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コラム IT春夏秋冬

トランスフォーメーション

シリコンバレーでは、今あらためてトランスフォーメーションの波が広がり始めています。デジタルトランスフォーメーション、ITトランスフォーメーション、セキュリティトランスフォーメーション、ワークフォーストランスフォーメーション。先日訪れた先々での会話にも、様々なトランスフォーメーションの話題が登場しました。

米国のデジタルトランスフォーションの様子については本誌、2016年1月発行の号でもお伝えしましたが、今は「データセントリック」「データドリブン」をキーワードとする新しいステージに入っています。プラットフォーマーをはじめとする多くの企業が大量に発生するデータを分析し、新たなビジネスモデルやサービスの創出につなげるアクションを起こしています。そうした流れの中で、コンテナという仮想環境がアプリ開発のごく当たり前の存在になり、その運用のプラットフォームとしては「Kubernetes」なるものがデファクトに。スーパーコンピュータが束になってもかなわない量子コンピュータも“データ分析の道具”として実用化されようとしています。わずか3年の間に起きた変化です。

5月1日付けで発表したCTCグループの2018~2020年度中期経営計画に、「Opening New Horizons ~新しい景色を見るために~」というサブタイトルを付けました。日本のデジタルトランスフォーメーションを牽引し、お客様と共にビジネスの新たな展望を切り拓く3年間になります。その先に見えるのはどんな景色なのか。「そうそう、これが見たかったんだ」と思えるような景色を見たいものです。

ところで―

デジタルトランスフォーメーションでは世界の先頭を走っているシリコンバレーですが、何度も訪れても、一向に変わる気配がないなあ、と思うものが幾つかあります。価格に質が伴わないホテルと朝夕の交通渋滞。そして、食べることに興味がないのではと思われるレストランの数々。このあたりにもトランスフォーメーションの波が来ないものかと思ってしまいます。レストランも「ここだ!」というところがなかなか見つかりません。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
代表取締役社長
菊地 哲

出典:Best Engine Vol.6

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