事例 株式会社デンソー 様

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持続可能なプライベートクラウド基盤
CTCの総合力とEverpureの技術でクラウドライクなストレージ運用を実現

  • Everpure FlashArray

自動車部品の総合サプライヤーとして世界をリードする株式会社デンソーでは、2012年から運用を開始し、増強を繰り返してきたプライベートクラウド基盤「ALADIN」の課題に悩んでいた。コスト最適化を重視して複数のベンダーから調達・構築してきた結果、運用と更新作業の負荷が肥大化してしまったのだ。そこで同社は「持続可能なALADIN」を目指して抜本的な統合を決断。伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)を主たるパートナーに、Everpure FlashArrayを中核とした新基盤を構築し、更新作業の極小化とクラウドライクな運用を実現した。

課題と効果

課題
  • 複数ベンダーの基盤混在による運用負荷の増大
  • 毎年発生する更新作業、データ移行のストレス肥大化
  • 長期にわたって安定するオンプレミスシステムのニーズ増加
  • AI・GPU環境の需要の増加に対する省電力化の必要性
効果
  • ストレージ更新、データ移行作業からの脱却
  • OPEXへの転換でクラウドライクな運用を実現
  • マネージドサービスによる総合的な運用支援
  • システム全体の消費電力を大幅に低減

導入事例インタビューデータ

会社名
株式会社デンソー
所在地
愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地
設立
1949年12月16日
URL
https://www.denso.com/jp/ja/新しいウィンドウで開く
  • 株式会社デンソー グローバルIT統括部 品質マネジメント推進室 室長  兼 IT基盤推進部 ITサービス室 サーバサービス1課 担当課長 石田 靖博氏

    株式会社デンソー

    グローバルIT統括部 品質マネジメント推進室 室長
    兼 IT基盤推進部 ITサービス室
    サーバサービス1課 担当課長

    石田 靖博氏

  • 株式会社デンソー IT基盤推進部 ITサービス室 サーバサービス1課 牧原 善徳氏

    株式会社デンソー

    IT基盤推進部
    ITサービス室
    サーバサービス1課

    牧原 善徳氏

DXを支えるプライベートクラウド 全社17万人のデジタル化を支援

デンソーは1949年の創業以来、自動車部品の総合サプライヤーとして世界をリードしてきた。近年は交通事故のない社会やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速、持続可能な社会への貢献を目指している。

こうした取り組みを支えるデジタル技術について、デンソーでは全社的なDX推進を最重要課題として位置づけている。

「デンソーのDXでは、しくみ・技術・人――業務の標準化、デジタル基盤の整備、全社員のデジタルマインド醸成を三位一体として捉えています」と、デンソー グローバルIT統括部 品質マネジメント推進室 室長 兼 IT基盤推進部 ITサービス室 サーバサービス1課 担当課長の石田 靖博氏は述べている。

このDXを技術面で支えるのが、2012年から運用されているプライベートクラウド基盤「ALADIN(Attractive Landmark for All DENSO INfrastructure)」である。ALADINは、VMwareベースの仮想化基盤であり、事業部門やグループ各社へIaaSとして提供されている。愛知と関東の2拠点に設置され、アクティブ・アクティブ構成が採られている。

コスト最適化が生んだ複雑性 持続可能なALADINへの転換

デンソーは、ALADINの需要拡大に伴い、毎年のように増強を繰り返していた。これまではコスト効率を重視して、都度最適なベンダーを選定する方式を採用。コスト面では成果を上げたが、深刻な課題が浮上していた。

問題は、コスト最適化のために調達先・ハードウェアの異なる複数の基盤が併存していた点だ。基盤ごとに運用手順書を作成し、オペレーターを教育する必要もあった。障害発生時には、どの基盤で問題が発生しているかを確認し、個々の手順に従う必要があり、作業ミスのリスクも抱えていた。

さらに深刻だったのが老朽化に伴う更新作業である。保守期限を迎えた機器の更新が毎年のように発生し、特にデータ移行が大きな負担となっていた。データ量の増大により膨大な時間がかかるようになり、1年近くにわたって毎週のように作業が続くケースもあった。

「エンドユーザーにとって貴重なデータを扱うため、作業ミスは許されません。製造業の特性上、サービスを停止できるタイミングも限られ、休日にしか作業できないという制約がありました」と、デンソー IT基盤推進部 ITサービス室 サーバサービス1課の牧原 善徳氏は振り返る。

