の担当者が並行して校正を確認でき、申請・承認の記録の検索も容易になり、後の監査などにも対応しやすい。

システム概要

CTCはフレームワークを使用した開発を提案

目指したのは、校正・回覧・承認の進行状況を可視化し、柔軟な回覧フローで、電子文書により複数人で添削・校正ができるシステムの構築だった。2012年秋に検討を開始し、2013 年春から約半年をかけて製品の選定を実施。その過程で、同社のWebサイトのCMSを構築したCTCにも声をかけた。

CTCは当初中立の立場で製品を調査、検討した。
結果的には、開発基盤にワークフローテンプレートを持ち、コンテンツ管理アプリケーションを有する自社製品の「EIMANAGER」にインテグレーションを加えた校正回覧システムを提案するに至った。

CTCがツール選定において重要視したのは、開発の効率性。今回の校正回覧システムは、決まったフォーマットを回していくいわゆる申請業務とは異なり、複数のコンテンツ(ファイル)を回覧し、回覧先で校正を行い、「コンテンツを育てていく」という業務にフォーカスしたもの。市販のワークフローパッケージではそうした要求を満たせないと判断し、業務にマッチした機能を盛り込めるEIMANAGERによる開発を提案したのだ。

課題と効果

課題と効果

EIMANAGER選定の4つの理由

ソニー銀行では、各社からの提案を検討し、最終的に以下の4つの理由からCTCの提案を採用することにした。

  1. 開発の柔軟性
    複雑な業務フローに対応可能で、セキュリティなどの制御がしやすい。モックアップを使った開発手法は完成後のイメージがつかみやすい。
  2. 利用者の利便性
    検索が容易。WebDAVの利用で添付のMS Officeのファイルを開いて校正が同時に可能。
  3. スケール・BCP
    AWSクラウド利用のテストケースにできる(後述)。
  4. スピード・コスト
    基本パッケージの完成度が高く、短期間でリリース可能。

EIMANAGERはすでに多くの導入実績があり、ユーザビリティや開発のフレキシビリティが優れていたことが評価につながった。

「当社ではWebはビジネスの生命線。見やすくわかりやすいコンテンツをスピーディに上げていく必要があり、そこで校正回覧システムの果たす役割は大きい。EIMANAGERなら“コンテンツを育てるワークフロー”を業務にフィットさせた形で構築することができると考えました」と石井氏は選定の理由を述べる。

ソニー銀行 システム企画部長 福嶋 達也氏も「EIMANAGERは、ツールのインターフェースを見て業務の展開が想像できました」と石井氏に同意する。「システムの導入などは現場の裁量に委ねられるところが大きく、特に新システムの導入はユーザー部門の意向が大事。システム部門はシステムリスクやセキュリティの観点から提案内容をチェックしました」と福嶋氏。
ユーザー部門とシステム部門の連携が、先進的なシステムの構築を可能にしている。

導入効果

年間15人月の工数削減、年間33,000枚の用紙削減

校正回覧システムは、2013年10月から開発を開始。2014年4月のリリース以来、安定稼働しており、全く手がかからないと情報システム部門からも評価されている。ワークフローの画面では様々なことが確認できるようになり、法令要件に合わせたチェックボックスによる必須事項の制御も行うことができ、使い勝手がよいそうだ。

具体的な効果として、年間15人月程度の工数削減、年間33,000枚の用紙削減を実現。また、文章校正支援ツールを同時に利用し、原稿の品質に起因する事故も低減できた。紙の申請書のファイリングや倉庫保管、監査時の抜き出しなどの付随業務も廃止できたそうだ。

今後の展望

AWS クラウド利用のテストケースとなる

ソニー銀行では、ITコストの最適化やインフラ構築の期間短縮による俊敏性向上を求めて、早くからAWS(Amazon Web Services)クラウドの活用を検討してきた。セキュリティ面を重視し、FISC安全対策基準や自社制定の基準に基づく評価を行った結果、信頼性の高いシステム運用が実施されていることを確認、2013年12月からAWS をシステム導入時の選択肢に加えた。一般社内業務システムや銀行業務の周辺系システムなどをAWSへの移行候補としている(インターネットバンキングや勘定系のシステムは移行対象外)。

今回の校正回覧システムも、データが数メガ単位で蓄積されていくこともあり、クラウド化のテストケースとしてAWSを利用することになった。
「CTCはAWSクラウドでの構築経験も豊富で、安心してお願いすることができました」とソニー銀行 システム企画部 マネージャー 基盤統括担当 大久保 光伸氏は語る。「CTCに設計から、開発、AWSへの環境構築まで一気通貫で対応していただけたところが良かったです」(大久保氏)。

CTCの総合力に期待

直感的に使えるUIを意識してつくられた画面

直感的に使えるUIを意識してつくられた画面

「CTCの総合力に期待しています。高い水準でハードウェアからクラウドまで、また製品や開発、と全方位でサービスを提供していただけるところは強みだと思います。CTC のようなSIer がイニシアチブを取る時代かもしれません」と福嶋氏もCTCを評価する。

「EIMANAGER の機能は、校正回覧だけでなく他の業務の改善にも展開できると考え、社内で検討中です」と石井氏も今後の展開を期待する。

CTCがオリジナル製品として提供するEIMANAGER。更なるブラッシュアップで、より先進的なシステムをお客様に提供することが期待されている。

導入製品

EIMANAGER

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