コラム

クラウド導入を支える技術力

~第2回 導入~

更新

CTCのクラウドサービスによってシステム更改を短期間で実現したA市その導入過程を紹介

2010年10月20日

“所有から利用へ”
CTCの提供するクラウドサービスによって、システム環境リプレースを
短期間で実現したA市。
その導入過程を3回にわたって紹介する。

導入 ~ネットワーク編~

今回、A市の案件にはネットワーク機器のリプレースも要件に含まれていた。
要件定義から設計・導入まで2ヶ月、実際の構築やデータ移行期間は1ヶ月もないという限られた期間でのシステムリプレース。
十数年前に導入した、基幹サーバ機器、数十拠点に点在するネットワーク機器等の性能が劣化、更にはメーカー保守切れの機器も存在していた。

ネットワークをメインで担当した東 貴雄が主体になってリプレースを行なうことになった。
東がこれまで担当してきたのは、認証LAN構築や無線LAN。ネットワーク技術者だ。

短期で構築できた秘訣

今回のA市・システムリプレース案件に必要となるネットワークの構成は、最も基本となる設計であったという。
ネットワーク機器は全てあわせると約70台。拠点数はTechnoCUVIC、センター拠点、その他拠点65箇所。
他のシステムの導入スケジュールと照らし合わせながら綿密に構築作業予定を埋めていく。
なんと1日に数拠点の作業に取り掛からなくてはいけないことが判明した。

東および、荒河 優を中心にネットワークチームが連携し、作業の役割分担をする。
拠点展開統括をCTC東が担当した。主担当としてとりかかったのはTechnoCUVIC、そしてセンター拠点だ。
CTCT荒河が65拠点展開を担当した。
さらに拠点展開作業者としてCTCTを各配置し体制を整えた。

実際に構築にかかった期間は8営業日だった。

「実作業として与えられた時間は非常に短かった。当然ながら作業にはミスが許されない。
これを実現できたのもチームで動けたこと。また今までの確かな経験があったことから、今回の作業も遂行できた」と東は構築の様子を振り返る。

導入 ~サーバ編~

今回、A市の要件に対して提案したのはCTCのクラウドサービスTechnoCUVIC。

「TechnoCUVIC」を導入するメリットとしてリモートでアクセスできるところにもある。
作業がある度に事前に入館申請をしてデータセンターに向かう必要もない。

カットオーバーまで短期間であったが、効率よく作業ができたとサーバをメインで担当した伊藤 聰は語る。

伊藤(聰)がいままで手がけてきた案件は様々な製品を取り扱うことが多かった。例えば、SUN、HP、EgeneraのSolaris、Linuxサーバ構築やNetAppのストレージ構築、CISCOのネットワーク構築などマルチベンダーで対応してきた。

TechnoCUVICを導入した伊藤(聰)だが、今回のサーバセットアップは大幅に時間短縮できたという。
通常、作業を開始する場合には事前に作業環境の準備、ケーブルの結線などがある。それにともなう作業時間の捻出や交通時間の配慮など、実際にインストールを行なう前に、いくつかの工程を踏んでいかなければならない。
しかしTechnoCUVICは、伊藤が勤務する営業所(千葉県)からリモートで操作することができる。サーバのインストールにかかる時間を大幅に短縮できて、今回の短期導入につながった。

さらにアプリケーションのインストールにおいても、通常、現地での立会いなどを行なう必要があるのだがTechnoCUVICは、SSL-VPNを使ったセキュアな環境でリモートアクセスすることができるので、アプリケーションをインストールするチームの望む時間帯で作業することも可能とした。チーム全体でもこの機能は非常に好評であった。

悩みは解決!

システム担当者B氏の最大の悩みであった、機器の老朽化対策は今回のリプレースで解決できたことになる。
ネットワークは冗長化されており、全ての機器は保守に対応しているのでこれで安心運用ができる。
TechnoCUVICの可用性にも注目してほしい。
SLAでは99.9%を保証しており、実稼働率は99.999%以上を誇っている。

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