リクエスト番号 | コマンド | リリース | 区分 | メニュー | 更新日 | 担当 |
E16026 | SXF/TEMPLATE、DRWSTD、DRWTYP、SXF/READ、SXF/WRITE | V17.00 | 変更 | あり | 2004/09/01 | AYO |
国土交通省CAD製図基準(案)に対応して欲しい。
CAD製図基準(案)平成16年6月版に沿った運用のためのテンプレートファイルを用意しました。 【国土交通省CAD製図基準(案)への対応】 1 概要 CAD製図基準(案)では責任主体、工種、図面種類別に各要素のレイヤ名、線種、色が定めら れている。AdvanceCAD ではレイヤをクラス、色をレビジョンに割り当てることでCAD製図基 準(案)に沿った運用が行えます。 2 初期設定 CAD製図基準(案)で運用するためのサンプルファイルを用意しています。 以下は概略です。正しくはユーティリティマニュアル「SXF」をご覧ください。 2.1 サンプルファイルのコピー SXF 変換用サンプルディレクトリ sample/SXF 内の以下のファイルを該当ディレクトリにコピー します。 ・LINESTYLE.TXT 線種の既定値が記述されている。 ・COLORTBL.TXT 色の既定値が記述されている。 ・USERZON.MEN,、USEROSM.MEN 製図基準、図面種別、クラス名を設定または表示するメニューが記述されている。 ・維持管理_CAD製図基準_H1606.TBL、施工_CAD製図基準_H1606.TBL、 設計_CAD製図基準_H1606.TBL、測量_CAD製図基準_H1606.TBL CAD製図基準(案)平成16年6月版 が責任主体(維持管理、施工、設計、測量)別に記述 されている。 2.2 各種設定ファイルの作成 『データ交換_標準』→SXF『テンプレート』で、以下の製図基準テンプレートファイルを 1ファイルづつ指定して実行する。 ・維持管理_CAD製図基準_H1606.TBL ・施工_CAD製図基準_H1606.TBL ・設計_CAD製図基準_H1606.TBL ・測量_CAD製図基準_H1606.TBL SXF『テンプレート』(SXF/TEMPLATE) は、製図基準テンプレートファイルを読み込んで各種 の設定ファイルを作成します。たとえば、設計_CAD製図基準_H1606.TBL を処理したときに作 成されるファルは以下のようになります。 ・製図基準ファイル(テキストライブラリファイル) : #TEXT# ファイル名 例)設計_CAD製図基準.TXT 内容 全工種の図面種別が記述されている。 例)設計_道路本体設計_位置図:LC 設計_道路本体設計_平面図および交差点位置図:PL,IP 設計_道路本体設計_縦断図:PF ・定数ファイル : #CONSTANT# ファイル名 例)設計_道路本体設計_位置図:LC.TXT 設計_道路本体設計_平面図および交差点位置図:PL,IP.TXT 設計_道路本体設計_縦断図:PF.TXT 内容 各図面種別に対応したクラス名(レイヤ名)が記述されている。 例)011-000-001 CLSNME001 T "D-TTL" 011-000-002 CLSNME002 T "D-TTL-FRAM" 011-000-003 CLSNME003 T "D-TTL-LINE" 011-000-004 CLSNME004 T "D-TTL-TXT" ・アイテム属性定義ファイル : #ATRTABLE# ファイル名 例)設計_道路本体設計_位置図:LC.TXT 設計_道路本体設計_平面図および交差点位置図:PL,IP.TXT 設計_道路本体設計_縦断図:PF.TXT 内容 各図面種別に対応した属性定義が記述されている。 例)/ "要素" 線種 線幅 クラス レビジョン "外枠 " 1 1 1 5 " タイトル枠、凡例図枠" 1 1 2 5 " 区切り線、罫線 " 1 1 3 8 " 文字列 " 1 1 4 8 ・SXF 変換テーブル : #SXF:TABLE# ファイル名 例)設計_CAD製図基準_ACADSXF.TBL : AdvanceCAD → SXF 変換テーブル 設計_CAD製図基準_SXFACAD.TBL : SXF → AdvanceCAD 変換テーブル 内容 SXF 変換時の変換パラメータが記述されている。 3 CAD製図基準(案)での運用 3.1 製図基準を設定する 製図基準を設定するには以下の方法があります。 ・モデルタイトルの自動問い合わせ項目にしておく。 ・コマンド『製図基準』(DRWSTD) を選択する。 ・コマンドSXF『読込み』(SXF/READ) 時に指定する。 一覧表示された製図基準ファイルの内から該当する責任主体のものを選択する。 以下は "設計_CAD製図基準.TXT" を選択したものとして記述する。 このファイル名に "_ACADSXF" および "_SXFACAD" をつけた SXF 変換テーブルが必要です。 ・SXF『書込み』時は SXF 変換テーブル "設計_CAD製図基準_ACADSXF.TBL" が必要。 ・SXF『読込み』時は SXF 変換テーブル "設計_CAD製図基準_SXFACAD.TBL" が必要。 製図基準ファイルはテキストライブラリファイルで、特に指定しないかぎり全てのテキストライ ブラリファイルが一覧表示される。製図基準ファイル以外にもテキストライブラリファイルが存 在する場合は、モデルタイトルテンプレートを利用したファイル名の絞込みをすると便利。 3.2 図面種別を設定する 図面種別を設定するには以下の方法があります。 ・モデルタイトルの自動問い合わせ項目にしておく。 ・コマンド『図面種別』(DRWTYP) を選択する。 ・コマンドSXF『読込み』(SXF/READ) 時に指定する。 一覧表示された図面種別の内から該当する図面種別を選択する。 以下は "設計_道路本体設計_位置図:LC" を選択したものとして記述する。 図面種別を選択すると以下の処理が行われる。 ・図面種別と一致するファイル名の定数ファイルを呼び出す。 たとえばファイル名 "設計_道路本体設計_位置図:LC.TXT" の定数ファイルを呼び出す。 この定数ファイルには「設計_道路本体設計_位置図」の場合のクラス名(レイヤ名)が記述 されている。 ・図面種別と一致するファイル名のアイテム属性定義ファイルを、標準線属性ファイルとする。 たとえばファイル名 "設計_道路本体設計_位置図:LC.TXT" を標準線属性ファイルとする。 このファイルはアイテム属性の設定/変更や表示マスクの設定コマンドなどで内容が一覧表 示される。一覧表示から該当するアイテム属性を選択することができる。 3.3 SXF ファイルを読み込む SXF『読込み』(SXF/READ) で SXF ファイルを読み込む。このとき製図基準に該当する変換 テーブル、たとえば "設計_CAD製図基準_SXFACAD.TBL" を使用し、レイヤがクラスに変換さ れる。 3.4 責任主体(ライフサイクル)を変更する たとえば「現況地物」を設計から施工に変更する場合は、該当要素のクラスを別のクラスに変更 するのではなく、クラス名 "D-BGD" を "C-BGD" に変更します。 1つのモデル内では同一のレイヤに対して2つ以上の責任主体を持つことはできません。たとえ ば「現況地物」として "D-BGD" と "C-BGD" の両方を混在させることはできません。 別のレイヤ間では複数の責任主体が混在してもかまいません。 3.5 SXF ファイルを出力する SXF『書込み』(SXF/WRITE) で SXF ファイルを出力する。このとき製図基準に該当する変換 テーブル、たとえば "設計_CAD製図基準_ACADSXF.TBL" を使用し、クラスがレイヤに変換さ れる。 3.6 その他の関連コマンド ・カレントアイテム属性の設定 『クラス(レイヤ)』(CLS)、『レビジョン(色)』(REV)、『線種」(LFT)、『線幅』(LWT) および『ATR』(ATR) で『線属性』(LAST) を指定することで標準線属性ファイル内の属性 定義一覧が表示される。該当行を選択することでカレント属性が設定できる。 ・特定レイヤの表示 表示マスク『線属性から』(ATR/DSP) で『標準線属性』(LAST) を指定することで標準線属性 ファイル内の属性定義一覧が表示される。該当行を選択することでそのレイヤだけの表示・非 表示が設定できる。 ・既存アイテムの属性変更 属性の変更『一括変更』(ATR/MOD) で『線属性一覧表』(LAST) を指定することで標準線属性 ファイル内の属性定義一覧が表示される。該当行を選択することで変更後の属性が設定できる。 【新規コマンド】 ●製図基準テンプレートファイルを使用して環境設定をする 製図基準テンプレートファイルを読み込み・製図基準ファイル・定数ファイル・属性定義ファイル SXF変換テーブルファイルを作成する。 SXF/TEMPLATE FNM fname <CE> 読み込むファイル名を指示する。 FNM fname : テンプレートファイル名を入力する。 各種ファイルを作成する。 <CE> : 処理を開始する。 ●製図基準を設定する DRWSTD fname 製図基準を設定する。 fname : 製図基準ファイル名を一覧表示から選択する。 ●図面種別を設定する DRWTYP text 図面種別を設定する。 text : 図面種別を一覧表示から選択する。 ●アイテム属性定義ファイルにより選択マスクを設定する { fname } ATR/SEL { } { LAST } アイテム属性定義ファイルをつぎのいずれかで指定する。 fname : アイテム属性定義ファイル名。ワイルドカードも指定できる。 LAST : 最後に使用したアイテム属性定義ファイル。 指定したアイテム属性定義ファイルのアイテム属性一覧が表示される。設定したい属性定義を 選択する。選択の追加、排除、範囲指定はコントロールキーとシフトキーを使用した Windows の選択操作と同様。 選択された属性定義により「線種」「線幅」「クラス」「レビジョン」の4種類の選択マスク を設定する。「アイテムタイプ」による選択マスクは変わらない。 