コラム IT春夏秋冬
時間の4分類
私は時間を4つに分類して考えています。
① アウトプットの時間
② インプットの時間
③ 発散する時間
④ 考えない(ようで実は考えている)時間
仕事をしている時間は会社のために自分の能力をアウトプットしている時間と言えるでしょう。
アウトプットの量と質が良ければ評価されることになりますが、それだけでは疲れるし、ストレスも溜まるので、発散する時間が必要です。お酒を飲んだり、趣味に没頭したり。
アウトプットと発散の繰り返しでは成長につながりませんから、充電する時間を持つことが大切です。本を読んだり、音楽を聴いたり、勉強したり。徹底的に自分のものにすることでインプットします。今年の正月の9連休には運動した後のビールのようにガブガブ(?)と本を読んでしまいました。
そして、インプットと共に大切なのが、考えない時間。朝顔を洗う、シャワーを浴びる、散歩するなど「ボーッ」とする時間です。ある脳科学の先生の話によると、こうした時間は「脳のメンテナンスの時間」で、脳に様々な変化が起きているようです。あまりものを考えずに何かをしていると、ふとアイデアがまとまることがあります。インプットの時間と考えない時間がパッケージになることで、いいアウトプット=「いい仕事」につながっていきます。
私が若い頃イギリスで仕事をしていた時、慣れない英語でなんとか仕事をやりきるとイギリス人の指南役が「Good Job!」と褒めてくれて、これがとても嬉しかった記憶があります。
仕事に追われているとアウトプットばかりになりがちですが、「Good Job! いい仕事するよね」と評価されるように4つの時間の割り振りを大切にしていきたいものです。
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
代表取締役社長
菊地 哲
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