2020年07月29日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植 一郎、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、物流拠点の適正配置や廃棄ロスの削減など、多様な最適化ニーズに対応する、AIを活用したサプライチェーン最適化ソリューションの提供を本日から開始します。製造業や物流業の企業を中心に提供し、3年間で15億円の売上を目指します。
製造や物流、小売りなどの分野では、データ分析やAIを活用したサプライチェーンの最適化に多くの企業が既に取り組んでいますが、近年、社会の情勢や状況の変動が大きく、調達の代替手段の確保や、廃棄ロスの削減を含めた環境への配慮など、サプライチェーンにおける最適化の目的も多様化しており、その必要性がますます高まっています。
今回CTCが提供するサプライチェーン最適化ソリューションは、AIを使用した需要予測と、シミュレーションや数理最適化の技術を組み合わせ、発注量や在庫量、生産量、配送、物流拠点の配置、廃棄量など、企業の目的に合わせてサプライチェーンの問題点を特定し、継続的な改善につなげるものです。過去の在庫や販売に関連する実績データと外部データからAIを使用して需要予測を自動的に生成するため、予測に関する専門的な知見も必要とせず、また、予測をもとに在庫や人員、作業スケジュール、工場のレイアウトなどさまざまなものをシミュレーションし、目的に応じて全体の最適化を実現します。
シミュレーションソフトウェアとしては、生産ラインや物流、交通、事務業務などの様々なプロセスを可視化し、計画の定量評価を可能にするLanner Group Ltd.が開発したWITNESSを使用しています。CTCは、日本国内の総販売代理店として、自動車の生産ライン、物流センターの人員配置、交通シミュレーション、金融機関の窓口業務など、多くのお客様にWITNESSを提供しています。また、数理最適化ソフトウェアは、パフォーマンスと信頼性で世界的に定評のあるGurobi Optimization, LLC.のGurobi Optimizerを使用しており、生産や物流拠点の最適配置、配送における最適経路の算出等で国内でも様々な場面で活用されています。
AIは、機械学習に必要な一連のプロセスを自動化するDataRobot, Inc.のDataRobotで、データを投入するだけで素早く予測が行えるため、状況の変化に応じたサプライチェーン計画を策定することが可能です。
今後CTCは、既に提供を開始しているIoTを活用したデジタルツインソリューションとの連携も視野に本ソリューションの機能を拡充し、お客様のデータ活用やデジタルトランスフォーメーションに貢献していきます。
DataRobot, Inc.について
DataRobotはエンタープライズ向け人工知能(AI)のリーディングカンパニーであり、AIイノベーションを競うグローバル企業に信頼性の高いAI技術と投資利益率(ROI)を実現するサービスの提供を行っています。DataRobotのエンタープライズAIプラットフォームは、機械学習モデルの構築、デプロイ、管理を自動化によってエンドツーエンドで提供しデータサイエンスの民主化を実現します。AIを大規模に提供し、継続的にパフォーマンスを最適化することで、ビジネス価値の最大化をサポートします。DataRobotの最先端のソフトウェアと世界最高クラスのAI実装、トレーニング、サポート、サクセスサービスが、組織の規模や業種を問わず、あらゆる組織においてビジネスの成果を高めています。
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