コラム

クラウド導入を支える技術力

~第1回~

更新

CTCのクラウドサービスによってシステム更改を短期間で実現したA市その導入過程を紹介

2010年09月07日

“所有から利用へ”
CTCの提供するクラウドサービスによって、システム環境リプレースを
短期間で実現したA市。
その導入過程を3回にわたって紹介する。

登場人物

A市  ― 担当者B氏

CTC ― プロジェクトマネージャー 伊藤 敬大
     ネットワーク担当 東 貴雄、荒河 優
     サーバ担当 伊藤 聰

背景

A市でシステムを担当しているB氏。
数十箇所ある各拠点にインターネット環境を普及させることに貢献し、十数年が経過。
B氏は現在に至るまで「縁の下の力持ち」として同市のシステム構築と運用に奔走してきた。

A市が保有する機器の一部は老朽化が進み、メーカー保守対象外となっているものも少なくなかった。
大規模なシステムリプレースによるシステムの安定化や運用面の負荷軽減が喫緊の課題となっていた。

2010年1月

B氏からCTCに提案型見積りの提出依頼がきたのは2010年1月末であった。
なんと希望納期は3月末である。
要件定義から設計、導入まで2ヶ月、更には実際の構築、データ移行期間は1ヶ月もないという限られた期間で、システムリプレースを行なわなくてはならない。

B氏が抱えていた悩みは以下の4点であった。

  1. 機器の劣化
    十数年前に導入した、基幹サーバ機器、数十拠点に点在するネットワーク機器等の性能が劣化、更にはメーカー保守切れの機器も存在しリプレースが急務に。
  2. 運用の問題
    各拠点のユーザーからヘルプデスク機能も求められ、通常業務との兼務での対応には限界を感じていた。
  3. 障害対応
    障害発生時にはデータセンターに出向いての対応。また法令停電時にもシステムが停止していた。市民サービスに支障をきたさない、24時間止まらないシステムを作れないのだろうか。
  4. 将来設計
    ユーザー数やユーザーによるファイルデータ量の増加にともない、サーバやストレージは増強を求められているが、どの程度の割合で増設していけばいいのかがわからない。

CTCの提案

担当者B氏へのヒアリングをもとに、ネットワーク周辺は冗長化、24時間365日稼動させることを要件とし、各拠点にある機器はリプレースすることにし、
システムについては短期間でのリプレースに適した、クラウドサービスである「TechnoCUVIC」を提案した。

TechnoCUVICって?

今回提案したのは、IaaS型クラウドサービスTechnoCUVIC。
IaaS(Infrastructure as a Service)とはシステムを支える基盤となるインフラそのもののことを指す。
CTCが展開するTechnoCUVICは仮想化されたサーバやストレージなどのリソースをインターネットを介してお客様にご利用いただくサービスだ。
他社に先駆けて2008年4月よりサービスを開始。現在では50社以上への導入実績があり、500台以上の仮想マシンがCTCの保有するデータセンターで稼動している。

TechnoCUVICを利用するメリットには次の3つがあげられる。
まず柔軟な構成が可能であること。サーバスペックやストレージ容量の増減が容易にできるのである。
例えば、キャンペーン開催などで一時的にアクセスが集中することが予測され、システムの増強が必要になってもTechnoCUVICであれば、最短で当日中に求められるスペックを追加するなどの対応ができる。逆にキャンペーンが終了した際にはサーバ等のスペックを縮小することも可能になっている。
導入初期の段階では過大な投資の必要がないということだ。

次に、実際に導入するまでのスピードだ。
TechnoCUVICはサービスインまで5営業日あれば十分である。今回のように納期が限られた場合であっても短期間に構築することが可能である。

そして最後は高信頼性だ。
TechnoCUVICを構成するサーバやストレージは、全てCTC内で事前に検証済みのハイエンドクラスの機種を採用している。SLAでは99.9%を保証しており、実稼働率は99.999%以上を誇っている。

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