第42期 CTC Report 春・夏号|伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
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QAQA22020年度の市況と業績をどのように分析・評価されていますか。新型コロナウイルス感染症の影響により景気が下押しされ、依然として厳しい状況にありますが、情報サービス産業においては、テレワーク関連需要の増加や、通信キャリアの5G商用サービス提供開始を受け今後の展開を見据えた投資が追い風となる一方で、一部事業活動の制限や、業績への影響が大きかった企業を中心に、投資を抑制または延期するなどの動きも見られました。こうした状況の中、当社グループの業績は、売上収益を除く全ての利益項目が過去最高となり、営業利益率はIFRS導入後最高値の9%台となりました。当社株主に帰属する当期純利益は7期連続での最高益を更新し、目標を達成することができました。また、受注高および受注残高も過去最高となりました。前中期経営計画(2018〜2020年度)の総括をお願いします。前中期経営計画では、収益力強化については、当社株主に帰属する当期純利益300億円、注力ビジネスでの成長については、クラウド・ITアウトソーシングビジネスで600億円、グローバル関連ビジネスで600億円、資本効率向上については、ROE12%以上という定量的な目標を掲げ、いずれも達成することができました。また、これらを達成するための重点テーマである「上に広げる:ビジネス変革への挑戦」「前に伸ばす:強みをさらに強く」「外に出る:新たな分野・リージョンの開拓」「足元を固める:経営基盤の強化」という4つの定性的な目標に関してはおおむね想定通りもしくは想定以上に進捗しました。

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