事例

FXプライム株式会社 様

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信頼性の高い金融システムをITIL運用の高可用性で実現する

伊藤忠グループの外国為替取引専門会社

FXプライムは、伊藤忠グループの外国為替取引専門の会社として2003年に誕生した。同社の業務企画部長の丹野恭志氏は、同社のサービスの特徴について次のように語る。

「FXプライムは、最近特に注目を集めている投資商品『外国為替保証金取引』(通称:FX)を個人投資家に提供しています。現在、ネット証券も含め多くの企業がFXビジネスに参入しているなかで、伊藤忠グループであるという信頼性と金融・ITノウハウを集結した商品開発力が当社の大きな特徴となっています。特に、伊藤忠グループだからこそ提供できる質の高い豊富な為替情報は、他社には真似のできない特徴だと思っています」

■iDC利用概要
利用目的: 自社サイト、外国為替保証金取引システムの運用
サービス: CTC提供のファイアウォールおよびロードバランサーによるマネージドサービス、ITIL運用サービス

導入事例インタビューデータ

会社名
FXプライム株式会社
設立年月
2003年9月24日
本社所在地
東京都渋谷区渋谷1丁目7番7号 住友不動産青山通ビル10階
事業内容
金融先物取引業及びその付帯関連業務
URL
http://www.fxprime.com/新しいウィンドウで開く
  • FXプライム株式会社 業務企画部長丹野恭志 氏

    FXプライム株式会社

    業務企画部長

    丹野恭志 氏

  • FXプライム株式会社 情報システム部長中林卓也 氏

    FXプライム株式会社

    情報システム部長

    中林卓也 氏

導入背景

FXプライムがデータセンターを利用し始めたのは、外国為替オンライン取引システムのサービスを開始した当初からだと丹野氏は言う。

オンライン取引の開始当初から運用サービスの充実したCTCを選択

伊藤忠グループの外国為替取引専門会社「FXプライム」

伊藤忠グループの外国為替取引専門会社「FXプライム」

「オンライン取引を始めるにあたって東京大手町のCTCデータセンター(当時はCRCソリューションズ)にサーバを置きました。当社のビジネスの基幹となるシステムであるため、レンタルサーバでの運用は考えなかった。しかし、24時間取引を実現しなければならなかったので、自社だけで運用するよりもiDCを利用したほうが安心感があったのです。いくつかのiDCを調査した結果、24時間オンサイトでの監視サービスからバックアップテープの交換作業まで手がけてくれ、かつさまざまなソリューションのノウハウを持っているCTCデータセンターに決めたのです」

導入効果

最初から24時間監視や障害時の一次対応などのサービスを受けていたFXプライムだったが、現在のようなフルマネージドに近いサービスを受けるようになったのは、FXプライムの人気商品である『選べる外貨』が登場してからだという。

「『選べる外貨』というサービスを開始したら、口座数やアクセス数が急激に増えるようになり、システムを急速に拡大していく必要に迫られた。そのような状況の中で、いかにシステムのリスクを減らし、効率よく運用できるか、といった課題が出てきたのです。そこで、CTCのほうからITIL(ITインフラストラクチャーライブラリー)を活用した運用サービスの提案をいただき、これまでのインフラ面での監視だけでなく、システム全体のインシデントやリクエストを一元的に管理してもらえるようになりました」(丹野氏)

FXプライムの情報システム部長の中林卓也氏は、次のような点でもCTCのサービスに満足している。 「例えば、システム変更のリスクや、リスク回避するための手順などをあらかじめCTCに検討してもらい、アドバイスをいただきました。“問題なく動いている”というだけでなく、可用性やレスポンスの部分まで精査して、さらに高速で安定性のあるシステムになるようにサービスを利用しています」

サービス体制

ITIL運用を実施後は、サポート面や運用面に不安はなく、順調な運営が続けられているという。

運用管理のベストプラクティスITIL準拠のサービス体制

「ITILの大きなメリットは、「PDCA(Plan-Do-Check-Action)」によるサービスレベル改善が行われるところですね。稼働率やパフォーマンスの目標値を設定して、その結果は月例会議で見直しています。現在のところ計画メンテナンス以外のダウンタイムはなく、取引が集中する時間帯でもストレスのない取引が可能となっています。例えば、毎月第一金曜日は、米国の雇用統計が発表されて相場が大きく動くことが多く、アクセスが集中するのですが、当社のシステムは、ハイパフォーマンスを維持したまま安定して稼働しています」(丹野氏)

また、中林氏は、「専任の担当者が2人付いてくれているので、技術面や運用面もスムーズに意思の疎通ができます。CTCでは、顧客サイドの気持ちをくんで柔軟に対応していただけます。こちらの要望に対して“ここもカバーしたほうがいいですよ”というように、リスクを考慮し先を見た提案を出してくれるので、不測の事態にも慌てずに済みます。我々だけでは目が行き届かないところまで常にケアしてくれるサービスだと思っています。今後も、CTCのサポートを得て、より良い安定したサービスを提供できるシステムを構築していきたいと考えています」とCTCのサービスに満足している。

今後の取り組み

最後に、丹野氏と中林氏は、今後も急成長が予想される外国為替保証金取引を信頼性の高いシステムで提供していくことを約束してくれた。

「現在のオンラインの外国為替保証金取引は、ちょうどネット証券が乱立した時期と近い状態です。残念ながら、他社の為替取引システムでは、急に相場が動くと止まってしまったり、ログインできなくなったりするようなことも少なくないと聞いています。我々は、お客様が安心して取引できる環境を提供することが最も大切なサービスと考えており、その為に、安定したシステムを構築、運用していくことを常に心掛けています。また、顧客情報に対して適切なセキュリティ対策を講じることを最重要視しており、2007年1月にはFXを取扱う専業会社では国内初となるISMS認証を取得しました。これらの取り組みもお客様の信頼を得ている大きな要素だと思っています。今後も、より一層システムを増強していき、我々の強みである多岐にわたる情報配信サービスにも力を入れていきます」

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