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コラム IT春夏秋冬

俯瞰力

先日、オフィスの共有スペースにデジタル地球儀「SPHERE」を設置しました。直径が128cmもある大型サイズで、科学的知見や統計からのデータに基づいて、気象・海流・海水温・大陸移動など、地球上で起こっている様々な現象や環境変化を動的かつリアルタイムに映し出してくれます。この地球儀と向き合うことで、温暖化や異常気象、海洋プラスチック問題といった地球全体の課題を俯瞰的に把握することができます。創立50周年を迎えた今年、当社の社会的役割をあらためて見つめ直し、持続性を考える良い機会だと考えて導入を決めました。

持続可能な社会を実現する上で、物事を地球目線で俯瞰的に捉えることが重要になっています。環境問題に国境は関係ありません。自社の強みや保有するリソースと世界情勢を照らし合わせて、CTCには何ができるのか、次の打ち手を考えていきたいと思っています。

例えば世界全体で取り組むべき問題の一つ、カーボンニュートラル。CTCは1990年代から気象をはじめとする地球環境を可視化するシミュレーション技術に力を入れており、再生可能エネルギーの活用促進や新たな都市デザインといったGX(グリーントランスフォーメーション)は、まさに私たちが活躍できる分野だと感じています。

創立50周年を経て、これから弊社はCTC 5.0を目指していきます。

システムのオープン化に伴いビジネスを拡大した1.0。インターネットの技術の普及をけん引した2.0。モバイルサービスの支援を中心に技を磨いた3.0。クラウドや人工知能(AI)などの技術を組み合わせて企業と社会のDXに貢献する、現在の4.0を超えて次のCTCへ。

世界の動きを俯瞰し、様々な問題や課題に対する最適解の追求を通じて、人と地球のために役立てる企業でありたいと考えています。

デジタル地球儀「SPHERE」

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
代表取締役社長
柘植 一郎

出典:Best Engine Vol.13

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