DEJIMA

Another「DEJIMA」story
(JAL Innovation Lab)

DEJIMAは、オープンイノベーション・プロジェクト共創を実現するスペースです。組織の枠を超えて垣根なく集え、まずは動いてみる、失敗を恐れない、そんなチャレンジができる場として運営されています。

今回は、DEJIMAと同じく、イノベーションを起こすために運営されている「場」であるJAL Innovation Labの桑田 陽介氏、大山 彩花氏にインタビューを行いました。
各企業でオープンイノベーションの動きが加速する中で、 JAL Innovation Labでは何を見据えた活動をしているのか、DEJIMAとの繋がりも交えてお届けします。

JAL Innovation Labについて

JAL Innovation Labについて簡単に教えてください。

桑田:2018年5月に開設されました。JALという企業で何か変革を起こすには、これまでと異なる発想・アプローチが必要です。そこで、オフィスでも空港でもない第三の場所としてJAL Innovation Lab(以下「ラボ」)を設置しました。私たちはそこで社内外の様々な方と交流し、テクノロジーの力を使ったイノベーションを起こすために活動しています。

変化が激しく先読みが難しい中で、イノベーションが重要視されており、多くの企業がこういった場を運営していると思います。その中でもラボの特長は?

大山:大切にしているのが、「人財×テクノロジー」という合言葉です。テクノロジーの活用はイノベーションを起こす上でほぼ不可欠となっていますが、最初からテクノロジーありきで考えるのではなく、あくまでもお客さまのニーズ・シーズや、働く社員の想い・アイデアを起点に考えるということを大切にしています。

「イノベーションは、顧客の問題発見から始まる」と言われていますが、顧客をお客様だけでなく社員も含めて広く考えていらっしゃるのですね。

大山:そうですね。また、社内関係者だけで完結してしまうのではなく、社外の方と繋がることも非常に重要だと考えています。そのために「JALイノベーションプラットフォーム」として、場所としてのラボを提供するだけでなく、社内公募でラボの活動を一緒に実施してもらう「ラボ会員制度」、社外の方との協創を目指して繋がる「ラボ・アライアンス制度」を運営しています。DEJIMAの皆様ともラボ・アライアンスの関係になっていただいていますね。

JAL Innovation Lab外観

JAL Innovation Lab外観

空港をイメージしたエリア

空港をイメージしたエリア

アイデア創発エリア

アイデア創発エリア

具体的な活動についてお聞かせください。

桑田:例えば現在JALでは「JAL SMART AIRPORT」というコンセプトで空港カウンターの刷新を実施していますが、そのコンセプトが生まれたのはこのラボです。デザイン思考のアプローチを用い、プロトタイプを駆使し、お客さまにとって本当に良い空港体験を考えることで実現しました。

また、5Gを活用した航空機整備など、実際業務に導入するとどうなるか見えづらいものも、ラボでPoC(Proof of Concept)を実施することで、スピーディーに議論を進めることができます。

DEJIMAとの繋がり

DEJIMAとはいつから交流があるのでしょうか?

桑田:DEJIMAさんの方が先輩にあたりますが、ほぼ同じ時期に同じ品川区内で開設されたこともあり、開設当初から交流させていただいています。
「デジマ式plus」に参加したり、先日はラボ会員向けに勉強会を開き、DEJIMAの取り組みについて情報共有をしていただいたりしました。

お互いにラボ・アライアンス、DEJIMAパートナーになっていますし、これから協創を目指す取り組みを加速していきたいですね。

テクノロジーをキーにしているDEJIMAとJAL Innovation Lab、得意分野は違えど、交流を深めて新しいものを生み出していけたらと思います。

桑田さん、大山さんありがとうございました!

写真左:桑田氏  写真右:大山氏

写真左:桑田 陽介 氏、写真右:大山 彩花 氏
※記事掲載用に、撮影時のみマスクをはずしています。

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