Global Report インドネシア
インドネシアで製品販売から先進技術まで幅広いサービスを提供

斎藤 康弘
Vice President
PT. Nusantara Compnet Integrator
シンガポール支店の立ち上げやM&Aなど、ASEANでのグローバルビジネスに10年以上の経験を持ち、現在はインドネシア国内や日本との新規企業開発に携わる。
CTCグループは、お客様のASEANにおける展開を広い面でサポートすることを目的として、ASEANでのビジネスを強化してきました。2013年にシンガポールとマレーシア、2017年にタイ、そして2019年にインドネシアの2社を子会社化したことにより、現在は4ヵ国、5社の体制が整いました。
インドネシアのIT市場で中堅に位置するSIグループ2社
インドネシア共和国は、人口2.7億人、世界で最も島数が多い島国で、諸島全土の東西の距離は、米国の東西の距離とほぼ等しく、国内に3つのタイムゾーンが存在します。
CTCが2019年9月に子会社化したPT. Nusantara Compnet Integrator (以下、Compnet社)は、この東西に広がる国内に33のネットワーク拠点を持ち、インドネシア全土をカバーできる保守・運用力を備えており、インフラSI 及びプロジェクトマネジメントを強みとしています。もう1社のPT. Pro Sistimatika Automasi(以下、Prosia社)は、アプリケーション開発を専業としており、両社でインフラからクラウド、アプリケーションを含めたトータルなサービスを共同で開発し、公共、製造業、金融、石油ガス、鉱業など民間企業や国営系企業など、約700社をお客様に持ちます。IT 市場での売り上げ規模はインドネシアで中堅に位置します。

インドネシア国内に33のサービス拠点を展開
CTCのグループ会社
PT. Nusantara Compnet Integrartor (Compnet)
トータルICTソリューションパートナー[ 設立:1996年]
PT. Pro Sistimatika Automasi (Prosia)
ソフトウェアビジネスをメインに、お客様のエンタープライズ戦略を支援[ 設立:1996年]
CompnetとProsiaの合計従業員数
596名
Compnet社とProsia社のグループ会社
PT. Alfa Riset Informatika (Cognixy)
AI、アナリティクス領域について上流から提案 [設立:2019年]
PT. Inovasi Otomasi Teknologi (IoT)
IoT(各種センサー情報)をベースとしたソリューションを業界ごとに展開[ 設立:2018年]
グループ会社との連携で差別化を図る
Compnet社とProsia社の特徴は、国内のグループ会社との連携で、AIやIoTなどの先進技術にも取り組んでいることです。高いセキュリティが必要とされるエリアでの、AI画像認識の技術を活用した顔認証や車両検知システム、AIアルゴリズムをベースとしたコンサルティングサービス、金融機関向けデジタルバンキングシステムの導入をはじめとしたアプリケーションの開発を行っています。CTCとの共同プロジェクトとしては、SASの取り扱いを開始し、ジャカルタ特別州向けスマートシティー構想「デジタルトランスフォーメーション・プロジェクト」にも参加することができました。
また、CTCグループが日本国内で展開するRPAやハイブリッドクラウドについても、日本の協力を得ながら、今後インドネシアでも立ち上げていく予定です。
インドネシアのIT市場の売り上げはインフラ構築が過半数を占めていますが、今後はAI、IoT、DXなどへの投資がさらに増えていくことが予想されています。これまで数多くの案件で確かな実績を残してきたCompnet社とProsia社への期待も高まります。
ポストコロナの経済回復も見据え、ASEAN諸国を面でサポートできる体制を構築しており、各国との情報連携をこれまで以上に密にしています。ASEANに進出している日系企業や現地のお客様に幅広いITサービスをご提供できるよう、CTCグループのグローバルビジネスをさらに強化していきます。

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