事例

西武鉄道株式会社 様、株式会社西武ライオンズ 様

更新

鉄道利用客の満足度向上に大きく貢献した「西武線アプリ」をCTCが短期間で開発

西武鉄道は「西武線アプリ」をから提供を開始。便利さに加えて楽しさも溢れるアプリとして、利用者から好評を得ている。さらに西武グループ内の埼玉西武ライオンズと「電車で球場に行こう!」キャンペーンを実施するなど、集客ツールとしても活用している。アプリの開発では伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)をパートナーに選定。CTCはSIerとして技術力・開発力などの総合力を生かし、多機能でかつ利便性が高いアプリを短期間で開発。また、モバイル特有のプッシュ通知機能では「AppPot」を活用している。

課題と効果

課題
  • 鉄道利用客向けのアプリを短期間で開発したい
  • 運行が乱れた際などの情報を利用客へスムーズに提供したい
  • 運行情報を限られた時間内にプッシュ通知したい
効果
  • 機能が充実したアプリを約10ヶ月間で開発
  • アクセスピーク時でもレスポンスは低下せず安定稼働
  • モバイル基盤「AppPot」を活用し、求められる性能のプッシュ通知を実現

導入事例インタビューデータ

会社名
西武鉄道株式会社
設立
1912年
所在地
埼玉県所沢市くすのき台一丁目11番地の1
URL
https://www.seiburailway.jp/新しいウィンドウで開く
会社名
株式会社西武ライオンズ
設立
1950年
所在地
埼玉県所沢市上山口2135
URL
http://www.seibulions.jp/新しいウィンドウで開く
  • 西武鉄道株式会社 鉄道本部 計画管理部 管理課(西武線アプリ担当) 兼 審査課 主任 永田 任弘氏

    西武鉄道株式会社

    鉄道本部 計画管理部
    管理課(西武線アプリ担当)
    兼 審査課 主任

    永田 任弘氏

  • 株式会社西武ライオンズ 事業部 マネージャー プロモーショングループ 兼 マーケティンググループ 兼 事業企画グループ担当 尾関 亮一氏

    株式会社西武ライオンズ

    事業部 マネージャー
    プロモーショングループ
    兼 マーケティンググループ
    兼 事業企画グループ担当

    尾関 亮一氏

さらなる顧客満足度向上を目指してアプリを提供

西武線アプリ画面イメージ

西武線アプリ画面イメージ

東京都北西部と埼玉県南西部にて鉄道を軸に事業を展開する西武鉄道。西武バスとあわせ、通学・通勤や観光に欠かせない公共交通機関として人々の生活を支えている。さらに沿線では「としまえん」などさまざまな商業・レジャー事業も行っている。

同社はから「西武線アプリ」の提供を開始した。その背景を西武鉄道株式会社の永田氏は「当社は安全・安心を基本に、お客様満足度の向上に努め、『選ばれる沿線』『選ばれる鉄道』を目指しています。『西武線アプリ』はその一環として、お客様が当社サービスをより快適にご利用いただけるよう提供しています」と語る。

同アプリは運行情報をはじめ、多彩な機能を備えている。「便利さに加え、楽しさにもこだわりました。画面デザインはもちろん、たとえば走行位置をリアルタイムで表示する機能では、人気アニメやキャラクターのラッピング電車も含め、実際の車両と同じデザインのアイコンで表示しており、見た目の楽しさでお客様から好評です。同時に、臨時列車や回送までも含め走行位置を提供することで、写真撮影愛好家の方々からも目的の電車が探しやすいと重宝されています」(永田氏)

西武鉄道利用客への情報提供のツールとしてだけでなく、集客用のツールとしても活用している。その代表が埼玉西武ライオンズと共同で実施している「電車で球場に行こう!」キャペーンだ。株式会社西武ライオンズの尾関氏は「一軍公式戦開催時に西武球場前駅で降車し球場にご来場いただくと『西武線アプリ』内にスタンプがたまり、オリジナル画像などの特典がもらえます。オリジナル画像は選手の特徴を活かしたポップなテイストで、ファンの反響も大きいですね。スタンプは駅構内と球場内でビーコンまたはキーワードによって、手軽に取得できるようにしました。ファンサービスの促進とアプリ利用者拡大にもつなげていきたいですね」と話す。

機能が充実し動作が安定したアプリを約10ヶ月間で開発

開発はからスタートし、翌にサービスインした。「サービスインに必ず間に合わせなければならない状況でした。一般的に鉄道アプリの開発期間は2~3年ですが、約10ヶ月間という短期間で開発できました。CTCは、安全・安心と楽しさを両立したアプリを期限内で確実に開発し、サービスイン後も充実した体制のもと、私たちと二人三脚で運用管理に携わり、非常に頼りになっています」と永田氏は目を細める。

同アプリは2018年8月末時点で約7万8千ダウンロード、アクティブユーザーは20~40%、会員数は約1万9千人にのぼる。「鉄道アプリは一般的に、自然災害などで運行が乱れた際、必要な情報をお客様に提供するためにアクセスのピークを迎えます。当社のアプリは実際にその局面を迎えても、レスポンスは全く問題ありませんでした。また、アプリの情報提供によって、駅係員やお客様センターへの問い合わせが減るなど間接的な効果も得られています。その上、駅や路線といったハード面だけでなく、ソフト面のサービスも今後は重要であることを当社全体に浸透させる意識改革にもつながっています」(永田氏)

同アプリの今後について永田氏は「西武線利用者様が全面的に頼りにするアプリにしていきたいです。さまざまなイベントでお客様が沿線に出かける機会を創出し、お客様の笑顔につなげていきたいですね」とその展望を語る。

グループ内での相乗効果もさらに広げていく。「『電車で球場に行こう!』キャンペーンを来シーズンも実施する予定ですし、アプリを通じて、ライオンズファンを増やしていきたいですね。平日の試合へお仕事帰りの方々に来場いただける施策など、アプリと連携した施策を積極的に打っていきたいと考えています」(尾関氏)。今後の「西武線アプリ」の展開に期待だ。

モバイル基盤「AppPot」を活用して高性能なプッシュ通知を実現

「AppPot」は、主に運行情報をアプリ利用者へプッシュ通知する基盤に用いている。運行情報は多い日で数件あり、8万弱(2018年8月末時点)の端末に対して、限られた時間内にプッシュ通知で送信しなければならないため、高いパフォーマンスが欠かせない。同基盤を有効活用することで、要求されるパフォーマンスを確保。将来の利用者増でも安定した性能の維持が期待できるという。
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