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CTC Forum 2015 Tokyo CTC講演

コンピュータシミュレーションの時間を短縮し製造効率をあげるHPCクラウドが日本初上陸

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コンピュータシミュレーションの時間を短縮し製造効率をあげるHPCクラウドが日本初上陸

  • クラウド
  • PLM
開催日
主催
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
講演
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
ビジネスソリューション推進部 プラットフォーム企画推進課 課長 富坂 亮(左)  Rescale, Inc. CEO ヨーレス ポート(Joris Poort)氏

ビジネスソリューション推進部
プラットフォーム企画推進課
課長
富坂 亮(左)

Rescale, Inc.
CEO
ヨーレス ポート(Joris Poort)氏

【富坂】現在、HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)環境を利用したコンピュータシミュレーションは多くの業界で利用されています。しかし、どの業界のお客様も、リソースの変動が大きいという共通の課題をお持ちです。

コンピュータシミュレーションはリソースの変動が大きいため、クラウドに向いていると言われてきましたが、これまで、HPCに特化したクラウドは存在しませんでした。

従来型のクラウドでHPC環境を構築するには、シミュレーションソフトの特性に応じて環境を構築する必要があり、多くの時間を必要としていました。しかしRescale社のHPCクラウドであれば、さまざまな業界に特化したシミュレーションソフトウェアがインストールされており、サインインすれば、すぐにジョブを実行することが可能です。

また、完全な従量課金であり、解析を行わないときは無償というシンプルな課金体系になっています。

【ポート氏】Rescale社は世界30カ所、日本国内にも3カ所のデータセンターを所有しています。HPC環境を使ったコンピュータシミュレーションは航空宇宙、自動車、化学、資源などの分野で主に使用されており、品質や製造効率の向上に欠かせません。オンプレミス環境は数年で陳腐化し、ツール導入作業などが必要ですが、Rescale社のクラウドであれば、常に最新ハードウェアが利用でき、ソフトウェアもインストール済みのため、その負担はありません。

ある自動車メーカーは1週間でRescale社のクラウドへ移行し、800万ドルだった運用コストを20万ドルへ削減しました。また、ある航空宇宙産業メーカーでは720時間かかったシミュレーションが30時間に短縮されました。HPCに特化したクラウドの出現により、クラウドを活用したコンピュータシミュレーションの利用が期待できます。

他講演レポート

2015年10月16日開催「CTC Forum 2015 Tokyo」の他講演レポートは、下記のリンクからご覧ください。

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