4種類の選択マスクは選択された属性定義の全てに有効な値が定義されている場合に設定され る。一つでも定義されていない、または無効な値が設定されている属性は全部が選択可になる。 例 選択 線種 線幅 クラス レビジョン ○ 1 1 1 - ○ 2 - 2 - ○ 1 1 3 - ○ 1 1 4 - 線種:線種1と2が選択可。 線幅:選択された属性の2行目の定義に線幅が記述されていないので、全ての線幅が 選択可。 クラス:クラス1~4が選択可。 レビジョン:全てのレビジョンが選択可。 ●アイテム属性定義ファイルにより表示マスクを設定する [{ ALLPIC }] { fname } ATR/DSP [{ }] { } [{ CURPIC }] { LAST } 表示マスクを設定するピクチャを選択する。 ALLPIC : モデル中のすべてのピクチャに対して設定する。 CURPIC : カレントピクチャに対して設定する。(省略時) アイテム属性定義ファイルをつぎのいずれかで指定する。 fname : アイテム属性定義ファイル名。ワイルドカードも指定できる。 LAST : 最後に使用したアイテム属性定義ファイル。 指定したアイテム属性定義ファイルのアイテム属性一覧が表示される。設定したい属性定義を 選択する。選択の追加、排除、範囲指定はコントロールキーとシフトキーを使用した Windows の選択操作と同様。 選択された属性定義により「線種」「線幅」「クラス」「レビジョン」の4種類の表示マスク を設定する。「アイテムタイプ」による表示マスクは変わらない。 4種類の表示マスクは選択された属性定義の全てに有効な値が定義されている場合に設定され る。一つでも定義されていない、または無効な値が設定されている属性は全部が表示可になる。 例 表示 線種 線幅 クラス レビジョン ○ 1 1 1 - × 2 - 2 - × 1 1 3 - × 1 1 4 - 線種:線種1が表示可。 線幅:線幅1が表示可。 クラス:クラス1が表示可。 レビジョン:全てのレビジョンが表示可。 ●全ての選択マスクをオンにする ATR/SELALL <CE> 選択マスクをオンにする。 <CE> : 「アイテムタイプ」「線種」「線幅」「クラス」「レビジョン」による選択マスク すべてを選択可にする。 <CE> を入力する前に他のコマンドを選択したり、バックスペースやキャンセルキー を入力すると、何もしないでコマンドを終了する。 ●全ての表示マスクをオンにする [{ ALLPIC }] ATR/DSPALL [{ }] <CE> [{ CURPIC }] 表示マスクを設定するピクチャを選択する。 ALLPIC : モデル中のすべてのピクチャに対して設定する。 CURPIC : カレントピクチャに対して設定する。(省略時) 表示マスクをオンにする。 <CE> : 指定されたピクチャの「アイテムタイプ」「線種」「線幅」「クラス」「レビジョン」 による表示マスクすべてを表示可にする。 <CE> を入力する前に他のコマンドを選択したり、バックスペースやキャンセルキー を入力すると、何もしないでコマンドを終了する。 【機能追加コマンド】 ●SXF仕様のSTEP/AP202ファイルを読み込む { NEW } SXF/READ { } FNM fname CADSTD fname PLANTYP text PARAM <CE> { ADD } 製図基準を設定する。 CADSTD fname : 製図基準ファイル名を入力する。 製図基準に対応した SXF 変換テーブルファイルが必要。 図面種別を設定する。 PLANTYP text : 図面種別を入力する。 製図基準が設定されていること。 図面種別に対応した定数ファイルが必要。 ●以下のコマンドに、アイテム属性定義ファイルの属性一覧からの選択機能を追加した CLS : クラスを設定する REV : レビジョンを設定する LFT : アイテムの線種を設定する LWT : アイテムの線幅を設定する ATR : カレントアイテム属性を一括で設定する CLS/MOD : 既存アイテムのクラスを変更する REV/MOD : 既存アイテムのレビジョンを変更する LFT/MOD : 既存アイテムの線種を変更する LWT/MOD : 既存アイテムの線幅を変更する ATR/MOD : 既存アイテムの属性を変更する MCLS : 選択できるクラスを一時的に指定する MREV : 選択できるレビジョンを一時的に指定する MLFT : 選択できる線種を一時的に指定する MLWT : 選択できる線幅を一時的に指定する CLS/SEL : クラス選択マスクを設定する CLS/DSP : クラス表示マスクを設定する REV/SEL : レビジョン選択マスクを設定する REV/DSP : レビジョン表示マスクを設定する LFT/SEL : 線種選択マスクを設定する LFT/DSP : 線種表示マスクを設定する LWT/SEL : 線幅選択マスクを設定する LWT/DSP : 線幅表示マスクを設定する
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