戸田市のご当地キャラの3Dデータを作成しNFT化して配信

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（代表取締役社長：柘植 一郎、本社：東京都港区、以下：CTC）は、戸田市（市長：菅原 文仁）がふるさと納税の返礼品の一部で利用するAR（Augmented Reality：拡張現実）環境を開発しました。AR環境では、戸田ヶ原の自然再生事業におけるキャラクター「とだみちゃん」の3Dデータを利用した写真撮影が可能となります。返礼品の3DデータはNFT（Non-Fungible Token：代替不可能なデータ）化しており、データ作成からNFT化、配信までをトータルにCTCが担いました。

近年、ふるさと納税では、返礼品として、地元の特産品に加え、現物提供ができない天然記念物や城などの文化財について、デジタル技術を活用した代替品の検討が進んでいます。特に、ブロックチェーンの技術でデータに資産価値を持たせるNFTの仕組みは、新たな地場産品を生み出す手段として、ふるさと納税での活用に注目が集まっています。

今回、戸田市がふるさと納税の返礼品としてデジタルデータを活用するにあたり、CTCは、戸田市のキャラター「とだみちゃん」の様々なポーズをデザインした3Dデータを作成しました。返礼品として提供される3Dデータは、NFTに加工しており、戸田市からの正式な返礼品であることが証明されています。AR環境では、スマートフォンやタブレットを用いて、場所や時期に応じて「とだみちゃん」と一緒の写真撮影を楽しむことができます。寄付をしていなくても、特定の「とだみちゃん」の3DデータはAR環境で撮影可能です。

AR環境は、ゲームの映像や音を処理するツールを使ってCTCが独自に開発したもので、Webブラウザ上で3Dデータの高速処理を可能にする技術も採用し、利用者は専用のモバイルアプリを必要とせずに、3Dデータの映像を閲覧することができます。

CTCは今後も、メタバースやAIのデジタル技術を活用したサービスを開発し、地域社会の課題解決や活性化に貢献していきます。