リクエスト番号 | コマンド | リリース | 区分 | メニュー | 更新日 | 担当 |
E18114 | hp2xx | 18.16 | 追加 | なし | 2009/09/04 | AYO |
TIFF 変換プログラム hp2xx で、HP-GL/2 の線幅コマンド PW での線幅指定を有効 にしてほしい。
TIFF 変換時に線幅を表現するために、ap_HPGL のパラメータファイル HP2XX.PRM の HARD_LWIDE 行を "N" と指定することで、線幅分の多重線で表現していました。 TIFF 変換時の線幅をより正確にするために HARD_LWIDE 行を "Y" にした場合の HP-GL/2 の線幅コマンド PW で線幅を表現する機能を追加しました。 ● 図面配置状態を TIFF G4 形式のファイルに出力する 1.対応バージョン Advance CAD バージョン 18.16 以上 2.概要 図面配置状態を TIFF G4 形式のファイルに出力するには以下の手順で行いま す。 1) 図面配置状態を ap_HPGL.exe で HP-GL/2 形式のファイルにする。 2) HP-GL/2 形式のファイルを hp2xx.exe で TIFF G4 形式のファイルに する。 上記の手順を行うために 1) マクロ TIFF-OUT.MAC 2) オンラインプロットコマンド用のバッチファイル oplot.bat 3) ap_HPGL.exe のパラメータファイル HP2XX.PRM が sample ディレクトリに用意されています。 これを利用すれば TIFF-OUT.MAC を起動するだけで図面配置状態を TIFF G4 形式のファイルに出力することができます。 このマクロを利用した場合の出力ファイル名は以下のとおり。 モデル名 + "-P" + 図面配置ページ番号2桁 + ".TIFF" 例) モデル名 TEST 図面配置ページ 1 出力ファイル名 TEST-P01.TIFF モデル名が指定されていないときはモデル名を "NONAME" として処理す る。 格納ディレクトリは ACAD.SET の #PLOT# で指定されているディレクト リ。 3.準備 1) TIFF-OUT.MAC sample\HP2XX ディレクトリの TIFF-OUT.MAC を macro ディレクトリにコ ピーします。必要ならばテキストエディタで修正します。 図面配置状態でこのマクロを起動するとオンラインプロットコマンドが呼 び出され "TIFF" を第3引数、出力ファイル名を第4引数として oplot.bat を起動します。 2) oplot.bat 使用中の exe\oplot.bat を sample\PLOT\oplot.bat を参考にして修正し ます。 oplot.bat を使用していないときは sample\PLOT\oplot.bat を exe ディ レクトリにコピーします。必要ならばテキストエディタで修正します。 13 行目の set EXEPATH=C:\acad\exe の部分を実際の exe ディレクトリ に修正します。 たとえば D:\acad\exe ならば set EXEPATH=D:\acad\exe とします。 3) HP2XX.PRM oplot.bat 内で HP-GL/2 形式のファイルを作成するときに ap_HPGL.exe のパラメータファイルとして HP2XX.PRM を指定しています。 sample\HP2XX ディレクトリの HP2XX.PRM を uenv ディレクトリにコピー します。必要ならばテキストエディタで修正します。 4.ap_HPGL.exe について HP-GL/2 形式のファイルを作成するときに oplot.bat では以下のように記述 しています。 ap_HPGL.exe -iHP2XX.PRM -m-4.0 -m-4.0 は、アウトライン・フォントの塗りつぶし方法の指定であり必ず記述 しておきます。詳しくはプロッタガイドをご覧下さい。 -iHP2XX.PRM はパラメータファイルで、パラメータファイルの内容は以下の とおり。 / HP2XX.PRM RTL_RES = 400 ORIGIN = LowerLeft USEARC = N MAXPEN = 8 USE_PE = Y RECSIZE = 0 SEPARATE = N USE_RO = N HARD_LWIDE = Y JOBHEAD = DRWHEAD = BP3,1,4,0;INPS\X*40,\Y*40 DRWTAIL = PUPG; JOBTAIL = / LW = 0.1 LW 1 = 0.1 LW 2 = 0.2 LW 3 = 0.3 LW 4 = 0.4 LW 5 = 0.5 LW 6 = 0.6 LW 7 = 0.7 LW 8 = 0.8 / PW = 0.1 PW 1 = 0.1 PW 2 = 0.2 PW 3 = 0.3 PW 4 = 0.4 PW 5 = 0.5 PW 6 = 0.6 PW 7 = 0.7 PW 8 = 0.8 / PEN 1 = 0.1 PEN 2 = 0.2 PEN 3 = 0.3 PEN 4 = 0.4 PEN 5 = 0.5 PEN 6 = 0.6 PEN 7 = 0.7 PEN 8 = 0.8 / End of file. PEN 行は LW 行と PW 行が1行も記述されていないときに有効になります。 PEN 行を有効にするには全ての LW 行と PW 行の1カラム目に "/" を記述し てコメント行にします。 線の太さ表現については後述。 5.hp2xx.exe について -------------------------------------------------------------------- 注意 hp2xx.exe は大容量の一時ファイルを %temp% ディレクトリに作成します。 そのディレクトリが属するファイルシステムに十分な空き領域が必要です。 -------------------------------------------------------------------- hp2xx.exe -m tiff -f 出力ファイル名 -d400 -t 入力ファイル名 -m 出力形式 : 出力する形式を指定する。 tiff と指定すると TIFF G4 形式で出力する。 -f 出力ファイル名 : ファイルに出力する場合の出力ファイル名を指定する。 -d 解像度 : 出力ファイルの解像度を指定する。 ap_HPGL のパラメータファイルの RTL_RES 行で指定し た値と同じ値を指定する。 -t : 1 HP 単位を 1/40mm として縦横を自動的に計算する。 明示的に大きさを指定する場合は -w および -h で指 定する。単位は mm。 入力ファイル名 : HP-GL/2 形式のファイルの名前を指定する。 6.線の太さ表現 ・アイテムにつけられた線幅で線の太さを表現する場合 HP2XX.PRM の LW 行または PW 行で線の太さを mm 単位で指定します。 LW 行 : ペン割付が線幅以外のときに使用する。 PW 行 : ペン割付が線幅のときに使用する。 ・ペン割付で割り付けられたペンによって太さを表現する場合 HP2XX.PRM の 全ての LW 行と PW 行の1カラム目に "/" を記述すること で PEN 行の指定を有効にし、PEN 行でペンの太さを記述します。 サンプルではペン番号順に 0.1 mm づつ太くなるように設定しています。 ・HARD_LWIDE について HP2XX.PRM の HARD_LWIDE 行と USE_PE 行の両方を "Y" とすることにより HP-GL/2 形式では「線の太さ(mm)と中心線」で表現されます。 hp2xx.exe は ("-p" でペンごとの太さが指定されていない場合は) 以下の 計算で TIFF 出力時のピクセル数を決定します。 ピクセル数 = (解像度 / 25.4) * 線の太さ --- 小数点以下を四捨五入 7.旧バージョンとの互換性 V18.15 までは HP2XX.PRM の HARD_LWIDE 行を "N" として、多重線で線の 太さを表現し、hp2xx.exe の起動時の引数 "-p" でペンごとの太さを指定し ました。 V18.16 では hp2xx.exe の起動時の引数に "-p" が指定されている場合は、 そこで指定されたペンの太さを使用し、"-p" が指定されていない場合は HP- GL/2 形式ファイル内の「線の太さ(mm)」を使用します。 ・hp2xx.exe の起動時の引数 -p ペン番号1から8に対応するペンの太さ(ピクセル数)を 1 から 9 までの 数値で、連続して記述する。たとえばすべてのペンを2ピクセルにする場 合は -p22222222 とする。 -p が記述されている場合は HP-GL/2 形式ファイル内の「線の太さ」を無 視します。 -p が記述されていない場合は HP-GL/2 形式ファイル内の「線の太さ」を 使用します。
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