第40期 CTC Report 春・夏号
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4ユニバーサル農業とは、農業分野と福祉分野が連携し、障がい者や高齢者の社会参画を進め、その効用を農業経営の改善や担い手の育成に活かす取り組みです。CTCグループで障がい者の雇用促進を担う(株)ひなりでは、一連の農作業を工程分解し、効率化と障がい者の仕事の創出につなげる「ひなりモデル」を推進しています。CTCの技術力とひなりの実践的なノウハウを連携させることで、「ユニバーサル農業モデルの確立」とCTCグループのマテリアリティ(重要課題)が掲げる「地域経済への貢献」を通して、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指します。環境センサーデバイスをビニールハウスに設置FEATURE1ユニバーサル農業とは?ここがすごい!今後の展開京丸園と未来型農業を検証CTCとひなりは、静岡県浜松市で農業と福祉の連携を実践する生産農家京丸園(株)とともに、ICTを活用した未来型ユニバーサル農業の実証実験を行いました。実験は京丸園が栽培している香味野菜姫みつばのビニールハウス(以下、ハウス)で実施。姫みつばは、日射によって葉の一部が変色する葉やけが発生しやすく、発生した箇所をその都度取り除く必要があります。姫みつばを栽培するハウスにカメラと環境センサー(日射量・温湿度・水温を測定するIoTデバイス)を設置し、リアルタイムにハウス内の状態をモニタリングしました。栽培過程のデータを蓄積し、AIを活用して葉やけの発生原因や成長状態の分析に活かすとともに、収集したデータを見える化することで、農作業者が活発な意見交換をできる状況を整備し、農業の働き方改革にもつなげています。ICTの活用でユニバーサル農業を推進障がい者や高齢者の社会参画を後押しCTC!

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