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AWS Well-Architectedの進め方

はじめに

こんにちは、AWSエキスパート課・伊藤(佳)です。
当社は2021年7月にAWS Well-Architected パートナープログラムの認定を取得し、2022年現在も継続認定頂いています。
今回はAWS Well-Architected Tool の6つ目の柱とAWS Well-Architected レビューの優先度についてご紹介いたします。

1.AWS Well-Architected パートナープログラム認定

当社AWS Well-Architectedパートナープログラム認定とAWS Well-Architected Toolで環境の改善記事については下記ご参照ください。

ご参考:「AWS Well-Architectedパートナープログラム」認定を取得
https://www.ctc-g.co.jp/company/info/20210929-01351.html
ご参考:AWS Well-Architected Toolで環境の改善
https://www.ctc-g.co.jp/solutions/cloud/column/article/25.html

2.AWS Well-Architected Tool 6つ目の柱:サステナビリティ

これまで5つの柱として構成されていましたが、2021年12月の「AWS re:Invent 2021」で6つ目の柱:サステナビリティが発表されました。AWSを活用したワークロードで今後サステナビリティ(持続可能性)を意識した設計・運用が求められています。2022年2月時点ではAWSマネジメントコンソール画面のAWS Well-Architected Tool画面には未反映ですが近いうちに更新されることでしょう。

AWS Well-Architectedには5つの柱の52項目の質問があり、その中に289個の詳細質問がございましたが、それに加え6つ目の柱のサステナビリティは6つの質問と26個の詳細質問がございます。総計で6つの柱:58の質問と315の詳細質問で構成するAWS Well-Architected Toolとなっています。

ご参考までにサステナビリティの6つの質問は以下です。

6つ目の柱 設計思想 チェック項目数※
サステナビリティ
  1. 持続可能性の目標をサポートするためにどのように地域を選択しますか?
  2. ユーザーの行動パターンをどのように活用して、持続可能性の目標をサポートしますか?
  3. ソフトウェアとアーキテクチャパターンをどのように活用して、持続可能性の目標をサポートしますか?
  4. データアクセスと使用パターンをどのように活用して、持続可能性の目標をサポートしますか?
  5. ハードウェアの管理と使用方法は、持続可能性の目標をどのようにサポートしていますか?
  6. 開発および展開プロセスは、持続可能性の目標をどのようにサポートしますか?
6

※2022年2月時点

3. AWS Well-Architectedレビュー 6つの柱の優先順位とは

6つの柱すべて重要な要素ですが、AWS Well-Architected Toolではレビューの優先順位を変更することが可能です。

「AWS Well-Architected Tool」画面から柱の優先度の「編集」ボタンを押下して遷移した「改善計画の構成を編集する」画面で優先順位を上下移動させて「保存」ボタンを押下で優先順位変更ができます。

AWS Well-Architectedレビュー 6つの柱の優先順位とは
AWS Well-Architectedレビュー 6つの柱の優先順位とは

例:運用の優秀性とセキュリティと入れ替えました。

AWS Well-Architectedレビュー 6つの柱の優先順位とは

またAWS Well-Architectedレビュータイミングも要件工程・設計工程・運用工程など様々な工程でレビューが可能で、その工程、順位に応じてレビューを進めることができます。優先すべき柱だけレビューを実施することも可能です。
それぞれ柱の質問には関連性がありますが、どの工程のレビューでも重要なのがセキュリティの柱です。

(例)
・既に運用が開始されているワークロードであれば標準のレビュー順番が適しています。
1.運用上の優秀性→2.セキュリティ→3.信頼性→4.パフォーマンス効率→5.コスト最適化→6.サステナビリティ
・要件・設計工程段階であればセキュリティの柱からレビューがお勧めです。
1.セキュリティ→2.信頼性→3.パフォーマンス効率→4.コスト最適化→5.運用上の優秀性→6.サステナビリティ

AWS Well-Architectedレビューは一度だけでなくワークロードの継続的改善として定期的に実施することでより品質向上に繋がります。

最後に

今回は6つ目の柱とAWS Well-Architectedレビューの優先度についてご紹介しました。
AWSのベストプラクティスに準拠した設計・運用を推進し品質向上を目指しましょう。

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【著者プロフィール】

伊藤 佳正(いとう よしまさ)

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 クラウドアーキテクト

アプリ、インフラのエンジニアとして20年以上活動し、現在AWS専任の技術担当として活動中。2020/2021 APN AWS Top Engineers。2022年 ALL AWS Certifications Engineers申請中。

伊藤 佳正(いとう よしまさ)

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