モデルヴューアーAcadAX

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E15008 AcadAX V15.00 新規 なし 2002/12/04 tni

概要

 AcadAXはMicrosoft Windows ActiveX component (OCX) を利用したAdvanceCADのモデル
 ヴューアーです。
 AcadAXは直接実行できるプログラムではなくInternet Explorerやwordに挿入して利用
 します。

  用途
  PDM(Product Data management)のAdvanceCAD モデルヴューアーとして利用できます。
  CTC EI-MANAGERと合せてご利用ください。
  プラットホームの制限
   Windows 2000/XP, Internet Explorerに限定いたします。
  既存のJavaのACADViewerはSolaris, LINUX, WindowsなどJavaをサポートする全ての
  プラットホーム、ウェブラウザで利用できます。
  これに対して、AcadAXはMicrosoft Windows固有の技術を使用しているためプラット
  ホームが限定されます。
 モデルのバージョンの制限
  AdvanceCAD V12 以降のモデルファイルを処理します。
  ヴューアーですのでAdvanceCADのモデルの変更は行いません。

使用方法

 Microsoft Internet Explorerでの使い方

  HTMLに次のような<object>タグを記述します。
  <object classid="clsid:E079B71A-31ED-4643-A4EA-703A259176D0"
   width = 400 height = 300>
  <param name="ModelFileName" value="DEMO.MDL">
  <param name="PictureNo" value="2">
  </object>

  classidはWindowsがAcadAXを識別するための番号です。このまま記述します。

  <param>タグはAcadAXが処理するパラメータです。
  name="ModelFileName" value="DEMO.MDL"
    表示するAdvanceCADモデルファイルを指定します。
  name="PictureNo" value="2"
    表示するピクチャ番号(1-)を指定します。
  name="DrawingNo" value="1"
    表示するドローイングレイアウト番号(1-)を指定します。
    PictureNo とDrawingNoはどちらかひとつだけで、両方を記述してはいけません。

   AcadAXが参照するAdvanceCADモデルファイルや図面枠シンボルにアクセスできない
  場合は何も表示しません。

  AcadAXが使用されるHTMLでは警告ダイアログが出ることがあります。
  これはInternet ExplorerがHTMLの<object>タグで指定されたオブジェクトを実行し
  ても良いか確認するからです。もし、悪意のあるオブジェクトを実行すると
  コンピュータに何らかの被害を与えるかもしれないので確認を求めます。
  この警告を表示させたくない場合は、Internet Explorerのセキュリティ設定を
  緩くしてください。その場合、AcadAXは安全なActiveX controlですが、ほかの悪意
  のあるActiveX controlの実行も許す危険性があります。

 

 Microsoft Wordなどへの挿入方法
    1)ドキュメントにコントロールを挿入します。
      「コントロールツールボックス」の「コントロールの選択」を選ぶ。
     コントロールの一覧から「AcadAX control」を選択する。
      コントロールが挿入されるので、大きさ、位置を整える。
  2) コントロールに表示するAdvanceCADモデルファイルを指示します。
   コントロール上でマウスの右ボタンを押しAcadAXのポップアップメニュー表示する。
   「開く」を選択するとファイルダイアログが現れるので、表示させたいAdvanceCAD
   モデルファイルを指示する。
     「デザインモード」だとAcadAXのメニューを表示しません。
   「コントロールツールボックス」の「デザインモードの終了」を押してみてください。
  3)AcadAXのポップアップメニュー
   この時点で「拡大」、「全体表示」などが使用可能となります。
  
  Wordなどのドキュメント保存時にAcadAXの情報も保存されます。
  したがって次回ドキュメントを開いたとき、以前の状態を復元します。
  AcadAXはAdvanceCADモデルファイルのパス(ファイル名)を保存します。
  モデルファイルの内容を保存するのではありません。
  後でAdvanceCADモデルファイルを更新すれば、それが反映します。
  AdvanceCADモデルファイルを削除したり、別のディレクトリに移動するなどして
  ファイルがみつからなければ何も表示されません。

インストール

  CTC AdvanceCADのウェブサイトにアクセスし、AcadAXのボタンを押しますと自動的に
  ダウロードを開始します。
    すでに最新のAcadAXがインストールされている場合は何も行われません。
  (Windows Local Registry にAcadAX.ocxの登録があるということです)

  このとき、ダウロードして良いか確認ダイアログが表示されますので、
  ダウロードしたくないときは「キャンセル」を選択してください。
  「確認」を選択しますと以下のダウンロード、インストールを開始します。

  ダウンロード
    Windows2000ではc:\WINNT\Downloaded Program FilesにAcadAX.CABファイルが
   ダウンロードされます。

  インストール
   AcadAX.CABのダウンロードが完了するとAcadAX.CAB ファイルが自動展開されます。
   このディレクトリは特殊なディレクトリで、展開された個々のファイルはExplorer
   では見ることができません。

   続いてAcadAX.ocxがWindows Local Registry に登録(更新)されます。
   (HKEY_CLASSES_ROOT\CLSIDハブに追加されます)

      このとき、「ACAD.SET が見つかりません」のメッセージボックスが出ることが
   ありますが問題ありません。
   「DLLRegisterServer in AcadAX.ocx succeeded」のメッセージボックスが表示
   されたら成功です。

  プログラムファイル
   AcadAX.ocx
      LibAwBasis.dll
      LibAwBCG.dll
      LibAwControl.dll
      LibAwCui.dll
      LibAwDialog.dll
      LibAwGui.dll
      LibAwModel.dll
      LibAwSession.dll
      LibAwUtil.dll
      libtiff.dll

  AcadAXリソースファイル
   AcadAX.CAB ファイルにはテキストフォント、マークファイル、図面枠シンボル
   など最低限のリソースを含めてあります。
   アウトラインフォントファイルはファイルサイズが大きいので除外しました。
      必要ならAdvanceCAD V15で使用しているリソースをそのまま使用できます。

  コンフィグレーションファイル(ACAD.SET)
   AcadAXはInternet Explorerやwordをコンテナとして実行されますので
   起動ディレクトリを指定することは困難です。
   そのためACAD.SETは必ずAcadAX.ocxのあるディレクトリに置くこととします。
   環境変数ACAD_SETは参照しません。
   ダウンロードされたACAD.SETを編集してもかまいません。
   すでにAdvance CAD V15がインストールされているなら、そこで使用している
   ACAD.SETをAcadAX.ocxがあるディレクトリにコピイして使用してもかまいません。

   AcadAXのWindows Local Registryへの登録、削除について
      登録は自動的に行われますがその方法を簡単に説明します。
   Local Registryに登録します。
    cd (AcadAX.ocxのあるディレクトリ)
    regsvr32 AcadAX.ocx
   Local Registryから削除します。
    cd (AcadAX.ocxのあるディレクトリ)
    regsvr32 -u AcadAX.ocx

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