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事例・レポート

コラム

これでナットク ~ITSで交通機関はどう進化しますか?~

安全・安心・環境・利便性を追求

ITSに高速移動通信システムは欠かせない

ITSに高速移動通信システムは欠かせない

 ITS(高度道路交通システム)はインテリジェント・トランスポート・システムの略で、車社会に対して安全、安心、環境、利便性を提供するための取り組みです。例えば、安全や安心の分野では、車と道路が通信して、交差点の付近に危険な人はいないかどうかを確認したり、信号機の下に電光掲示板を設置して歩行者に危険を通知する、といった技術が研究されています。また環境面では、車のエンジンの使われ方をモニターして、CO2の排出量を記録し、無駄な運転がないのかを調べる技術も開発されています。ITSを取り巻くビジネスは、より安全で快適な車社会を目指すとともに、環境や使い勝手にも配慮するもので、その市場規模は1兆円に及ぶと試算されています。

 CTCでは、ITSへの取り組みの一環として、物流の最適化や個人と交通システムをネットワークで結んで、より便利なサービスを提供するための研究や取り組みを推進しています。例えば、物流の分野では高速無線規格「WiMAX」を活用して、走行している自動車をリアルタイムで追跡し、最適な配送ルートや運送の最適化を可能にするITを開発しています。仮に、ITSを活用して1日で30キロメートルの無駄な走行を抑制できるようになれば、1000台の運送トラックを保有する事業者であれば、大きなガソリン代の節約になります。ガソリンの節約は、結果としてCO2の排出を抑制することになり、ITSのテーマである環境に優しい車社会の実現を可能にします。

 ITSの実現において、WiMAXに代表される移動体通信の利用は不可欠です。将来、WiMAXのインフラが整備されていけば、カーナビが双方向での高速通信を可能にし、より便利で快適なサービスを運転者に提供したり、車同士が通信を行うことで、安全で効率のよい運転を実現できるかもしれません。安全、安心、環境、利便性を追求するITSへの取り組みは、21世紀の車社会のあり方を大きく変えることになるでしょう。

(テレコム企画開発部 長谷川真一)

※このコンテンツは2008年8月12日にフジサンケイビジネスアイ紙に掲載しました。

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