TOP>コラム一覧>【初心者向け】AWS資格取得のロードマップと勉強方法

【初心者向け】AWS資格取得のロードマップと勉強方法

はじめに

こんにちは。CTCのクォンです。
AWS (Amazon Web Services)はクラウドコンピューティング分野で世界的に使われており、AWSの資格取得はIT業界でのキャリアアップやスキルの向上に役立ちます。本記事では、初心者向けのAWS資格取得のロードマップと効果的な勉強方法について紹介します。

AWS資格の種類

AWSは様々なレベルとスペシャリティに特化した資格を提供しています。初心者向けから上級者向けまで、自分のキャリア目標や興味に合わせて選択できます。
現時点(2024年3月)での資格は、以下のように Foundational(基礎)、Associate、Professional、Specialty(専門知識) の4つのカテゴリに分けられております。

Foundational

  1. ① AWS Certified Cloud Practitioner (略称:CLF-C02)
    AWSの基本的な概念やサービスに関する理解を評価する資格です。初心者向けの最初のステップとして適しています。時々Solution Architect Associateレベルから挑戦する方もいらっしゃいますが、クラウドの基礎知識から勉強したい方はCloud Practitionerからの受験をお勧めします。

Associate

  1. ① AWS Certified Solution Architect – Associate(略称:SAA-C03)
    AWSの主要なサービスについて深く理解し、ベストプラクティスに基づいてアーキテクチャを設計できる能力が求められています。
  2. ② AWS Certified Developer - Associate(略称:DVA-C02)
    AWSでのアプリケーション開発とデプロイメントに関するスキルを評価する資格です。
  3. ③ AWS Certified SysOps Administrator - Associate(略称:SOA-C02)
    AWSでのシステム管理と運用に関するスキルを評価する資格です。
  4. ④ AWS Data Engineer - Associate(略称:DEA-C01)
    コアデータ関連のAWSサービスに関するスキルと知識が求められている資格です。

Professional

  1. ① AWS Certified Solution Architect - Professional(略称:SAP-C02)
    Associateレベルと比べてより高度なアーキテクチャ設計スキルを評価する資格です。
  2. ② AWS Certified DevOps Engineer - Professional (略称:DOP-C02)
    AWSにおけるDevOpsプラクティスに関する知識とスキルを評価する資格です。

Specialty (2024年4月廃止予定の資格は除きました)

Specialty資格のレベルはProfessionalに相当するレベルであり、各専門分野への深い知識を評価する資格です。

  1. ① AWS Certified Advanced Networking – Specialty
    AWSのネットワーキングに関する高度なスキルを証明する資格です。VPC設計、ルーティング、セキュリティなどの内容が含まれております。
  2. ② AWS Certified Machine Learning – Specialty
    AWSの機械学習に関するスキルを証明する資格です。データの前処理、モデルの構築とトレーニングなどの内容が含まれております。
  3. ③ AWS Certified Security – Specialty
    AWSのセキュリティに関する高度なスキルを証明する資格です。セキュリティとコンプライアンス、イベント監視などの内容が含まれております。

「何から取得すればいい?」と思った方は、まず「Cloud Practitioner」から始めましょう。1-3年ぐらいのIT業界での経験がある方はAssociateレベルから始まるのもよいですが、「Cloud Practitioner」ならクラウドに関する基礎知識や用語から学べるという点でおすすめしております。

AWS資格の取得の流れをまとめますと、以下のようになります。

ロードマップと勉強方法

さて、スタートはCloud PractitionerやSolution Architect Associateから始めようと決めたとしても、まだ「何を見て」、「どれぐらい」勉強すればいいのか迷っていると思います。
AWSではAWSの資格取得だけではなく、AWSのサービスをより効果的に理解、勉強できるように様々な方面で支援をしています。その中でも特にお勧めする勉強方法は、「AWS Skill Builder」を活用することです。

AWS Skill Builderは基本的に600個以上のオンデマンドコースなど、無料コンテンツを提供しておりますが、有償版でしか体験できないコンテンツも多々ございます。下のロードマップは、有償版のコンテンツを含めたおすすめのロードマップです。Cloud PractitionerとSolution Architectの勉強計画の際に参考にしてください。

【Cloud Practitioner 向けおすすめ受講ロードマップ】

上記は私の経験に基づいたCloud Practitionerの受講ロードマップです。すべてSkill Builderにて受講できる講座です。Cloud Practitionerは基礎知識のインプットがとても重要なので、時間がなくてもStep1のAWS Cloud Practitioner Essentialsの勉強にはきちんと時間を注いでください。

【Solution Architect‐Associate 向けおすすめ受講ロードマップ】

ロードマップを参考にしてぜひ勉強してみてください。勉強をしながら理解できない部分を把握し、AWS Skill Builder内のBuilder Labsで手を動かしてみたり、息を抜いてCloud Questでクラウド問題を解決してみましょう。

最後に、AWS資格試験を登録する方法と試験を登録する際のTipを紹介します。
まず、AWS試験を登録するためには、aws.trainingにアクセスいたしましょう。

AWSアカウントにログインし、「アカウントに移動」ボタンを押すと、試験のスケジュールができる画面に移します。移された画面にて「試験を予約」ボタンを押して、自分のレベルに合う試験を登録しましょう。

ここで、日本語で試験を受ける方向けにTipをお知らせします。「試験を予約」の下に「試験対応」ボタンを押すと、英語が母国語でない方向けに試験時間を30分延長できます。PractitionerやAssociateレベルでは時間不足をあまり実感してない方もいらっしゃると思いますが、後程ProfessionalやSpecialtyに挑戦する際にはぜひこちらの特典を利用してみてください。

おわりに

AWSの資格取得は、IT業界でのキャリアアップやスキルの向上に役立つ重要な一歩です。初心者から上級者まで幅広いレベルの資格が用意されており、自分の目標や興味に合わせて学習を進めることができます。適切なロードマップと効果的な勉強方法を活用して、AWSの資格取得に向けて着実に進んでいきましょう。

CTCは、AWSのビジネス利活用に向けて、お客様のステージに合わせた幅広い構築・運用支援サービスを提供しています。
経験豊富なエンジニアが、ワンストップかつ柔軟にご支援します。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ


【著者プロフィール】

クォン ジョンミン

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 クラウドエンジニア

2023年に新卒で入社し、AWSを担当。
主にAWS関連業務と従量関連業務を担っています。

TOP>コラム一覧>【初心者向け】AWS資格取得のロードマップと勉強方法

pagetop