IBM
SevOne Automated
Network Observability
複雑な大規模環境の運用データを統合し、
トラブルの早期把握を支援。
障害検知から解決までの時間短縮に寄与する
リアルタイム分析を実現します!
ABOUT 複雑化する企業ネットワーク、問われるレジリエンス
ハイブリッドクラウド、SD-WAN、そして5Gなどの先進的な技術導入が加速する中、企業ネットワーク(NW)は複雑化しています。従来の静的な監視手法では、障害発生から復旧までの平均復旧時間(MTTR)の長期化や、監視コストによるTCO(総所有コスト)の増大が懸念されます。大規模エンタープライズ環境においては、情報サイロ化を解消し、プロアクティブな問題判別と自動回復が可能なネットワーク・オブザーバビリティへの移行が課題となっています。
PROBLEMS こんな課題はありませんか?
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課題 1 「ネットワークが遅い」の
原因特定に時間を要する
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課題 2 監視ツールが乱立し、
ライセンス費用が増大
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課題 3 静的な監視で
障害の「予兆」を
見逃すリスク
IBM SevOne
Automated Network
Observability で解決!
IBM SevOne Automated Network Observability(以下、IBM SevOne)は、これらの大規模ネットワーク運用課題に対応するため、「可観測性(Observability)」と「ローコード自動化」を統合して提供するプラットフォームです。本プラットフォームは、SNMPメトリックとFlowデータを単一のコンソールで収集・分析します。機械学習を活用して真の異常を検知することで、MTTRの短縮と、適切なキャパシティプランニングに基づくTCOの削減を支援します。
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データ収集
オンプレミス、SD-WAN、SDN、5G、Wi-Fi、クラウドなど、あらゆるネットワーク環境からSNMP、Flow、API、テレメトリデータを秒単位で統合収集します。
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分析
機械学習による動的しきい値監視でノイズを排除し、真の異常を検知。1年間の生データ保持により、長期的な傾向分析と根本原因特定を可能にします。
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可視化と自動化
統合ダッシュボードとトポロジーマップでネットワーク全体の状況を直感的に可視化。ローコード Concert Workflowsにより、アラート検知後の自動ワークフロー(チケット起票、回復アクションなど)を構築します。
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解決
自動チケット発行やITSMシステムとの連携により、迅速な問題解決を促進。運用プロセスをセルフサービス化し、クローズドループ運用を実現します。
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解決 1 SNMP×Flow統合分析
による高速原因特定高頻度ポーリング(秒単位)のSNMPメトリックとFlowデータを統合して分析します。これにより、「帯域枯渇」といった表面的な問題から、その原因となっている「アプリケーション」「ユーザー」までをワンクリックで特定可能です。障害対応の初動の迅速化に寄与し、MTTIの短縮を図ります。
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解決 2 機械学習による動的ベースライン監視でノイズを抑制
機械学習ベースの動的ベースライン監視を、すべてのメトリックに適用します。トラフィックの季節変動や時間帯変動を自動で学習し、過去の変動パターンから大きく逸脱した「過度な増減(スロープ・アラート)」など、真の異常のみを検知します。これにより、ノイズアラートの発生を抑制し、ITOps担当者が重要なアラートに集中できる環境を提供します。
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解決 3 ローコードConcert
Workflowsによるクローズドループ自動化ローコードのConcert Workflows 機能により、アラート検知後のチケット起票、情報収集、回復アクションまでの一連の流れを自動化します。ITOpsの定型作業をセルフサービス化することで、人手に依存していた初期対応(MTTA)を短縮し、属人化リスクの解消に寄与します。
FEATURE
IBM SevOne
Automated Network
Observability の特長的
な機能
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圧倒的なスケーラビリティと高速描画
Peer数に上限のないクラスタ構成により、1日10億以上のデータポイントを収集・保持できる設計です。大規模環境でも5秒未満でのリアルタイムな可視化・分析を目指します。
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SNMP生データ1年間保持による予測分析
SNMPメトリックの生データを1年間保持し、将来の帯域枯渇予測を自動で提示します。Days to Capacityに基づき、不必要な回線アップグレード投資の回避を助け、CapEx(設備投資)の最適化を支援します。
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広範なNW技術への網羅的サポート
SDN(Cisco ACI)や主要SD-WANベンダーの技術に組み込みで対応し、監視の網羅性を維持します。多くのネットワークデバイス(SwitchやRouterなど)をサポートし、未対応の機器・MIBにもサポートを実施します。
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ローコードConcert Workflowsによるクローズドループ自動化
1,000以上のビルディングブロックを持つConcert Workflows により、障害対応や定型作業のクローズドループ自動化を実現。運用をセルフサービス化し、ITOpsリソースを戦略的な業務へシフトさせます。
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機械学習による動的しきい値監視
機械学習を用いて通常の振る舞いを自動学習し、動的にしきい値を調整します。静的監視では防げない誤検知を抑制し、本当に対応する必要のある「真の異常」を的確にアラートします。
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CTCによる導入・運用支援体制
製品提供だけでなく、PoC・導入支援に加え、Concert Workflowsを活用した業務自動化ワークフローの設計・実装支援(ITオートメーション・コンサルティング)を提供。お客様のNW運用高度化のためのサービスメニューもご用意しています。
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フローデータ収集・分析を1ツールで実現
NWの可視化だけでなく、Flowデータ(NetFlow, IPFIXなど)もSevOne 1ツールで収集・分析が可能。SNMPデータと組み合わせることで、アプリケーションレベルでの問題特定と、より詳細なNW状況把握を実現します。
USE CASE
IBM SevOne
Automated Network
Observability ユース
ケース
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金融業 大手銀行 A社
- 導入前の課題
- 7つ以上の監視ツールが乱立し、障害原因特定に時間がかかり、MTTRが大幅に長期化。
- 導入による効果
- 監視を一元化し、原因特定の時間を大幅に短縮。
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通信業 グローバル通信キャリア B社
- 導入前の課題
- 障害発生時の定型的な初動対応にITOpsリソースが割かれ、対応速度にばらつきがあった。
- 導入による効果
- Concert Workflowsによる初動対応の自動化で、リソースをコア業務へシフト。
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金融持株会社 大手銀行 C社
- 導入前の課題
- アプリケーション・フローとレイテンシーの可視性が欠如。回線アップグレードを検討していた。
- 導入による効果
- 精度の高い可視化により、投資の適切性を判断。