日本語に特化した対話型生成AIを開発するrinnaと協業

企業独自の生成AI環境を構築し、AI活用を促進

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2023年10月13日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植一郎、本社:東京都港区、略称:CTC)は、日本語に特化した対話型の生成AIを開発するrinna株式会社(代表取締役社長:陳湛(ジャン“クリフ”チェン)、本社:東京都渋谷区、以下:rinna)と協業し、本日から、業務や目的に沿った専用生成AIのサービス開発に着手して共同での提案を進めます。

昨今、業務の効率化を目的として、各企業では対話型の生成AIの導入に取り組んでいます。効果的に生成AIを活用するためには、情報漏洩の心配がない環境を構築し、業務に適した対話を行う必要があります。企業や業務に固有のデータの学習に加えて、回答の仕方や形式を調整できるファイン・チューニングという手法を活用した、独自の大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)の開発が注目を集めています。

今回の協業は、多くの日本語の学習データで開発されたrinnaのLLMをベースに、企業の業務に特化した生成AI環境を構築・開発するものです。rinnaはこれまでに日本語に特化した13億パラメータの生成AI(GPT:Generative Pre-trained Transformer)を開発し、5月には36億パラメータのLLMをオープンソースで公開しています。rinnaのLLMは、日本語環境での活用に適していることに加え、オンプレミスでの構築が可能なため、社内のネットワーク上で安全に構築し管理することができます。また、お客様の企業データでファイン・チューニングを施すことで、業務に特化したLLMを開発することができます。rinnaのLLMと周辺技術をベースに、お客様独自の生成AIシステムを提供していきます。

CTCは8月に、セキュリティや安全性を備えた生成AIの環境構築を支援する「AOAI環境構築サービス」を開始しています。rinnaのLLMと組み合わせることで、AOAI環境構築サービスの役職や部署、アクセス権限に応じた環境という特長に加え、利用者に応じたキャラクター付けが可能になり、お客様企業は、よりドメインや業務に適した形で生成AIを活用していくことができます。

企業の生成AI活用に必要なソリューションやサービスを組み合わせて使用するプラットフォームを、CTCでは「LLMエコシステム」と呼んでおり、GPTのエンジン、検索ツール、システム連携ツールなど、様々なサービスを組み合わせてお客様の環境を構築します。今後もパートナーと協力してラインナップを拡充し、LLMエコシステムの提供を通して、お客様の業務効率化や新規ビジネスの創出に貢献していきます。

サービスイメージ

rinna株式会社について

「人とAIの共創世界」(Co-creation world between humans and AI)をビジョンに掲げたAI企業です。テキスト・音声・画像・動画などの生成系AIモデルの研究開発や人工知能によるデータ分析が強みです。研究成果である各種AI技術を活用し、パートナー企業とともにさまざまなビジネス課題を解決するソリューションの開発と提供に取り組んでいます。また、フラグシップAI「りんな」の技術をもとに生み出した、親しみの持てる多様性あふれる「AIキャラクター」を通して人とAIが共に生きる豊かな世界を目指しています。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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