資源循環を目的とした廃棄物処理可視化の実証実験を開始

廃棄物処理の可視化プラットフォーム「StateEco」で再資源化までのトレーサビリティを確立

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2023年06月28日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠メタルズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植 一郎、本社:東京都港区、略称:CTC)と伊藤忠メタルズ株式会社(代表取締役社長:中谷 次克、本社:東京都港区)は、CTCが自社開発した廃棄物処理の可視化プラットフォーム「StateEco(ステートエコ)」を活用し、家具の廃棄に関連して、産業廃棄物の再資源化を目的とした効率的な回収と経路最適化の実証実験を開始します。家具インテリア業界でのサーキュラー・エコノミー(循環型経済)を追求する「家具インテリア リサイクル&リニュー協議会※1(以下:R&R協議会)」にも参画し、産業廃棄物の回収から最終処理までのトレーサビリティの確立と資源循環の実現に向け推進していきます。

今回の実証実験は、廃棄ベッドマットレスの運搬における経路最適化と廃棄物の処理状況の可視化を検証します。R&R協議会に参画している排出事業者の廃棄ベッドマットレスのサイズ・枚数・重量などの情報を集約し、トラック1台当たりの積載量が最大となる回収経路で配送します。StateEcoは、情報を一元的に集約、廃棄物の回収から最終処理までを可視化し、リアルタイムに状態の確認ができるプラットフォームで、AI(人工知能)も活用して時間と費用の両面で最適な運搬経路を算出します。

運搬経路を最適化することで、使用燃料や排出される温室効果ガスの削減につながり、収集・運搬状況や回収した鉄資材の処理状況が可視化できるため、廃棄物の適正な処理にもつながります。

また今回、伊藤忠メタルズ株式会社が提供する電子マニフェスト※2登録サービス「Smart.i∞(スマートアイ)」を利用してデータ連携・代行登録を行い、収集運搬事業者と処分事業者が入力した登録内容について管理・検証を行います。これにより、排出事業者側の事務作業の効率化と情報の正確性の向上を図ります。

この実証実験を通じて、R&R協議会では、家具の廃棄物をリサイクルし原料として利用する資源循環の確立とともに、環境省の広域認定制度※3を通じた参画企業の認定の取得を目指します。認定を取得した製造・販売事業者は、顧客の廃棄処理を引き受けることができるようになり、リサイクル率の向上を目指すとともに不法投棄のリスク低減につながります。

CTCは今後、実証実験の結果で得た知見と環境改善に繋がるデータを活用して、環境に配慮した物流プラットフォームを提供していきます。企業理念である「明日を変えるITの可能性に挑み、夢のある豊かな社会の実現に貢献する。」という使命のもと、カーボンニュートラルに向けた社会経済の変革(グリーントランスフォーメーション、GX)の実現を目指していきます。

実証実験の概要

目的:効率的な廃棄物の回収と廃棄物の再資源化
期間:2023年6月~8月
実験内容:
 ① 資源循環のための廃棄物の収集、分別、処理までのデータ収集及び可視化
 ② Smart.i∞を活用した電子マニフェストへの登録代行
 ③ 温室効果ガス削減のための運搬ルートのデータ収集及び最適化

実証実験のイメージ

実証実験のイメージ
  • ※1 国内の家具メーカーや小売販売業、物流事業者など35社が参画し、家具・インテリア業界における資源循環と温室効果ガス削減、生態系保全を目的に設立された任意団体。2023年6月に設立。
    https://www.kagurandr.com/新しいウィンドウで開く
  • ※2 産業廃棄物の行き先を管理し、不法投棄を未然防止する目的で、排出事業者、収集運搬事業者、処分事業者 の3者が情報処理センターを介したネットワークで情報連携する仕組みのこと。
  • ※3 製品を製造・加工・販売した製造事業者が環境大臣の認定を受け、自社製品の廃棄物となったものを回収し製品 原料にリサイクルすることができる制度。マニフェスト交付が不要となり、登録業務の削減が可能となる。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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