デジタルトランスフォーメーション
AI、IoTの時代に直面し、ITシステムはデータを記録するためのシステム(SoR: System of Record)から、人と人、人とモノをつなぎ、関わりを深めるもの(SoE:System of Engagement)へと変化しています。革新的なビジネスモデルやサービス、製品が次々と生まれ、新たな社会インフラを形成し、価値観を大きく変える「デジタルトランスフォーメーション(以下:DX)」が様々な分野で起こっています。
DXを支えるITの潮流の一つがクラウドです。クラウドにより、データにアクセスする場所や時間の制約がなくなり、データを加工して新たな価値を生み出すシステムも、所有せずに利用できるようになりました。
クラウド分野では、パブリッククラウドの利用が急速に普及しています。一方で、ミッションクリティカルな業務は未だオンプレミスのシステムを活用することも多く、それぞれの特徴を生かしたハイブリッド型でのシステムについて活用が進んでいます。
CTCの6つの強み
CTCは、通信、放送、製造、金融、流通・小売、公共・公益、ライフサイエンス、科学・工学等の分野で総合的なソリューションを提供するシステムインテグレータです。先進的なITベンダーとのリレーションによる確かな技術力と充実したサポート体制でITソリューションやクラウドサービスをお客様の状況に応じて組み合わせ、コンサルティングから設計、開発・構築、運用・保守サポートに至る総合的なITサービスを提供しています。
長年のITインフラ構築で培った、お客様のDXを支えるCTCの6つの強みを紹介します。
お客様を支える6つの強み
①マルチベンダーなインフラ構築
マルチベンダーであるCTCは、従来から先進の製品やサービスをつなぎ、組み合わせたシステム提供を得意としています。既存システムとの連携やミッションクリティカルなシステムの移行を含めて、トータルなインフラサービスを提供しています。また、マルチベンダー環境でのシステム検証を可能にするCTCの総合検証センター「Technical Solution Center」(TSC)で、お客様に最適化したITインフラを届けています。
②充実したクラウドサービス
2007年から、仮想化ソフトウェア、サーバ、ストレージをパッケージ化したプライベートクラウドソリューションVM Pool(ヴイエムプール)を提供しています。また、2008年からはフルアウトソース型の仮想化ホスティングサービスTechnoCUVICを開始し、お客様が自由に設計・構築できる専用の仮想化・統合化プラットフォームTechnoCUVIC Virtual Platformや基幹系システムに特化したクラウドサービスCUVICmc2など、お客様の要望に応じてメニューを拡充しています。
また、2012年からはアマゾン ウェブ サービス(AWS)を活用した環境構築・運用サポートサービス「CUVIC on AWS」を提供しており、オンプレミス環境からAWSへの移行スキルや開発や運用の自動化に関する技術により「AWSマネージドサービスプロバイダ」にも認定されています。
③長年のデータセンター運営
約30年に及ぶデータセンター運営の経験から、万全なセキュリティ、災害対策など、幅広いノウハウを活かし、堅牢なファシリティでお預かりしたシステムを24時間365日オンサイトで対応しています。
④保守・運用サービス
長年、マルチベンダー環境での保守サポートサービスやシステム運用サービスを提供しています。「リモートオペレーションセンター」からの遠隔運用サービスや、自動化保守サービスの「Avail-I」、予防保守サービスの「Avail-ProE」に加え、基幹系特化型クラウドサービスCUVICmc2を支える24時間365日の総合サービスデスク「COREO(CTC Core Office)」などで、お客様システムの安定運用を支えています。
⑤トータルなセキュリティサービス
お客様企業ごとのセキュリティシステムの構築、最先端のセキュリティ製品の導入や保守サポート、セキュリティの検査・監査・コンサルティング、遠隔から監視を行う「CTCセキュリティ・オペレーション・センター(CTC-SOC)」によるセキュリティシステムの運用等、セキュリティシステムの設計から導入、維持・改善までを含めたトータルなサービスを提供しています。
⑥情報通信分野を支える技術力
情報通信分野では、大手通信事業者や放送局、ISP(インターネットサービスプロバイダ)、IDC(インターネットデータセンター)などの事業者向けに、大規模ネットワークや大規模データベース、大量のトランザクションの負荷分散処理など、ミッションクリティカルで難易度の高いシステムの構築や運用を担っています。プロジェクトを通して積み上げた知見やノウハウをベースに、SDNやNFVなどを含めて次世代ネットワークへの取り組みも開始しています。
ITインフラの最適解「ハイブリッドインテグレーション」
CTCは、この6つの強みを統合し、お客様のDXを支えるハイブリッドクラウドを「ハイブリッドインテグレーション」として新たに策定しました。
従来、オンプレミスでのシステム構築、TechnoCUVICやCUVICmc2を中心としたCTCのIaaS型クラウドサービス(ホステッドプライベートクラウド)、一般的なパブリッククラウドの3つの環境それぞれで、システムインテグレーションによる安定したITを提供しています。ハイブリッドインテグレーションは、それに加えて、セキュリティ、パフォーマンス、コストなどの要望や、データ分析、情報共有、機器の制御などの用途に基づいて、3つの環境を連携して最適なシステムに組み上げるサービスです。主な特長は以下の通りです。
ハイブリッドインテグレーションの特徴
- CTCのデータセンターを中心として3つの環境を相互に接続し、それぞれを活用したITインフラシステムの設計・構築
- バックアップやディザスターリカバリ、システム拡張、開発/サービス提供環境の連携において、それぞれの特性を活かした運用を策定
- 3つの環境に共通したセキュリティ対策や運用サービス
- 各環境間でのサービスやデータ移行の自動化
ハイブリッドインテグレーションのイメージ
CTCは、長年蓄積したノウハウをハイブリッドインテグレーションに結集し、お客様の業務に最適で、突然の変更にも柔軟に対応するITインフラを今後も提供していきます。