OutSystemsのライセンス体系(料金・サポート内容など)を徹底解説!
OutSystemsの導入を検討する際に、ライセンス体系は重要な判断材料となります。本記事では、OutSystemsのライセンス体系の概要、付属オプションについて詳しく解説します。

1. ライセンス体系全体像
OutSystemsではOutSystems Developer Cloud(ODC)とOutSystems 11 Enterpriseエディションの2つのラインナップが提供されています。

ODCは、AWSを基盤としたクラウドネイティブな開発プラットフォームです。一方、OutSystems 11 Enterpriseエディションは、従来のアーキテクチャで構成された開発プラットフォームで、クラウド環境かオンプレミス環境を選択して利用する事ができます。
ODCとOutSystems 11 Enterpriseエディションの詳細な違いについては、「OutSystems Developer Cloud(ODC)とは?特徴、メリット、OutSystems 11との違いを徹底解説」で解説していますので、ぜひご参照ください。
OutSystems社は少なくとも2029年3月まではOutSystems 11の提供を継続し、その後ODCに統合する計画を発表しています。そのため、OutSystemsのプラットフォームはクラウドネイティブなODCに一本化され、より効率的で柔軟な開発環境が提供される見込みです。
2. OutSystemsのライセンス体系のポイント
OutSystemsの価格は、次の3つの要素で決まります。
● AO(アプリケーションオブジェクト)
● ユーザー数
● 拡張オプション
AO(アプリケーションオブジェクト)とは、OutSystems独自の指標で、画面数やデータベーステーブル数、API連携数などを基に算出されます。AO数は、アプリケーションの特性や利用方法などさまざまな要素によって変わってきます。

また、アプリケーションを利用するユーザーの種類や数によって、OutSystemsのライセンス体系は異なります。以下のように「社内ユーザー」と「社外ユーザー」が定義されているので、ご確認ください。
ユーザーの定義
社内ユーザー:
お客様の会社やその関連会社、子会社、親会社に所属する、メールドメインを持つ登録ユーザー
外部ユーザー:
アプリケーションへのアクセスにはログインが必要であり、メールドメインがお客様の会社やその関連会社、親会社のものではない登録ユーザー
OutSystemsでは、システムの要件に合わせ、柔軟に対応できるよういくつかの拡張オプションが提供されています。
- 拡張性:AO数やユーザー数の増加に柔軟に対応。またクラウド環境の場合はシステムのスムーズなスケールアップを行い、パフォーマンスを維持します。
- アップタイム保証:収益やブランドに影響を与えるダウンタイム(故障やメンテナンスなどでシステムが止まる状態)を回避するための高いアップタイム保証。またディザスタリカバリやマルチAZ構成での耐障害工場などシステムの可用性を向上します。
- サポート:対応時間の拡張や緊急の問題に対する陣職な対応、クラウド環境ではプロアクティブ監視などを行います。
- コントロール:オンプレミスまたはパブリック/プライベートクラウド環境でのデプロイの柔軟性を提供。
- セキュリティ:SOC2(Service Organization Control2、米国公認会計士協会が設定したトラスト基準をもとにデータやシステムのセキュリティが評価される)などの高度な準拠要件に対応したセキュリティ機能。データの保護とコンプライアンスを確保し、企業のセキュリティ要件を満たします。
- 環境:ほかのアプリの影響を受けないパフォーマンスを実現するため、パイプラインを追加し各アプリケーションのパフォーマンスを最適化します。また負荷テストやログストリーミング、データベースのレプリカなどシステム要件に応じた構成が可能です。
OutSystemsのライセンス費用は、AO数、ユーザー数、拡張オプションの組み合わせによって決定されます。
企業の規模やアプリケーションの要件に応じて、さまざまなプランが用意されています。個人向けの無料版も提供されていますが、機能とサポートに制限があるため、本格的に利用するにはライセンス契約の検討が必要です。
3. 付属オプションの提供
CTCはOutSystemsのプレミアパートナー(販売代理店制度における最上位のパートナー)に認定されています。
参考:OutSystemsのプレミアパートナーに認定
CTCでは、ライセンス体系に関わらず、OutSystemsの開発に役立つ独自のドキュメントを3つ提供しています。
● ロジックフロー スタイルガイド・サンプル
● 命名ガイド・サンプル
● アプリケーションアーキテクチャーガイド・サンプル(O11対応)
以上の付属ドキュメントは、設計や実装に関わる規約やルールを定義した各種基準書となっているため、システムの開発標準策定の参考資料として活用が可能です。
CTCは豊富な実績や導入事例、確かなノウハウを持つ企業であり、支援実績からドキュメント配布をはじめ手厚い技術支援を提供しています。OutSystemsの導入を検討する際は、信頼できるパートナーを選ぶことで、開発プロジェクトを円滑に進められるでしょう。
4. まとめ
OutSystemsのライセンス体系について、全体像と特筆すべきポイントについて解説しました。OutSystemsのライセンス体系は、企業の規模やアプリケーションの要件に応じて柔軟に選択できるようになっており、無料版からエンタープライズ向けのプランまで幅広い選択肢が用意されています。
OutSystemsを導入する際は、自社の要件を明確にし、最適なライセンスプランを選ぶことが重要です。また、CTCであれば導入において豊富な実績があり、OutSystemsの導入効果を最大限に高められるような提案が可能です。
OutSystems Developer Cloud(ODC)とOutSystems 11 Enterpriseエディション(O11)のどちらを選ぶべきか迷っている方は、以下の記事をご確認ください。
参考:コラム「OutSystems Developer Cloud(ODC)とは?特徴、メリット、OutSystems 11との違いを徹底解説」