そこで石田氏は「“持続可能なALADIN”の実現を目指しました」と述べる。全社的にパブリッククラウドの活用を推進する一方で、レスポンスやセキュリティなどの理由からオンプレミスのニーズも残ると予測。従来の運用や更新の負荷を最小限にとどめて、長期にわたって安定稼働する統合基盤への刷新を決断したのである。

デンソーをよく知るパートナー CTCの総合力とEverpureの技術で理想へ

この基盤統合プロジェクトのパートナーとして選ばれたのがCTCだ。両社は長年にわたり信頼関係を築いており、CTCはALADINをはじめとするさまざまなインフラの支援を通じ、ビジネスニーズも熟知していた。

「今回はストレージだけでなくベンダーも標準化して、統合基盤として長期運用していく方針としました。これまでのように調達の準備や関係各所の調整の負担に疲弊するよりも、長くデンソーを支援してくれており、技術力も提案力もあるCTCが最良のパートナーと考えました」と石田氏は説明する。

CTCは要件定義の段階から深く関与し、課題を整理しながら最適なソリューションを検討した。新ALADINに求められる要件として、長期安定稼働、サーバー更新時のデータ移行不要、クラウドライクな運用、消費電力削減の4点が重視された。

これらを満たすため、CTCは複数のストレージ製品を調査・比較。最も有力と判断されたのが、Everpure FlashArrayだ。すでにデンソーでは一部のALADINでFlashArrayを採用しており、その実績が評価されていた。「FlashArrayは故障が少なく、レスポンスに関するクレームもほとんどありませんでした」と牧原氏は語る。

採用の決め手となったのが、サブスクリプションプログラム「Evergreen//One」である。サービス料金の中でストレージ基盤は最新の状態に保たれ、システム更改時の大がかりなデータ移行作業も不要となる。従来のCAPEXからOPEXへの転換が実現され、クラウドライクに利用できる。

CTCのサポートについて、石田氏は「一般的なITの提案は、ベンダーの目線で書かれることが多い印象です。しかしCTCは、デンソーのことを深く理解したうえで、デンソーの目線で提案してくれる点が異なります。社内の決まりごとも理解し、私たちが気づかないことも教えてくれるほど、頼りになる存在です」と高く評価している。

将来にわたる安定稼働に期待 支援と技術とで運用負荷が大幅軽減

新ALADINは愛知と関東の2拠点に設置され、アクティブ・アクティブで稼働して各エリアのユーザーへサービスを提供しながら、互いにバックアップして冗長性を担保している。従来は個々に運用されていた複数基盤を統合し、データを一元管理している。

今回のプロジェクトで特に重視されたのが、運用業務の負荷軽減だ。CTCは、ALADIN専用のマネージドサービス体制を構築して障害復旧対応などを一元化する運用支援を提供している。

「Everpureはサポートも特長的で、もしディスクなどに障害が発生しそうなときには、直接連絡が来るようになっています。CTCの広範な手厚い支援に、メーカーのプロアクティブなサポートが加わることで、トラブルの際の初動が大きく加速しました 」(牧原氏)

また牧原氏は、CTCのサポートによって容量管理が容易になることも大いに期待している。 従来は、リソースが不足して初めて増強を手配していた。現在はCTCが全体を俯瞰して管理するため、リソース不足を早めに検知して、余裕をもって対応できる。

そしてEverpureの最大の効果は、データ移行作業からの解放だ。牧原氏も、これまで「最も負担を感じていた」と振り返り、大幅な改善に満足している。「FlashArrayであれば、将来、サーバーを更新する際にもデータ移行は不要で、無停止での作業が可能です。この安心感は計り知れません」(牧原氏)

デンソーでは今後、基幹系システムなど他のオンプレミス基盤でも、FlashArrayを標準ストレージとして採用していくことを検討している。また石田氏は、世界の各リージョンでも多様なオンプレミスシステムが稼働しており、このノウハウをグローバルに展開していければ、グループとして大きなメリットが得られるとしている。

「オンプレミスであろうとクラウドであろうと、エンドユーザーはデータの場所を意識することなく、必要なレスポンスで安定して利用できる――そんな理想的な基盤を目指したいと考えています。CTCには、私たちのビジネスを深く理解するパートナーとして、長期的な視点から積極的な提案を期待しています」(石田氏)

集合写真

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