オンプレミスのOracleデータベース資産を
クラウドで生かすためのアプローチとは

オンプレミス環境のデータベースとして、圧倒的なシェアを誇るOracle Database。そのクラウド利用には、ユーザーが懸念するライセンス料の面でコストメリットが大きいOracle Cloudの利用が有利だと言えます。

Oracle社では、Oracle Cloudをパブリッククラウドで提供する形態に加え、顧客のデータセンターにデータベースを置き、それを同社がリモートで監視・管理するという、サブスクリプションモデルの「Oracle Cloud at Customer（OCC）」というサービスも用意しています。

このうちIaaS、PaaSをパブリッククラウドで提供する「Oracle Cloud Infrastructure（OCI）」は、エンタープライズ向けの次世代クラウド基盤です。特にOCI上のサービスである「Oracle Autonomous Data Warehouse Cloud（ADWC）」は、運用やチューニングを機械学習によって自動化し、運用管理の負担ゼロの実現を目指していることが注目です。

そしてCTCでは、ADWCに関する検証を実施。具体的には、ADWCとCTCのデータセンターで稼働するOracle ExadataベースのCloud at Customer（ExaCC）の両環境で、性能や俊敏性、伸縮性、およびパッチ適用やバックアップの容易さといった項目について比較しました。その結果、ADWCは性能面でやや引けをとるものの、他の項目に関しては総じて優位にあることが確認できました。特にデータベース管理者不在で分析データベースを運用したいという場合には、ADWCが最適なソリューションとなり得るという見解に至りました。

これに関しCTCでは、2018年11月2日、オンプレミスおよびOCC、ExaCCを含むハイブリッドクラウド対応のマネージドサービス「‘CUVIC’Managed Multi-Cloud Platform」をリリース。今後、その対象領域をOCIにも広げていく予定です。