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事例・レポート

事例

820台のVDIで高速ログインと保守性の向上を実現

学校法人 東洋大学 様

学校名
学校法人 東洋大学
所在地
〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20
創立
1887(明治20)年
URL
http://www.toyo.ac.jp/

最適なシステムの性能を設計して学生に快適なVDIを提供

2012年に創立125周年を迎えた東洋大学は、自主的かつ主体的に物事に取り組む人間の育成に全力を注ぎ、数多くの優れた人材を世に輩出している。同校では、ITやグローバルに通じた人材を育成するため、PCを活用した授業を積極的に展開してきた。しかし、過去に構築されたシステムは、その運用規模の大きさから、いくつかの課題を抱えていた。同校の情報システム部では、抜本的な解決を目指してVDIの構築を推進し、そのパートナーとしてCTCを選んだ。

東洋大学 情報システム部 情報システム課 主任 藤原 喜仁 氏

東洋大学 情報システム部 情報システム課 主任
藤原 喜仁 氏

東洋大学 情報システム部 情報システム課 松島 功樹 氏

東洋大学 情報システム部 情報システム課
松島 功樹 氏

導入背景

ログインに時間がかかる授業用PCの問題

今回VDIを導入した東洋大学の白山キャンパスには、約2万人の学生が通学している。同キャンパスの3号館は、2013年4月に情報専用棟としてリニューアルされ、1,193台のPCが教室に整備されている。東洋大学 情報システム部 情報システム課 主任の藤原 喜仁 氏は、VDIの導入について、次のように経緯を振り返る。

「以前は、通常のPCを利用したファットクライアントとネットブート型のシンクライアントをPC教室に整備していました。しかしネットブート型のPC教室では、ログインやログアウトに数分から数十分もかかるという問題が発生していました。」

同大学のPC教室は、3号館に統合される以前は、1号館や6号館にもあり複数の棟に分散していた。また、ネットワークの配線も長距離にわたっていたため、ネットブート型のクライアントでは、ログインやログアウトなどの処理に大きな遅延が発生していた。更に、ヘルプデスクなどの対応スタッフは6号館に常駐していたので、トラブルが発生すると各棟を移動する必要があり、対応にも手間がかかっていた。

「これまでも処理時間の遅延を解決できないか取り組んできましたが、ネットワークの構造など当校に固有の問題もあり、完全に解決するのは困難だと判断しました。加えて、Windows XPからWindows 7への移行を検討するにあたって、これまでのシステムでは対応できないことも分かったのです」と藤原氏は補足する。

いくつかの課題を抱えた同校の情報システム部では、新たにVDIへ移行するための検討を開始した。

本格的な導入の前に試験的なVDIを構築

「ネットブートからVDIへの移行を検討するために、2011年の夏に当校のナレッジスクエアという施設で試験的な導入を行いました」と同課の松島 功樹 氏は、VDI導入への取り組みについて話す。

ナレッジスクエアは、PCが設置された自習室。これまで、通常のPCで運営していたナレッジスクエアをVDIに置き換えることは、本格的な移行が可能かどうかをテストする目的には、絶好の条件を備えていた。

「ナレッジスクエアを利用する学生は多く、それだけにヘビーユースな環境で実用に耐えられるかどうかが、VDIの採用にとって大きな試金石でした。ナレッジスクエア内の66台をWindows7のVDIに先行的に置き換えたことで、導入効果と新たな課題が浮き彫りになりました」と松島氏は試験導入について振り返る。

「ナレッジスクエアでのVDI運用は、おおむね満足できるものでした。しかし、820台という大規模なPC教室での実用を考えると、よりVDIに精通したシステムインテグレータに協力してもらわなければ、我々が希望するパフォーマンスを得られないのではないかと考えました。そこで複数の会社に声をかけて、当校のPC教室に最適なVDIを提案していただくことにしたのです」と藤原氏は提案を受けた経緯を語った。そして同部ではRFPを作成して複数社から提案を募った。

