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株式会社オリエントコーポレーション 様

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オリコがCTCの「Webシステム向けコンテナ基盤サービス」を導入
アプリケーションの迅速な提供とコスト削減を実現

伊藤忠テクノソリューションズが提供する、レッドハット「RedHatOpenShiftContainerPlatform」を採用した「Webシステム向けコンテナ基盤サービス」。コンテナ型の仮想化による迅速なアプリケーションの提供、自動復旧による高い信頼性などを実現するソリューションだ。業界内での競争力強化を図るため「Webシステム向けコンテナ基盤サービス」を導入したオリエントコーポレーションでは、デプロイまでの作業工数の半減、インフラ設定・構築コストを従来の1/3に減らすといった効果を得ている。

課題と効果

課題
  • 会員/加盟店向けWebシステムのアプリケーションを迅速に提供したい
  • 会員/加盟店向けWebシステムを止めることなく提供したい
効果
  • コンテナ型仮想化を活かし、デプロイまでの作業工数を半減
  • 自動障害検知や復旧機能によって高い信頼性を確保

導入事例インタビューデータ

会社名
株式会社オリエントコーポレーション
本社所在地
東京都千代田区麹町5丁目2番地1
創業
1954年
資本金
1,500億円(2018年3月31日現在)
代表者
代表取締役 河野 雅明
従業員数
3,634人(2018年3月31日現在)
事業内容
オートローン、ショッピングクレジット、クレジットカード等
URL
https://www.orico.co.jp/新しいウィンドウで開く
  • 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 金融第3事業部 金融サービス営業第1部 営業第1課 課長 一万田 真久

    伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

    金融第3事業部 金融サービス営業第1部
    営業第1課 課長

    一万田 真久

  • 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 金融第3事業部 金融サービス営業第1部 営業第2課 菅原 英俊

    伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

    金融第3事業部 金融サービス営業第1部
    営業第2課

    菅原 英俊

アプリケーションを迅速に提供するコンテナ型の仮想化基盤

多くの企業でも導入されているサーバの仮想化だが、いま仮想化技術として注目度が高まっているのがコンテナ型仮想化と呼ばれるものだ。このコンテナとは1つのOS環境を仮想的に分割する技術である。従来のハイパーバイザー型のように、ホストOS上にさらにゲストOSを稼働させる必要がなく、アプリケーションだけを純粋に仮想化できるため、オーバーヘッドが少なく軽量である点が特徴だ。その上、インフラとの疎結合を実現し、アプリケーションの可搬性も高い。

このコンテナをベースにしたアプリケーション基盤として世界中で利用されているのがレッドハットの「Red Hat OpenShift Container Platform」(以下、OpenShift)だ。軸となる仮想化ソフトウェアは、コンテナ型のデファクトスタンダードであるOSSの「Docker」。自動デプロイなどの運用管理は同じくOSSの「Kubernetes」が担っている。それらがエンタープライズ基盤「Red Hat Enterprise Linux」とともに製品としてパッケージ化されており、金融をはじめ、幅広い業種・業務で導入が進んでいる。

伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)ではOpenShiftを全面的に用いたソリューションとして、「Webシステム向けコンテナ基盤サービス」を提供している。伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 金融第3事業部 金融サービス営業第1部 営業第1課 課長 一万田 真久は「豊富なテンプレート、充実したツール類、OSSを含めたレッドハットのエンタープライズレベルのサポートなど、OpenShiftの強みが各所に活かされています。高い信頼性のもとにサーバを迅速・柔軟に構築できることから、市場の変化への素早い対応が求められるWebフロント系システムと特に相性がよいですね」と話す。

「Webシステム向けコンテナ基盤サービス」には、CTCならではの付加価値もプラスされている。金融第3事業部 金融サービス営業第1部 営業第2課 菅原 英俊は「OpenShiftは当社のIaaS型クラウドサービス『TechnoCUVIC(テクノキュービック)』と組み合わせたかたちでの提供を進めております。他社のパブリッククラウドサービスよりも先行して取り組んできたなかで、多くの技術とノウハウを蓄積しています。もちろん、プライベートクラウドやオンプレミスでも導入できます。他にもマルチベンダー、全国をカバーしたサポート体制など、当社の強みを活かしてワンストップで提供します」と強調する。

3社の関係イメージ

「Webシステム向けコンテナ基盤サービス」の導入で デプロイまでの作業工数を半減

「Webシステム向けコンテナ基盤サービス」を導入した企業のひとつが株式会社オリエントコーポレーション(以下、オリコ)だ。「オリコカード」ブランドのクレジットカード、業界トップシェアのオートローンなどで知られる同社は、カード/ローン利用者と加盟店の双方へ常に質の高いサービスを提供し続けている。

その取り組みをさらに加速させる一環として、カードの入会受付・割賦の申し込みなどを行う会員向け、加盟店向けのWebシステムの基盤強化を図った。新商品・サービス用Webサイトの新規構築、ユーザーエクスペリエンス向上といった既存Webサイトの改善などをより迅速・低コストに、かつ信頼性とセキュリティを担保して実施可能とすることで、競争力を高めるのが狙いだ。

同社はその実現手段として、従来はハイパーバイザー型の仮想環境を利用していたが、CTCの「Webシステム向けコンテナ基盤サービス」を導入した。

オリコへの「Webシステム向けコンテナ基盤サービス」の提供について菅原は「コンテナ型自体のメリットに、自動障害検知や復旧機能によってダウンタイムを感じさせないなどOpenShiftのメリットも加え、オリコ様が求める基盤を構築できました。また、『TechnoCUVIC』と親和性が高く、導入が容易だったので助かりました」と振り返る。

新基盤は2018年4月にカットオーバーし、すでに大幅な時間短縮とコストの削減効果が得られている。一万田は「オリコ様はコンテナ化によって、デプロイまでの作業工数が従来の半分となり、迅速なアプリケーション提供が可能になりました。インフラ設定と構築にかかるコストも従来の1/3になりました」と語る。菅原も「オリコ様は今まで、アプリケーションのリリースを休日や夜間に実施せざるをえず、担当者様がわざわざ出勤して立ち会う必要がありました。今は平日の日中にリリースできるようになり、現場の負荷を最小化できました」と続ける。

システム概要イメージ

システム概要イメージ

金融機関に求められる高い信頼性を実現 今後は開発効率のさらなる向上も

CTCは今後もOpenShiftをベースとした「Webシステム向けコンテナ基盤サービス」を他金融機関、および他業種への顧客に提供していく。さらに並行して、API公開やマイクロサービスアーキテクチャ化によるモジュール化・再利用性向上も進めていく方針だ。

一万田は「コンテナは比較的新しい技術ですが、オリコ様では安定稼働を続けており、高い信頼性を求める金融のお客様にご満足いただけております。CTCは『Webシステム向けコンテナ基盤サービス』をはじめとするプラットフォーム、アプリケーション、運用保守などを含め、ITライフサイクルの全領域を包括したソリューションをワンストップで提供し、お客様のビジネス強化をご支援します」と力強く語る。

CTCは今後もお客様の開発効率のさらなる向上をサポートしていく。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 金融第3事業部 金融サービス営業第1部 営業第1課 課長 一万田 真久、金融第3事業部 金融サービス営業第1部 営業第2課 菅原 英俊
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