新卒1年目から新規事業の企画・立ち上げにチャレンジ

TOPICS新卒1年目から新規事業の企画・立ち上げにチャレンジ

2021.04.01
A.E.金融事業グループ 金融開発第1部
A.E.

イノビーチャレンジで採択された、子どもたちの心を可視化・分析するプラットフォーム

私がイノビーチャレンジ(新規事業創設プログラム)に提案した「メンタルキャンバス for School」は、子どもたちの心の状態を可視化・分析するためのプラットフォームです。定期的なアンケート等を通じて生徒が学校生活における心理状況を入力するとともに、教師側も面談や授業・課外活動で得られた生徒の情報を入力することで、双方の情報をデジタル化して集約し、心理尺度などを用いた分析結果をアウトプットするシステムを考えています。今でも子どもの心理状態や鬱傾向を調査している学校はありますが、共通化やデジタル化が進んでいない現状があります。デジタル技術を活用したプラットフォームを作ることで、大人からは見えにくい子どもたちの心理状況を正確に把握し、誰もが適切な方法で子どもたちに手を差し伸べられる環境を実現したいと思っています。

子どもの頃に感じていた問題意識が企画の背景に

「メンタルキャンバス for School」の企画背景には、私が所属するSIビジネス推進課がAIやBIを活用したデータの可視化・分析に関する取り組みを進めていたことや、私自身が学生時代に心理学を学んでいたことに加え、私の子ども時代の実体験に基づく問題意識が強く影響しています。小学生の頃、私はあるグループから嫌がらせを受けたことがあるのですが、その時の担任の先生は三者面談で「みんなと仲良くやっています」と私の親に言ったのです。私は子どもながらに「先生も人間。すべてを把握できるわけではない」と実感しました。また、学生時代に同級生が自ら命を絶ってしまったことがありました。原因は学校問題ではありませんでしたが、心の不調は様々な要因が重なって起こるものであり、防ぐにはあらゆる可能性を考えていく必要があると身に沁みる経験となりました。

未来を担う子どもたちを救うことで日本社会を元気にしたい

新卒1年目でビジネスのことは何もわからないという状態だったので、事業スキームを成立させるにあたっては、課長の福永さんや社内外のメンターなど多くの方にサポートいただきました。現在も課題は山積みですが、子どもの心理を研究している研究者の方々とアイディア交換をしているほか、具体的な分析方法やシステム設計についても検討を始めています。子どもは様々な大人たちに囲まれて育ちますが、すべての大人が子どもを正しく導けるわけではありません。だからこそ「みんなで見守るプラットフォーム」を作ることで、一人でも多くの子どもを救える環境を整え、日本の未来を担う子どもたちの成長に貢献し、日本社会全体を元気にしていきたいです。

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