課題と効果

課題と効果

課題と効果

システム概要

採用の決め手は最適な処理性能の設計とVDIの豊富な知見

システム概要図

システム概要図

「RFPの作成段階で、導入したいハードウェアや仮想化環境については、おおむね当部で検討していました。したがって、システムインテグレータの選定においては、指定したハードやソフトに精通している技術力に加えて、どのような体制や知見で当校のPC教室をサポートしてくれるかも評価の対象にしました」と藤原氏はパートナー選定の基準について説明する。

情報システム部では、既にシスコ社やヴイエムウェア社、EMCジャパン社などと連絡をとり、選定対象となるハードやソフトの機能や性能などの情報を得ていた。その上で、調達を予定している機器構成で、最適なVDIを構築できる技術力と知見を備えたシステムインテグレータを求めていた。

「820台のPCをVDIで運用するにあたって、我々がもっとも重視したのは、ログインなどの処理時間でした。具体的には、ログイン時間を短縮するためのシステム設計や処理性能を高速にするためのサイジング設計などをいかにしっかり検証しているかどうか、当校が求めているVDIをどこまで理解しているかなどを評価しました。その結果、CTCからの提案が最適だと判断したのです」と松島氏はCTCを選んだ理由を述べる。

導入効果

最速で約1分の高速ログインを実現したVDI

CTCが設計し構築したVDIは、情報システム部との綿密な情報交換や検証を経て、2013年4月から本格的な稼働を開始した。完成したシステムは、高速化と耐障害性の高い環境を実現し、あわせてVDIに最適化されたウイルス対策システムとして、Trend Micro Deep SecurityとVMware vShield Endpointを導入した。

「新しいPC教室では、最速で約1分という高速ログインを計測できました。また、遅延が発生しないように3号館の全てのPC教室に10Gのイーサネットを配線して、ネットワークのレスポンスも向上させました」と松島氏は完成したシステムについて評価する。

またPC教室のリニューアルにあわせて、情報システム部では、モニターとキーボードとマウスを収納できる机も特別に製作。作業スペースを効率よく使える特注の机は、学生からも教授からも好評だ。

「VDIの導入に関するCTCへの評価は、100%以上の満足度です。何よりも感激したのは、CTCの担当者が納品された機器を丁寧に拭いていた姿でした。まるで、自分たちが大切にしている機器を納めるようで、当校のシステムに愛着を持って作業されてきたことが伝わってきました」と松島氏はCTCのパートナーとしての開発姿勢について振り返る。

今後の展望

VDIの充実に向けてCTCと協力していく

「我々の目的は、学生に少しでも気持ちよく使ってもらえるVDIを提供していくことです。そのために、これからもCTCには積極的に協力してもらえたらと願っています」と松島氏は今後に向けたCTCへの期待を語る。同校では、VDIの長期的な安定稼働を目的に、導入した機器の保守契約を結び、CTCとのパートナーシップも継続的に推進する考えだ。

「VDIは、システムの構築がゴールではありません。そこからがスタートだと思っています。VDIの運用を開始してからの方が、いろいろな問題が発生するかもしれません。そうした事態になっても、我々と一緒に問題の解決に取り組んでもらえるパートナーを求めていました。しかし、システムインテグレータの中には、システムを納入したらそれで契約は完了、という古い考え方の会社も多かったのです。それに対して、CTCでは2013年4月の実稼働開始まで、本当に親身になってサポートしてくれました。今後もこの関係が続くことを期待しています」と藤原氏は締めくくった。

用語解説

VDI
Virtual Desktop Infrastructureの略称。デスクトップOS環境を、サーバの仮想マシンで実行し、PCやゼロクライアントなどからリモートで仮想マシンに接続して利用する。

ゼロクライアント
ネットワーク接続やディスプレイ出力、キーボードやマウス入力などの機能のみを備え、情報処理のほぼ全てをVDIによりサーバ上で実行するための端末装置。

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