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事例・レポート

コラム

これでナットク ~コンピューターをもっと効率よく使う仮想化技術って?~

論理的に分割・統合、環境貢献も

 コンピューターによる情報処理は仕事や生活だけではなく、社会インフラや企業活動を支えるためにも不可欠になっている。必要な処理能力を個々の装置で対応しようとすれば、膨大な台数が必要になる。その一方、最新機種は10年前に比べて処理能力が飛躍的に向上。最新のコンピューター1台で単一の仕事を処理することは計算資源の無駄遣いになる。こうした課題を解決するために、仮想化技術が注目されている。

 仮想化とはこれまで物理的な処理装置として利用されてきたコンピューターのハードウエア資源(コンピューターファーム)を論理的に複数に分割したり、その反対に複数台の処理装置を論理的に1台に統合する技術。例えば、処理能力が高い機種なら、これまで複数台で実行していた処理を仮想化技術で1台のシステムで処理できるようになる。複数のコンピューターを1台に統合することで、設置場所を節約できるだけではなく電力消費も低減され、環境保全にも貢献できる。

 一方、論理的な統合を可能にする仮想化技術は数十台、数百台のコンピューターがあたかも1台のシステムであるかのように使う。例えば、私たちが何気なく利用しているインターネットの検索サイトも仮想化された巨大なコンピューターと考えることができる。検索という単一の処理に対して、世界的な規模で膨大なコンピューターが稼働し、瞬時に結果を出す。使う側は検索サーバという単一のコンピューターに問い合わせている感覚だが、実際には高度な仮想化技術によって、膨大な数のコンピューターの処理能力を総動員して結果をはじき出している。

 仮想化は今後も利用が拡大するコンピューターによる情報処理を効率や速度の面から革新する技術になる。コンピューターは仮想化技術によって、使う人がより便利な存在になるよう進化していく。

(ITエンジニアリング室 高橋繁義)

※このコンテンツは2008年7月29日にフジサンケイビジネスアイ紙に掲載しました。

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