専門知識を深めて、最先端に挑む~AIエンジニア

TOPICS専門知識を深めて、最先端に挑む
~AIエンジニア

2023.04.03
PersonAIビジネス部 AI・Digital技術開発課
Y.I.

AIで新たなビジネスを探る

AI(Artificial Intelligence : 人工知能)は、人間に代わって問題を解決するコンピューター技術です。産業社会に徐々に広がって、働き方を含めた私たちの暮らしを大きく変えようとしています。その最先端に立って、AIによる新しいビジネスを探る。それがAI・Digital技術開発課(以下、技術開発課)です。AIに関する最新の論文を読み、議論を交わして専門知識を深め、最先端に挑んでいます。

AIを使ったビジネスの一端を紹介しましょう。
予約制で商品やサービスを売る業態を前提に、一か月先のお客さんの人数や、購入金額といった「将来需要」を予測することが一つの例になります。AIに投入するデータは大きく2種類。予約開始初日の予約件数とその翌日の件数の違いのように、時間の経過によって変化する数値が一つ。もう一つが業界特有の数値(特徴量)です。
特徴量をどういったものに定めるかは、技術開発課の課員のアイデア次第です。「天候によって購買額が変化するのでは?」「地域のイベントが客足に影響するはずだ」「協業他者の動向も加味しよう」などと想像力を逞しくして、データを考えています。
ある企業で、1か月先の顧客数を予想し、実際の顧客数と比較したところ、精度がいちばん、高かったのが、CTCのAI予測でした。①その企業が経験から打ち出した予測②AIによらない計算による予測、の二つを上回りました。

悩みの種は、AIの普及と進化によって、既存の技術やサービスが一般化、陳腐化してしまうことです。CTCが独自性を示せる領域を開拓し続ける必要に迫られるわけです。
現在、有望になっている領域が「数理最適化」です。
コンビニを例にとると、一つの店舗で明日の購買量はAIで予測ができます。一方で、仕入れをどの程度して、在庫をどの程度、抱えるかといった判断は人間がしていました。ベテラン店員の長年の勘に頼っているわけです。この「勘」を数式化して、計算できるようにするのが「数理最適化」です。AIを補助する機能と言ってよいと思います。まだ、ビジネス化には至っていませんが、アイデアの実効性を確かめる段階にあります。

新しい技術に触れ続ける

専門的で難しそうですが、「新しい技術に触れ続けられるのが、この仕事の魅力です。次はこういう技術がくるから、こういうビジネスを検討してみようとチームで取り組む楽しさもあります」とIさん。
Iさんは2015年入社、課では中堅になります。もともと小学生のころから算数は得意でもあり好きな科目でした。AIには高校生くらいで興味を持ち、大学は経営工学科に進んで、大学院でも勉強をつづけました。
「新しいビジネスは、当然お客様に提案していきます。お客様にも専門知識の深い方がいますし、こちらも勉強を続けて、要求に応えられる力を常に備えている必要があります」と語るIさんは中国や米国の研究者の論文に触れ、社外の専門企業の研修にも参加しています。数理最適化のほかにも、強化学習や量子コンピューターの学習も視野に入っているそうです。

「この分野を希望する方には新しいことに興味を持ち続けてほしいと思います。興味を持ったら実際にどういうものか、自分で触れて確かめる行動に結びつけることが大切だ、ということを伝えたいですね。CTCは新しいことへのチャレンジも自由にさせてくれます。このビジネスをするにはとてもよい環境です」。
Iさんは最近2か月間の育休を取得した。その間はスマホも部長に預けて、仕事を完全に離れた。「この時期はいなくなるから、と伝えると、引継ぎなど調整をしてくれました」。
人を大切にし人材を育てることを、CTCは経営の基本に掲げています。ワークライフバランスの重視はその前提です。みなさんもCTCでチャレンジしませんか?

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