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CTC Forum 2022

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時間的、地理的にビジネスを俯瞰し、長期的な視点でSXに挑戦する

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開催日
代表取締役社長 柘植 一郎

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
代表取締役社長 柘植 一郎

本日は「CTC Forum 2022」にご参加いただきまして誠にありがとうございます。コロナ禍を経て3年ぶりに開催できたこと、まさに感無量の一言です。今年度のCTC Forumは、新たな試みとして、リアルとオンラインのハイブリッドで開催しています。本イベントの開催に先立ち、CTCを代表してご挨拶させていただきます。

今回のテーマは「SX への挑戦 技術と技(わざ)を未来のために」です。持続可能性を高める経営への変革を目指すSX(サステナビリティトランスフォーメーション)に必要となる「俯瞰」についてお話しさせていただければと思います。今年、CTCは創立50周年を迎えました。お客様とともに歩んできた50年を振り返り、次の50年もお客様や社会からの期待に応えるためにさまざまな取り組みに挑戦して参ります。そのひとつとして、地球環境を取り巻くさまざまなデータに基づいて、現在の地球の様子や過去からの変化、さらには将来をシミュレーションできるデジタル地球儀「SPHERE(スフィア)」を神谷町オフィスに導入しました。スフィアは地理的な俯瞰だけでなく、遠い過去から未来まで時間的な俯瞰もできるため、SXを考えるときに大いに役立ちます。

一昔前までは、「良い会社=儲かっている会社」という価値観もありましたが、企業の事業継続性やコンプライアンスなども含めて評価されるようになり、「良い会社でなければ儲からない」という世の中になりつつあります。その中で現在、企業の評価軸は大きく3つに分類できると考えています。

1つ目は、財務的側面。2つ目は、「パーパス経営」という言葉に代表される企業理念などの独自のガバナンス。3つ目は、気候変動対応など世界標準にどれだけ合わせられるかです。これらは近年、特に注目されている分野であり、SXにもつながる部分です。財務的な側面だけでなく、非財務的な側面が企業価値を測る指標となった今、企業としてどのように取り組むかが課題となっています。逆に考えると、労働基準や環境基準を守らなければ新たに人を採用することも難しくなりますし、消費者や取引先から選ばれなくなっていくリスクもあります。

そうした意味でも、短期的ではなく、長期的な視点でビジネスを俯瞰して見ることが重要であり、ITを効率的に活用しながらSXを推進することは今後さらに求められていくでしょう。一方、我々CTCだけで達成できることには限界があります。ぜひ皆さまとともに正しい「デジタル道」を歩み、人と地球のために貢献していきたいと考えています。

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