CTC、太陽光発電事業の総合支援サービスを開始

発電量調査から事業開発支援、技術コンサルティングまでワンストップで提供

2012年08月17日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、太陽光発電の事業化を支援する太陽光発電事業総合支援サービスを開始しました。太陽光発電分野で2009年から提供している太陽光発電量調査に加え、事業開発におけるリスクの洗い出し、リスク低減提案や性能検査等の技術コンサルティングまでサービス範囲を拡大した、事業化支援コンサルティングをワンストップで提供します。今後3年間で10億円の売り上げを目指します。

7月1日施行の「再生可能エネルギー固定価格買い取り制度」にともない、太陽光発電事業に参入する企業や、発電事業者へ融資や投資をする企業が増えています。太陽光発電では安定した電力供給のため、発電設備設置環境に応じて、日射量や発電量を予測し、長期的な気象条件評価や予測に基づいた発電設備の構築、事業の経済性評価が求められています。

CTCの新エネルギー関連サービスと実績

これまでもCTCでは、地域でのエネルギー管理の計画から運用・評価の段階までを支援するクラウドサービス「E-PLSM※1」、風力発電出力予測システムのSaaSサービス※2、風力発電事業を設計から運用まで支援するサービスなど、新エネルギーに関連するサービスを提供しています。太陽光の発電量調査では、過去3年間で海外・国内で延べ30件の実績があり、風力発電事業では、風力発電量調査を含む技術コンサルティングから風力発電量予測に至るまで、国内風力発電導入量の約50%に携わっています。また、国内外の太陽光、風力、スマートグリッド関連の実証実験に参画しています。

太陽光発電事業総合支援サービス

太陽光発電事業支援サービスでは、立地調査などの事業設計から関係機関等への手続き、性能検査等の施工プロセス、さらには運転・保守等の運用プロセスに至るまで、事業開発を総合的に支援します。日射量、気温、風速による気象要因および経緯経度、周辺建物、太陽光パネルの設置角度などの発電施設や設置環境から、日射量と発電量を推定し、事業性の評価等を行います。また、発電量調査、発電設備の技術検証、環境面の検証などを通じて、リスクの洗い出し、リスク低減策を策定する技術コンサルティングサービスを提供します。さらに、CTCが持つ高度なIT技術を活かし、太陽光発電事業の安定運用を支援するソリューションを提供します。

CTCは今後も、各種実証実験のノウハウを活かし、新エネルギー関連事業の一層の強化を図ります。

太陽光発電事業技術セミナー

サービス開始に併せて、セミナーを開催します。事業を実施する上で把握すべき知識や必要な技術について、各分野の専門家にご講演いただきます。セミナー詳細は、弊社ホームページ「イベント・セミナー」ページをご参照ください。

開催日 2012年8月30日(木)
会場 CTC霞が関本社 セミナールーム
講演者 経済産業省 資源エネルギー庁 再生可能エネルギー推進室
室長補佐 安田 將人様
みずほコーポレート銀行 ストラクチャードファイナンス営業部 プロジェクトファイナンスチーム
次長 白石 幸治様
テュフ ラインランドジャパン株式会社製品部 アジア太平洋地域 系統連系グループ
課長 五十嵐 広宣 様

太陽光発電事業の技術コンサルティングのサービス内容

技術コンサルティングサービスでは、以下の調査・検証業務を通じ、発電事業者、レンダーの事業に対するリスクの洗い出しの洗い出し、およびリスクの低減を図ります。

  1. 発電量調査
  2. 発電設備に係る技術検証
  3. プロジェクトの各種契約内容に関する検証・助言等
  4. 完工認定、性能認定等の条件提案・検証
  5. 環境面の検証
  6. キャッシュフローモデルの検証
  7. プログレスモニタリング
  8. 完工認定及び性能保証試験結果の検証
太陽光発電事業の技術コンサルティングのサービス内容

太陽光発電事業プロセスと太陽光発電事業総合支援サービスの流れ

太陽光発電事業のプロセス全てを支援します。

太陽光発電事業プロセスと太陽光発電事業総合支援サービスの流れ
  • ※1 E-PLSMについて:地域でのエネルギー管理の計画から運用・評価の段階までを支援するクラウドサービス。E-PLSMの“E”は、Energy、Economy、Environment及びEcologyを意味し、“PLSM”は、PLatform for Simulation and Managementの略です。E-PLSMを使用することで、スマートコミュニティの計画段階では、地域における風力・太陽光発電の設置、蓄電池の併設等に関し、エネルギー最適化のシミュレーションや経済性評価等を行うことができます。運用段階では、各設備のリアルタイムなモニタリングや電力の売買による経済性評価等を行うことができ、PDCAサイクルに基づくスマートコミュニティ運営が可能になります。
  • ※2 風力発電出力予測システムのSaaSサービス:気象庁が発表する数値予報データ(GPV)と、エリア内の風力発電所の合計発電出力実績値をもとに、複数の統計モデルを組み合わせた独自のアルゴリズムを用いて、エリア内の風力発電所の合計発電出力を事前に算出するシステムです。翌日までの風力発電出力を事前に予測できるため、電力系統の運用を支援することが可能です。また、SaaSサービスであることから、低コストかつ短期間で導入することが可能です。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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