OpsRampを活用!
AWS構成管理・監視の
ベストプラクティス・ガイド
AWS環境における、統合運用管理ツール OpsRamp を活用した
運用統合・業務負荷軽減のベストプラクティスを、
CTCでの実践内容を基に解説しています。

OpsRampとは
「OpsRamp」とは、日本ヒューレット・パッカード合同会社が提供する統合運用支援ツールです。さまざまなツールと連携し、クラウドリソースやオンプレミス機器の構成情報や稼働データを収集し、それらに基づいて稼働状況や障害影響の可視化、インシデント管理、運用自動化を支援します。

お客さまのITシステム運用における課題解決に向けた、「状態可視化、構成管理の効率化、障害対応の迅速化・負荷軽減」という主に3つの支援カテゴリがあります。

状態可視化

構成管理の効率化

障害対応の迅速化・負荷軽減
構成管理の課題と解決策
課題
AWSの導入が進むにつれ、多くの企業がその柔軟性を活かし、リソースの追加・変更を頻繁に行っています。
しかし、その自由度の高さが裏目に出ることもあります。
手作業での管理が追いつかなくなり、構成の一貫性や変更のトラッキングが難しくなることが課題となっています。
AWS環境における代表的な構成管理の課題とは・・・
課題① AWSリソース増加による管理の煩雑化
- クラウド環境では、リソースの追加・変更が容易なため、環境が日々変化する
- 手動管理ではリソースの正確な把握が困難
- 環境単位で記録ドキュメントが分かれている場合が多く、管理や閲覧が煩雑となる
課題② 変更管理の正確性欠如
- 開発・運用チームが独自に変更を加えることで、意図しない設定変更(ドリフト)が発生
- 変更履歴の記録やロールバックが手間
- 変更作業が同時に複数発生すると記録ドキュメントのデグレードが生じる可能性がある。
OpsRampによる解決策
AWSの環境管理を効率化するには、自動化が欠かせません。
OpsRampは、AWSリソースをリアルタイムでスキャンし、構成情報を自動的に取得することで、運用の負担を大幅に軽減できます。
OpsRampを活用することによる、構成管理の主なメリットは以下があります。
AWS以外の環境と粒度を揃えた、
システムやリソースの構成管理
- マルチクラウドやオンプレミスを統合管理 AWSだけでなく、オンプレミスや他クラウドのリソースも管理可能
- 統一視点での可視化 環境ごとの違いを吸収し、統一した粒度やUIでリソース情報を把握
- クラウド毎の固有サービスにも対応 各クラウド固有サービスに関する利用状況も把握
AWS環境の自動検出・インベントリ化
・変更の自動反映
- AWSリソースを自動検出・可視化 AWSアカウントとの連携により構成情報を自動収集し、構成把握の負担を軽減
- 最新の構成情報をリアルタイム更新 手動更新不要で、変更が即座に反映されるため管理ミスを防止
- OSパッチの管理 ベンダー提供済みパッチとの差分比較や自動適用により、パッチ適用状態を最新化
OpsRampベストプラクティス
OpsRampを活用することで、煩雑な管理作業を自動化し、一貫した運用管理を実現できます。
「①管理対象登録」「②変更反映」について、CTCが実際の運用シナリオに沿って
実践したベストプラクティスを、eBOOKでご確認ください!
OpsRampを活用!
AWS構成管理・監視のベストプラクティス・ガイド

監視の課題と解決策
課題
AWSを含むクラウド環境の監視は、従来のオンプレミス環境と異なり、リソースの動的な増減や異なるプラットフォームとの連携が求められます。
適切な監視体制を構築しなければ、運用負担の増大や障害発生時の対応遅れにつながるリスクがあります。
AWS監視における代表的な監視の課題とは・・・
課題① 監視設計・実装の複雑化
- AWSに加えて、オンプレミスや他クラウド(Azure、GCP)などの複数環境を利用する企業が増加
- それぞれの環境で異なる監視ツールを使うと、情報が分散し、全体を俯瞰できない
- 監視項目/内容の検討に時間と労力がかかる
課題② アラート対応や復旧作業の負担増
- 監視ログやアラートの突合が難しく、異常の影響把握や対応の意思決定に時間がかかる
- 個別リソースごとに膨大なアラートが発生し、ノイズが多く、本当に重要なアラートの識別が困難
- インシデント対応が属人的になり、対応の遅れが発生
- 環境ごとにエスカレーションが異なるため、エスカレーション先の判断に時間を要したり、取り違えによる再エスカレーションが生じる
- 自動復旧の仕組みがないと、運用負荷が高まる
OpsRampによる解決策
効果的な監視のためには、構成管理と連携した監視設計が重要です。
OpsRampを活用することで、統合的な監視環境を構築し、システム全体の健全性を保つことが可能になります。
OpsRampを活用することによる、監視の主なメリットは以下があります。
構成管理と連動した監視設計、設定
- OpsRampで用意されているテンプレートに基づく監視項目や内容の設計
- 同一ツールでの監視による、オンプレミス、他クラウドとも考え方や基準が揃った設計
- 構成管理情報と連動した設定作業

AIを活用した監視オペレーション
- アラートを重複排除し、ノイズアラートを削減
- アラートの相関分析により、原因特定を迅速化
- 機械学習を活用し、通常の振る舞いから逸脱した異常を自動検知
- ルールベースの自動復旧で、インシデント対応の工数を削減

OpsRampベストプラクティス
OpsRampを活用することで、煩雑な管理作業を自動化し、一貫した運用管理を実現できます。
「①監視設計」「②監視設定」「③アラート対応・復旧作業」について、
CTCが実際の運用シナリオに沿って実践したベストプラクティスを、eBOOKでご確認ください!
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AWS構成管理・監視のベストプラクティス・ガイド

CTCでは、今回ご紹介したOpsRampを用いた
「CTC OPUS on HPE OpsRamp Software」を提供しています。
ハイブリッドクラウド環境の運用高度化を、
統合運用管理ツールと役務 両方の提供によりご支援します。
よくあるお問い合わせ(FAQ)
Q. どのようなシステムに対応していますか?
A. オンプレミスからマルチクラウド、ハイブリッドクラウド環境まで、幅広い規模のシステムに対応可能です。
Q. 料金体系は?
A. 管理対象リソース単位の課金です。よって小規模構成からのスモールスタートも可能です。
Q. 他のツールとの違いは?
A. 構成管理、監視だけでなく、オブザーバビリティやOSセキュリティの維持など、運用において幅広くお使いいただけるオールラウンダーです。
Q. 導入時のサポートは?
A. 導入計画から運用開始後のサポートや設定代行まで、経験豊富なエンジニアがご支援します。

